法政大学から一口坂を上って靖国通りに出て、靖国神社へ。本殿横から神池庭園に回った。こちらの通路は初めてで、神池まで結構長く感じられた。神池庭園は好天の昼下がりで、そぞろ歩きのグループやベンチに憩う人でいっぱいだった。法政大学のボワソナードタワーが間�近に見えた。
遊就館の脇を通って本殿前に出た。途中のビルマ戦線の遺品を展示している祠?に足を止めた。昭和18年の「ビルマ方面彼我の態勢要図」が、鉄カブト等遺品の背後に掲示してあった。インパールの北に印度アッサムの地名があった。わが長兄はここで昭和19年3月に戦死したと、戦後になって公報が届いた。両親の嘆きを改めて思い起こした。
雑踏する靖国神社から千鳥ヶ淵に出た。この時季に開催される書道展で上京する親友Ⅿさんと一緒に、毎年のように眺めた桜である。その彼も今は脳梗塞の闘病・リハビリ中の身である。千鳥ヶ淵から九段下に向かった。牛ケ渕が見え、九段会館が見えてきた。高校当時の友人たちと、千鳥ヶ淵から北の丸公園を回って、九段会館で乾杯・会食をした時のことも思い出す。そのメンバーからもI 、Tが鬼籍に入った。まさに無常迅速、往事茫々である。 |