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改革とは何だろうか
2005年9月10日 午前 2時42分
「一部の特権階級の既得権益より、1億2千万の国民全体の利益を」
こんな事をTVCMで喋っている人がいる訳だが、
そもそも、郵政事業に携わる38万人の人々が『特権階級』なのだろうか。
それとも、『郵貯マネー』に群がっているアリンコが『特権階級』なのだろうか。
もし、後者を根絶やしにする為に郵政民営化をするのだと言うのならば、
100歩譲って、自民党に入れようかとも思うし、現政権の存続もいいかなと思ったりもするが、
ただただ穴だらけの法案を通して、「感動した!痛みに耐えてよく頑張った!」
などと発言などされた時には、一体私はどうしたらいいのか。
『2大政党時代の旗手』を標榜する政党もあり、盛んに宣伝をしている。
硬直した話題と顔面でお茶の間を失望のどん底に叩き込む人がいたりして、
党首討論などを見ていると、あまりの小物っぷりに
『やられキャラ』などという失礼な単語も浮かんで来たり来なかったり…
大体、主張が振るっている。
要約すると多分、こうなる。
「おれっちは野党だから、与党の言うことには全部反対してやるぜ」
そういう事を見ていると、どうしたいんだあんたらはこの国を、と言いたくもなる。
TVで発言している『先生』方は、いつ何時、どんな番組でも、
原稿を読み上げているかのような通り一辺倒の問答をなさる。
選挙の公示を受けてから、2週間ほど時間がある中で、
毎日何らかの形で、TVで生の声を聞かせてくれるのは非常に有り難い。
有り難いのだが、しかし、公示の初日から、本日今まで、
あなたたちの言うことにほとんど変化がないのは悲しいことだ。
ひょっとして、我々愚民の為に分かりやすい箇所だけお話してくれているのだろうか?
もしそうだとするなら、考えを改めてほしい。
少なくとも私は世界でもトップクラスの識字率を誇り、
教育水準も高い国の一つであるこの日本で、
『数字を見せずにただアジっている人の言葉』を鵜呑みにする人間が
一体どれほどいるというのか。
表面では何も感じていなくとも、少なくとも心のどこかでは違和感を感じているだろう。
『郵政改革は待ったなしです』
何故?
金が無くなったから?
どれくらい金がなくなったの?
民営化すれば、何もかもがうまくいくの?
普通誰でもそのくらいは考える。
『民営化をすれば、赤字になって、田舎の郵便局が維持できなくなるから』
と言われれば、
『民営化しても、郵便局網は維持するように法案に盛り込みます』
と来たもんだ。
それはどんな民営化なのだろう?
採算が合わないことを無理やりやらされて、「がんばれ」とか言われるのか?
痛みに耐えようが何しようが、借金で首が回らんようになったら、
潰れるのが『民営化』ということだと思ったが、違うのだろうか。
そもそも諸悪の根源のように言われる郵貯マネーだが、
もともと、戦費の調達の為に国策で始めたものであるから、
公共事業にジャブジャブと金を注ぎ込む姿と言うのは、
『ある意味健全』なのであって、
それが嫌だというのなら、郵便局に言って取り付け騒ぎでも起こせばいいのだ。
郵貯も簡保も全部解約だ。
選挙よりも簡単な国民の意思表示になる。
『借金時計』と言うものがある。
一時期とても有名になった時計だが、日本国の借金の状態を理解する為にも一度見てもらいたいと思う。
大体、一秒で100万円の借金が増えていく感じになっている。
私の年収など、ほんの数秒ですっ飛んでいくのだ。
このスピード、これが、この国の『惰性』だとすれば、
そこに乗っている私もまた、同じスピードで何かに向かっているのだ。
今、この瞬間も。
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