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◆  国鉄交直流近郊型電車  − 415系 −



つくば万博あわせた1984年(昭和59年)からの新塗装
2005.-1.-9 常磐線 石岡
 415系は113系に交流区間走行用の機器を載せた車両です。車体構造は113系や115系とほぼ同じです。

 415系の源は近郊型として最初に生まれた401系で、モーター出力が増強された403系を経て、1971年(昭和46年)以降の新製車は415系となりました。

 401系・403系は交流機器が50Hz用で、東日本のみでしか走行できませんが、415系では50Hz、60Hz対応となり国鉄の電化区間なら原理上、どの線区でも走行することができるようになりました。現に国鉄末期には415系が常磐線から九州地区へ転出しています。

 塗装はEF81のようなローズピンクにクリーム色の警戒帯を入れていましたが、1985年(昭和60年)のつくば万博開催に合わせて、白地に藍色の帯が入った塗装に改められました。

 製造は1990年(平成2年)まで続けられ、特に1986年(昭和61年)から製造された1500番台は211系と同じ車体になりましたが、走行装置等は従来車と同じになっています。

 車両は常磐線と九州内各線のほか七尾線でも見られます。JR九州の車両は本州側の下関まで、関門トンネルを抜けて乗り入れています。

 七尾線用の415系は113系に交直流機器を載せた800番台に分けられています。
 

211系と同じ車体構造の1500番台
2006.-4.-6 常磐線 上野



◇  風景 ・ バリエーション


 山陽本線に乗り入れてきた小倉からの直通列車。九州の車両には車体上部にも帯が入っているのが特徴です。
 最近では下関で運用分割が行われ、JR九州車による山陽線乗り入れはなくなっています。

2003.12.30 厚狭
 発車を待つ水戸行き普通列車。上野駅に最後まで残った鋼製車でした。



2005.-8.16 上野
 先頭部のアップです。交流区間を走る車両には架線電圧検知のため静電アンテナが設置されています。
 そのほか、前面強化された跡が出ています。


2005.-8.16 秋葉原 (クハ401)車両番号記録なし
 折り返し列車のため東京駅と同じく車内整備を行います。到着から発車までは約10分ほどですので手際よく終わらせないと遅れが生じてしまいます。


2005.-8.16 上野
 交直流電車のパンタ周りは抵抗器や引き通し線が集まるので複雑になっています。
 この車両は窓の隅が丸くなっている初期型です。


2005.-8.16 秋葉原(モハ402−19)
 ステンレス車と鋼製車との連結状態です。
 車体構造は大きく違っていても、性能はほぼ同じです。


2006.-4.-6  上野
 勝田センターに最後まで残った原型ライトのクハのうち1両は、サハ代用として4号車に封じ込められていました。


2004.-5.-2 上野
 土浦での切り離し作業です。作業員が狭い空間にもぐりこんで、ジャンパ線を切り離します。


2005.-1.-9 土浦
 クハ401の運転台は165系などと同じように速度計が一段高い位置に設置されています。
 取手から北は駅間距離が長いため最高速度の100km/hで走ります。


2005.-1.-9 1345M車中(貫通路から撮影)
 先頭車貫通扉にある列車番号表示。国鉄時代から続いています。同じような車両が多くの列車に充てられるため、区別がつくようにしてあります。


2006.-4.-6  上野

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更新備忘録

2007.-3.16  ファイル名変更、更新
2007.-3.10  記述修正、写真追加、日付を西暦表示に
2006.-4.-6  形式写真を追加、1500番台変更
2006.-4.-1  公開開始
2006.-3.31  ファイル名変更
2006.-2.-3  作成


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