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市川市万葉植物園 2007年6月 NO.1


後日、容量の関係などで、差換え削除等の可能性があります。
ご了承ください。
2007.6.9撮影。

※説明の中に「万葉集」の「歌・作者」が登場します。
詳しい説明は省きますが、原文は「万葉仮名」を使用しています。
そのため、歌の中の漢字として説明する字は、原文と違う場合があります。
「万葉集」に関する詳細は、当サイトのトップページの「リンク」のページに、万葉集についてのサイト様があります。
リンク先のサイト様には、原文などの記載もあります。
ご参考になってください。

※万葉の時代の植物のため、食用や薬草などに使用されている植物が多いです。
効能や食べる方法など、詳細は各自でお調べください。




「紫陽花(あじさい)」
ユキノシタ科。
万葉名は、「あじさゐ」
万葉の時代から、観賞、薬用、に利用。
万葉集には「紫陽花」が二首りみ詠まれている。
「紫陽花の 八重咲く如く 弥つ代にを いませわが背子 見つつ思はぬ」
(万葉集 第二十巻 四四四八番 作者:橘諸兄)













「紅花(べにばな)」
キク科。
万葉名は、「くれなゐ」
万葉の時代から、染料、として利用。
現在は「紅花油」として食品にも利用。
「紅の 八しほの衣 朝な朝な 馴れはすれども いやめづらしも」
(万葉集 第十一巻 二六二三番 作者:不明)









「橙(だいだい)」の「実」
ミカン科。
万葉名は、「あべたちばな」
万葉の時代から、食用、として利用。
「我妹子に 逢はず久しも あましもの 安倍橘の 苔生すまでに」
(万葉集 第十一巻 二七五〇番 作者:不明)









「毒痛み(どくだみ)」
ドクダミ科。
漢方などでの別名は、「十薬(じゅうやく)」
ハーブの一種類。
葉などを煎じて飲んだり、薬用風呂、利用。












「桃(もも)」
「実」
バラ科。
万葉名は、「もも」
万葉の時代は、観賞用、として利用。
現在は、食用、観賞用、として利用するが、食用、として広く利用されるように改良したのは、万葉の時代からかなり後の事になる。
「春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出でたつ少女」
(万葉集 第十九巻 四一三九番 作者:不明)
※この歌の作者ですが、市川市万葉植物園での説明では、“大伴家持”となっていた。私が参考にさせて頂いているサイト様では“不明”となっていた。サイト様に合わせて書いた。ご了承ください。




「紫式部(むらさきしきぶ)」
クマツヅラ科。
秋の頃に紫色の小さな実をつけます。
この実を「源氏物語(げんじものがたり)」の作者の「紫式部」にみたてて、この名前がついたといわれている。
















「梨(なし)」
バラ科。
万葉名がはっきりとしないが、万葉集には「梨(なし)」として詠まれている。
万葉の時代から、食用、薬用、として利用していたそう。
万葉集には「梨」が三首のみ詠まれている。
「露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけらし 妻梨の木は」
(万葉集 第十巻 二一八九番 作者:不明)









「夏椿(なつつばき)」
ツバキ科。
初夏に「椿(つばき)」の花に良く似た白い花が咲くことからついた名前だそう。
「椿」の仲間だが、「椿」と異なり冬には葉が落ちる。












「里芋(さといも)」
サトイモ科。
万葉名は「うも」
万葉の時代から食用として利用。
「蓮葉は かくこそあるもの 意吉麻呂が 家なるものは 芋の葉にあらし」
(万葉集 第十六巻 三八二六番 作者:長忌寸意吉麻呂)
市川市万葉植物園では、作者の名前が「長意吉麿」となっていたが、サイト様の名前にあわせて書いた。ご了承ください。







「梅(うめ)」
バラ科。
万葉名は「うめ」
「我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも」
(万葉集 第五巻 八二二番 作者:大伴旅人)












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