2006年10月26日 01時53分54秒 | 技術立国…にしたいのよね? | 技術立国を標榜する日本国の工学系学部がピンチらしい。
10年前の半分の志願者数しかいないんだとか。
これで慌てふためいた工学系大学や学部は
一生懸命理系生徒の獲得に燃えてるらしい。
工学部の不人気の理由としては、
1・資格取得に直接結び付かない
2・学問の内容が多岐にわたり、高校側が進路指導しにくい
というような分析なんだそうな。
要は、将来どんな事になるのか予想を立てづらいんじゃ、嫌だねぇというところ?
しっかりさんというか、夢がないというか。
そこで、大学側の打っている対策というのが
学部の統合、新設による選びやすさの演出、ということのようだ。
ちょっと列挙してみると…
早稲田大:理工学部→「基幹理工」「創造理工」「先進理工」の3学部に再編。
東京電機大:工学部(3学科統合)→「未来科学部」
武蔵工業大:工学部+「知識工学部」情報関連に特化。
上智大:08年度理工学部を再編する予定。
う〜ん…頑張ってるような気もするけど、
非常に冷めた受験生思考で行くと、
『で?そこに行けば将来就職できて、俺ら勝ち組になれるんかいな?』
ということな訳でしょう…
この問題を根本的に解消して、工学部帰りを加速させるためには
やっぱり国家プロジェクトの大幅な拡充であったり、
その存在を知らしめる必要がある訳で、
ともかく工学というもの、科学技術というものが
いかにCOOLで、勝ち組で、リッチで、そしてモテモテなのかという事を
しっかりと巷に謀略放送しなきゃいかんという事ですよ。
大学の看板を書き換えたって、見向きもされないでしょう。
受験生が見ているのは看板じゃなくてその横っちょに書いてある偏差値なんですから。
目的と手段が入れ替わっちゃってる人間に『うちに来てください』
なんて言うほど悲しいことはないですよ。
視点を変えさせないと。
『あの大学に入るんだ!』と思わせないと。
『将来こんなことがしたいんだ!』という夢を持たせないと。
その為には、当然少年が憧れる巨大プロジェクトが必要なんですよ。
ロケットでも、オービターでも、モビルスーツでも、超高性能コンピューターでも
バカでかい橋でも、巨大な船でも、なんでも。
とりあえず、手っ取り早く国産旅客機と国産戦闘機でも作ってみればいいのでは?
毎年よく分からん談合やら空出張やら謎の宴会経費やらで
何百億も何兆円も使ってるんでしょう?
技術開発しないとこの国は長いスパンで見て危ないんでしょ?
技術者必要なんでしょ?
あなたたちの大好きな『中長期的な展望』ってヤツで、
ひとつよろしく頼みますよ。
Now Playing:
-Thelonious Monk- "Just You,Just Me" |
|