このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

思いつき名鉄散歩・1


その日の前日から、なかなかの冷え込みを記録していたので、
雪など降る事も積もる事もめったにない、K川県民の私は、内心朝起きるのを楽しみにしていた。

前日寝る前に、窓の外を偵察しようとも思ったのだが、
そんな事をすると雪が積もってくれないのではないかという、
しょぼいジンクスを自分の中で決めたので、朝起きるまで決して窓の外を覗くまいと心に決めたのだ。

翌朝、願い通り、雪が積もっていた。
うっひょ〜〜〜

冷静な私は、取りあえず他人の足跡の付いていない歩道の脇の雪を足で掻き分けながら歩き、
雪の朝を存分に味わった。

まだだ。まだ足りねぇ。魂がそう叫んでいる。
私は、ふらふらとA知県北へと旅に出ることにした。


今回の旅で使用する切符は『名鉄・まる乗り1DAYフリーきっぷ』である。
お値段は3,000円である。
この切符は、一日名鉄が乗り放題、しかも午前10時から午後4時までは特急指定席に座席指定無しで乗る事ができる。
当然、座席指定ができないので、自分の座っている席に座席指定の方が来られると、
ごめんなさいね〜と、退散しなければならない。

思い立ったが吉日、急いで名鉄の駅に行き、
私は窓口氏に「1DAYフリーきっぷを、下さい」と言った。

…3回聞き直された。
そして、「本当にいいのね?」と、宇宙人でも見るような顔で言われた。
現在時刻は午後3時を回っている。
今から名鉄線を3.000円以上乗るのは結構疲れる行程だということは分かっている。
「大丈夫です」
何が?

ともかく、渋る窓口氏からきっぷをGETした私はもそもそとプラットフォームに移動した。

●去り行く特急●

ああっ。
私は特急列車が何よりも好きである。
ちなみに名鉄に乗った総回数の半数以上が特急の『パノラマスーパー』である。
しかもいつも指定席に乗りたがる。
A知県民にはいつも馬鹿にされる。「急行でも時間ほとんど変わらんのに、特急なんで乗るの?」

うるさい。
特急に乗れればいいのっ!

そんな私なので、ほどなく入線した急行に素直に乗り込んだ。
乗り込んだ電車は日本初の前面展望特急列車『パノラマカー』の展望席付近である。
この列車の運転手は、車体外面の梯子を上って乗務する。
ああ、俺も上ってみたい。

そんなこんなで、私を乗せた列車は、曇り空の下を名古屋に向かって突き進む。

●今日もお元気。名古屋近辺の工業地帯●

ほどなく、列車は地下ホームの名古屋駅に滑り込んだ。
別に、乗り換えする訳でもなくそのままなんやけど、次に続く。

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