東館山から高天ケ原、一の瀬、焼額山とゲレンデをめぐって、発哺からバスで湯田中温泉に下ろうとしたら、待ち時間がだいぶある。バス停からすぐのところに、前に泊まったことのある天狗の湯があって懐かしい。喫茶コーナーも確かあったはずと寄ってみた。喫茶はやっていないが、ロビーでどうぞお休みください、とフロントで言われて、その好意に甘えることにした。
展示コーナーを参観させてもらったが、以前より天狗の面が増え、展示品もいくらか変わったようだった。天狗の湯は三好達治も定宿にしていて、東館山の上にある詩碑「雪」の写真などもあったが、それはなかった。発哺温泉の古い写真の中には、近景に湯を浴びる風呂場の女性、遠景にガラス戸を通して白銀の山々をとらえた美しい写真もあった。 |