このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

マスメディアに思うこと

TBS(東京ブラボーサービス(仮))に、共同持ち株会社の設立を呼びかけた会社が出てきた、
という事で、特に同業他社の方面などは蜂の巣をつついたような大騒ぎとなっている。

彼らは企業買収事態を否定するものではないとしながらも、
自らの土俵に他人が上がってくることは、断固として拒否しようとする訳だ。

このようなことはごく最近にもあった。
○○エモンと、●●テレビの確執がそれだ。

剣を持たぬわが国の中で猛威を振るうペンの威力か、
はたまた、天空の城『永●町』辺りから火の粉が降り注いだのかは知らぬが、
ともかく、○○エモンの当初計画は空振りに終わって、
結局、得をしたのか、お茶を濁されたのかよくわからない結果となった。

結局彼らはペンを掲げ凱歌を揚げたのだが、
今回はどうなることやら。
天空の城『永●町』の反応はこの前よりも冷ややかであるし…


ともあれ、放送というものは、社会の公器であることだし、
絶対に特定の勢力に偏ってはならんのだという主張をよく耳にするわけだが、
では、一体、真に公平、公正な立場で放送しているという自覚を彼らが持っているのだろうか?

事件、事故、戦争、政争、天災、等等、
この世界には毎日様々な出来事が溢れているが、
それぞれの出来事には、様々な断面、側面があって、
それぞれの面で関わっている人々にとっての事実、真実は一つであったとしても、
それを真に公平な目で見て、なおかつ、全体的に報道する事などできるのか?

また、それぞれの番組についているスポンサーの意向を全く無視した番組作りが出来るのか?

そんなことは無理だ。
そういう人たちと全くしがらみのないド素人が考えたって、0.2秒もあればそう思う。
スポンサーは善意や、ボランティア精神で金を出しているわけではない。
企業イメージに合った番組、宣伝になる番組だからこそ、CMを打って、金を出すのだ。

そうした経済活動の上に乗っかっている状態を認識せずに
正義だの、中立だの、真実だのとのたまっている様では
神の見えざる手の上でただ遊んでいるアリンコではないか。

せめて、報道を目指すのだというのなら、
妙なお題目で自らを躍らせるのではなく、
自らの立場を自覚した上で、『報道』を目指せばいい。

何も、スポンサーをとるな、全て持ち出しでやれとか、そんな馬鹿な事を言うつもりはない。
結局の所、『社会の公器』などと嘯いた所で、
経済活動の上で放送している時点で、商業メディア以外の何者でもないではないか。
少なくとも、それを視聴している一個の人間として、
TV、新聞、雑誌などが真に公平な放送、報道をしているなどという幻想は抱いていない。
むしろそのような考えに縛られているのは、そこに関わる数少ない人間だけではないのか?

というわけなので、TV局が買収されて全くかまわんと私は思うのです。
そのほうが各局ごとに特色が出て楽しいと思いませんか?
どこのTVつけても横並びばかりなんていう今の状況のほうが変だと思いませんか?

無理やり保護せなあかんほど質の高い放送している自覚があるなら、
頑張って保護してくれればいいですけど。



最後に。
最近TV番組で、キャスターがいちいち事件にコメント付けるのが流行ってますが、
確たる意見も見識もないのに、感情に任せて言葉を吐く人が時々おります。
また、間違ったことをうろ覚えで、さも本当そうに話す人も時々おります。

公平に、公正に放送するのが本分ならば、
あなた達がカメラの前で噂話に花を咲かせてどうなりますか。



以上、雑感でした。
2005年10月14日


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