このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

瀬戸線 探訪/旧路線〜廃駅

その2、旧・外壕線/本町

[1/16 1999 改訂]
(Sorry, only Japanese)

昭和51年2月15日 廃止


旧・本町駅

上りホームから見た、狭い本町橋の下のガントレット*。橋の上に当時の市バス。

廃止間近の冬。愛好家たちが押し寄せる。

廃止後さっそくレールを撤去。駅の全貌が判る。

本町橋の向こう、東側に駅の跡を見下ろす。

現在の本町橋。右に欄干、左に名古屋城天守閣。
周囲は外壕に囲われた官庁街と、新聞社、郵便局があるなど都市の機能中枢が控えているが、いかんせん商業地域の風情がなく人通りは閑散としている。

電車の走っていた当時さえ、夜は特に、一体どこに乗り場があるのか判らないような状況であった。

が、その昔は旧・瀬戸電鉄により「娯楽園」なるミニ動物園併設の観光施設が設けられて賑わったといわれる。現在はテニスコートがある。

*ガントレット…ガントレットポイントとも言われる。複線の合計4本のレールを近接、平行に敷いて、上下線の列車をあたかも単線のように通過させる設備。物理的な可動部分はなくポイントの一般概念とは異なるもの。
多くの橋をくぐる外壕線に幾つか存在した設備だが、多くは橋を拡幅して解消した。本町橋の下は最後まで拡幅されず狭かったために日本で唯一残された。
日本では消滅したが、欧米では辞書にも載っているくらいポピュラー(「ガントレット」って映画、あったよね)。知人が撮ったリスボン(ポルトガル)の路面電車の写真に、建物に挟まれた狭い路地に設けられたそれが写っていた。


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