このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鳴子温泉 尿前の関 芭蕉句碑

 2月中旬、鳴子温泉に行った。温泉街に雪はほとんどなかったが、尿前(しとまえ)の関跡はかなりの雪で、芭蕉句碑も雪に埋もれていた。タクシーの運転手さんはとても傍まで行けないと言ったが、雪の表面は案外硬く締まっていて難なく歩いて行けた。郷里魚沼地方の春先の雪を思い出した。日中融けた雪の表面が早朝には凍って、ぬからずにどこでも自由に歩けるのだ。子供たちは晴れた日の朝には家の周りや裏山で、「凍(し)み渡り」を楽しんだ。橇やスケート(木型にトタンを張ったもの)で遊んだのだった。昔々の話である。

 芭蕉は『奥の細道』の旅で、平泉から岩出山、鳴子を経て、山形県堺田の「封人の家」に泊まった。その時の「蚤虱(のみしらみ)馬の尿する枕もと」の句碑が、尿前の関跡に建っている。地元の鳴子町は「尿前の関跡」に関所の門構えと柵を復元整備した。運転手さんは鳴子温泉への行きかえりに、芭蕉が関所を通過する際の苦労や「尿」(しと)にまつわる話をいろいろとしてくれた。途中に日本こけし館があったが、冬季閉館中だった。

「←出羽仙台街道中山越」と「尿前の関跡0・1km→」の標識 ▲
「史跡 出羽仙台街道」の標柱 ▲
関所の門構えと柵を復元して整備された「尿前の関跡」 ▲
尿前の関 説明板 ▲
「芭蕉の句碑」の標柱 ▲
芭蕉句碑 ▲
芭蕉句碑(左手前)の裏側から尿前の関跡を見る ▲
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