このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
(瀬戸市役所前)
記念すべき最初の「せとでんネタ」は、奇をてらわず旬の話題から入らせて貰います。 ご存知の通り、2005年に「愛知国際博覧会」が開催される予定です。いわゆる「万博」ですね。しかし会場予定地の瀬戸市が何処にあるか、これはあまり知られていないようです。地元ではどのように認識されているのでしょうか、10年も東京で暮らしている私は実情に愕然とし、また慣れてきてしまっています。この話題はまたいつかお話しましょう。また万博そのものについても、ちょっとヘヴィな話題と思われますので、機会を改めてコメントさせていただきます。 名鉄瀬戸線の走る3市(名古屋市とりわけ守山区、尾張旭市、瀬戸市)の沿線は今、凄まじい宅地化が進行しています。昭和53年に瀬戸線が名古屋の中心部である栄に達して以来、同線の利用者は急速に増え続けました。そこへ円高が地場産業に打撃を与えた事が遠因となり、またバブル崩壊以降、価格面で折り合いの付きやすい同線沿線の住宅供給が更に拍車をかけているようです。 そんな状況下で年々輸送力を増強した瀬戸線ですが、ラッシュ時の混雑度は名鉄で最高という困った事態になっているそうです。名古屋本線での金山総合駅開設や犬山線〜地下鉄鶴舞線の乗入れが達成されて本線系統の混雑率を抑制できた為の、相対的なランクアップという事情もありましょう。しかし基本的には瀬戸線の施設がまだまだ脆弱である為に、「運行本数が増やせない」ことと、何より「4両編成しか運転できない」のが決め手になっているのでしょう。 そんなこんなで、名鉄は抜本的な輸送改善策を施すことになりました。ようやく「6両編成」のお目見えです。ただし「実施は2000年春、当面、朝のラッシュ時に4本の上り準急列車のみ」だそうです。何しろ、移築を伴うと言われる尾張瀬戸駅の大改良や、その他の駅もおいそれとはホームを延ばせない物理的条件もあります。歴史のある地方私鉄から引き継がれた、カーブや踏切の多い路線はこんな時に悩みが多いものです。
万博輸送という重責も降って湧いた今日だからこそより一層、施設改善への積極的な投資と、堅実かつ安全な輸送業務にあたっていただきたいと願っています。
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