延暦寺西塔では、恵亮堂前の中西悟堂の歌碑が印象に残った。悟堂は野鳥研究で知られるが、「一六歳で得度し、比叡山で教義を学んだ後悟堂は、慈愛のまなざしを野鳥や自然に向ける……」と、碑の説明板にあり、歌碑は悟堂が野鳥・自然保護活動の功績で文化功労者の表彰を受けた記念の建立。刻まれているは「樹の雫しきりに落つる暁闇の比叡をこめて啼くほととぎす」。悟堂の息女とは、高校の職場で同僚だったことがあって、中西悟堂の名は忘れがたい。
西塔には、米田雄郎の「しづやかに輪廻生死の世なりけりはるくるそらのかすみしてけり」の歌碑、釈迦入滅の際に残された足形を石面に刻んだtと言われる「仏足石」などもカメラは残していた。 |