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市川市万葉植物園 2008年5月 NO.1


写真を撮影したので掲載します。
後日、容量の関係などで、差換え削除等の可能性があります。
ご了承ください。
2008.5.5撮影。

※説明の中に「万葉集」の「歌・作者」が登場します。
詳しい説明は省きますが、原文は「万葉仮名」を使用しています。
そのため、歌の中の漢字として説明する字は、原文と違う場合があります。
「万葉集」に関する詳細は、当サイトのトップページの「リンク」のページに、万葉集についてのサイト様があります。
リンク先のサイト様には、原文などの記載もあります。
ご参考になってください。

※万葉の時代の植物のため、食用や薬草などに使用されている植物が多いです。
効能や食べる方法など、詳細は各自でお調べください。




「冬葵(ふゆあおい)」
アオイ科。
万葉名は「葵(あふひ)」だそう。
熱帯アジア原産だそう。
日本や中国では食用として栽培などされていたそう。
「梨 棗 黍に粟つぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く」
(万葉集 第十六巻 三八三四番 作者:詠み人知らず)
この歌はかけ言葉になっている。
「葵」の部分のみを説明する。
「葵(あふひ)」→「逢う日(あうひ)」となっているそう。







「浜豌豆(はまえんどう)」
マメ科。
日本では北海道から九州にかけて分布。
海岸の砂地に生えるそう。
花は初夏に咲く。
滋賀県では「絶滅危惧種」に指定。
大阪府では「要注目」に指定。














「浜茄子(はまなす)」
バラ科。
海岸の砂地に生える野生のバラ。
花からは、香料がとれる。
実は、ハーブティーなどに使用。
日本では北海道から本州にかけて分布している。
別名は「浜梨(はまなし)」
英語名は「Japanese Rose(ジャパニーズローズ)」
富山県では「絶滅種」に指定。
鳥取県では「絶滅危惧種」
絶滅危惧種となった原因は、生育環境悪化、極限・孤立、分布限界、希少性などになるそう。
茨城県では「危急種」に指定。
絶滅の危険が高くなっている。




「大麦(おおむぎ)」
イネ科。
万葉名は「麦」
万葉の時代から食用として利用。
「馬柵越しに 麦食む駒の 罵らゆれど 猶(なほ)し恋しく 思ひかねつも」
(万葉集 第十二巻 三〇九六番 作者:詠み人知らず)














「菫(すみれ)」
スミレ科。
万葉名も「すみれ」
万葉の時代から、観賞用、食用、染料として利用。
「春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野を懐かしみ 一夜寝にける」
(万葉集 第八巻 一四二四番 作者:山部宿禰赤人[やまべのすくねあかひと])









「蕨(わらび)」
イノモトソウ科。
万葉名も「わらび」
万葉の時代から食用として利用。
「石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも」
(万葉集 第八巻 一四一八番 作者:志貴皇子[しきのみこ])















「白山吹(しろやまぶき)」
バラ科。
シロヤマブキ属。
白色で花びらは四枚。
花の様子などから「山吹」が付いたそう。
「科」は同じだが、「属」が違うので、白色の「山吹」とは違う。











「八重山吹(やえやまぶき)」
バラ科。
ヤマブキ属。
「山吹(やまぶき)」より咲き始めが遅い。
開花時期は4月〜5月初旬頃ですが、夏頃に再び少しだけ咲く事がある。
山吹には実がなりますが、八重山吹には実が生らない。
万葉名も「やまぶき」
「山吹は 撫でつつ生ほさむ ありつつも 君来ましつつ かざしたりけり」
(万葉集 第二十巻 四三〇二番 作者:置始長谷[おきそめのはつせ])






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