このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

うどんという食べ物について


何も上の写真に何か関連があるわけじゃない。
ついこの間まであったのに、もう想い出の中に生きている存在を少し懐かしんだだけだ。

●今日は何となくうどんについて書こうと思ったので、書きます。●

まあ、うどんという食べ物については特にどうといった感想を持って無い方が大多数だと思う。
こちらの地方ではなかなか美味しいうどんとは出会わないし…
更にいえば、こちらの地方で安いうどんにお目にかかるのも難しい。

まあ、とりあえず、僕の小さかった頃には、既にうどん屋はいたる所にあったし、
少々ダサかったが、少ない小遣いで何となく腹いっぱいになるためには、うどん屋という選択肢しかなかった。
僕らの空きっ腹を満たしてくれるのはハンバーガーでもビックマックでもフィレオフィッシュでもなかった。
マクドナルドは“ご馳走”だった。
ビックマックでうどんが三杯食えた
フィレオフィッシュでは、おばちゃんに怒られながらダシのお代わりは不可能だった。

更にうどんは夏にはコカ・コーラとも熾烈な争いを演じた。
コーラを飲むか、うどん(氷のいっぱい入った冷やしううどん+麦茶)を食うかは
なかなか悩ましい問題だった。麦茶は飲み放題(飲み過ぎると怒られる)だった。

そんなわけで、うどんはいつも貧乏な僕等の傍にあるものだったし、
マクドはプチブルの食べ物だった。
少なくとも、高校に入って、定期考査の後の打ち上げの時以外あまり食わなかった。
そんなわけで、うどんは僕にとってはちょっとダサ目の日常食だったわけだ。

で、その後県外に出るようになって、驚く。
うどん屋がどこにも無いし、今まで見た記憶すらも怪しかった“蕎麦屋”が登場。

おいおい、蕎麦ってのは、うどん屋で食うもんだろう?
と言ったら、「何やコイツ?」みたいな目線で見られた。

Why?

…で、そうこうしてるうちに“うどんブーム”が来て、TVでバンバン取り上げられ始めて
何だかようわからんが、小さなうどん屋に凄い行列だ。
気分の問題なのかどうなのか、よくわからんけども、
行列が伸びれば伸びるほど、想い出の味とは何か違ったものになって行く気がして、
だから、次行く時は、もっとありふれた、あの頃通ったうどん屋に行こうとして
また行列に出くわす訳だ。



僕はまだ自分の記憶の中の隠し球を出していない。
隠し球を出せば恐らく行列は出来てはいないだろうとは思うけども、
もしそこに行列が待っていたら、少しは憎んでしまうかもしれない。
それが少し怖くはある。


今度あそこに行く時は、少し遠くからこっそり偵察してからじゃないといかんな。

back to 雑文置き場
back to home

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください