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「実写映画『火垂るの墓』」でも、清太と節子が暮らす壕近くの貯水池が重要な舞台になっている。撮影場所は兵庫県内から選ばれたらしいが、ニテコ池でないのが残念だった。もっともニテコ池は、95年の大震災で大きな被害を受け、改修後はこれまでの3つに分かれた池がひとつにされるなど、大きく変貌したらしいから、かりに撮影地に選ばれたにしても原作の雰囲気からは遠いものになっただろうと思うが。
ニテコ池は何度か訪れたが、ここに掲載するのは1994年10月22日撮影のもの。『火垂るの墓』に描かれた場面を思い浮かべながら、壕のあった場所などを探して歩き回ったのだった。この日から3ヶ月足らずで阪神淡路の大震災、その年の夏再訪して震災で激変したニテコ池に息を呑んだことを思い出す。 |
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ニテコ池 土手のしたが満池谷住宅街(1994・10・22撮影 以下同じ) ▲ |
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『火垂るの墓』で清太がタニシをひろった貯水池のモデルのニテコ池 ▲ |
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10月下旬、池に浮かぶ水鳥 遠くにサギの姿も ▲ |
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制水塔の向こうに見えるのは甲山 ▲ |
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震災前のニテコ池は3つに分かれていた。これは一番上の池 ▲ |
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満々と水をたたえた上の池の制御塔 ▲ |
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上の池の噴水塔 周りには大きな鯉の泳ぐ姿も見えた ▲ |
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上の池と中の池の間の道路 桜の木が目だった ▲ |
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上の池から下の池への流入口 ▲ |
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ニテコ池の上の池は満池谷墓地に隣接する ▲ |
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