汽車旅つれづれはなし 11
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---------------------------------------------------------------------- [汽車旅つれづれはなし]        第11号 2001/11/3 ---------------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して 発行しています。( http://www.mag2.com/ ) ---------------------------------------------------------------------- 尚、登録・解除は、 http://www.mag2.com/mag2/m/0000043279.htm にて自由におこなうことができます。 --------------------------------------------------------------------- こんにちは。 お元気にしていらっしゃいますか? さて、今回のヴィデオ映像は、「はくつる81号」の車窓から、上野〜田端間。 車掌のアナウンスとか、東北弁の乗客の声、とか... ここです ↓
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今回の、html版はこちらで公開いたします。 内容は同じですが、写真と一緒に読むことができますので ブラウザなどでご覧下さい。 ここです ↓ http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train11.htm また、バックナンバーのhtml版は以下のURLです。 http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train10.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train9.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train8.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train7.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train6.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train5.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train4.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train3.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train2.htm http://users.hoops.ne.jp/c62_/text/train1.htm それでは、今回も「はくつる81号」のお話の続きをご覧になって下さい。 山岡。 「待合室」移転しました。 (こちらも、外部リンクなどありません。読者さん専用ですので どうぞ安心してご利用ください。) http://www63.tcup.com/6325/shoo.html ----------*-------------------- "はくつる81号" は、昭和の香りを乗せて<その9> 583系の昼間... ぶらぶらと、撫牛子方面に向けてバス通りではなく、田んぼ道を歩く。遥か、夏空に岩木山が霞んで見え、以前は林檎畑だったあたりに国道7号線が4車線で。 雰囲気的には、茨城県とかの国道沿い、のように田畑と不釣り合いなほど 都市的なコンクリートの建物が並ぶ、商業地域に。 地場産業の育成という意味では仕方のない事なのだろうが、 イメージしていた故郷の景色が消えて行く、というのはやや淋しさを覚える.. 夏のひざしはいくらかエネルギィを増し、頭にかぶっていたタオルも殆んど乾いて来た。 ザックにしまってあった帽子をかぶり、ついてに昼飯にしようか、と田の畦道に腰を下ろす。 往路、コンビニエント・ストアに立ち寄ったところ、大量生産のコンビニおにぎりでなく、 手作りの丸いおにぎりが、台所用ラップにくるまれて売られていたので、上野で買った コンビニおにぎりがあるのに、買った。 この弘前地方では昔からおにぎりは丸く、大きさはだいたいソフトボール競技の球くらい。 海苔を巻いて、だいたい中身は鮭、とかの海の幸か、漬物など。 僕も祖母によく作ってもらって、小川に釣りにいったりしたものだった.. などと思いつつ、コンビニの弘前風おにぎりを食す。 塩加減、中身の鮭の切身、などは30年前を変わらないように思えて。 しかし、白いコンビニ袋を見、これがコンビニエント・ストアで売られていることに 時代の流れを覚えた。 遥かに遠い夏の日には、手作りのお弁当を持って遊び回った少年たちも 今は、どこにも姿は見えず。
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舗装された農道を、白い軽自動車ががたがたと走り去っていった。 運転者は僕と同じくらいの年代.. もしかしたら友人かな。と思い、顔を見たがわからず終い。 また、徒歩でバス通りに戻る。と、丁度いい具合いに弘前行きの弘南バスが通りかかったので 手をあげて、バスを停めた。 やや歩き疲れたのと、靴底が磨り減ってきたのが気になってきたからだ。バスは青森空港線だったようで、大柄の観光バス、車体はおそらく20年くらい前のもの。 茶色いビニール・レザー、丸い蛍光ランプの室内灯。 サンシェードの青も、どことなく時代ががって見える。 乗客は皆、ご老人、老婦人。 地味な服装の、東北の顔立ちが、観光バスの華やかさに似合わない。 僕は、最前列のシートに腰掛けた。 もとより、がら空きだからどこに座っても良いのだが。撫牛子駅前でバスを下車する。 停留所3ツ、およそ3km程度、とはいうものの、バス料金は200円にもならず。 これで利益が出るのか、と、他人事とはいえ少々心配になる。 さて、徒歩で撫牛子駅までは1分にもならず。 撫牛子駅前まで来ると、上り普通電車、701系2両が丁度ホームに停車していた。 運転士が僕の顔を見、乗るのか?といいたげな表情。 こんなところもローカル線区らしい。 列車本数の少いローカル線だと、こんな感じで発車を待ってくれたりして なんともほのぼのとして人の温もりを感じる。 都会では過密ダイアでこんなサービスは不可能だろう。 僕は、上りに乗るか、下りに乗るかを決めていなかったので 運転士に手を振って「乗らない」という意思を伝えた。 運転士は頷き、701系は発振器の音楽のようなサウンドを残して、弘前方へと 軽快に走り去った。 さて、ホームに上り、僕は時刻表を見た。 先ほどの電車は648M , 弘前行き。 11:42 弘前着。 しかし、弘前からの先の連絡は14:26 の 「かもしか2号」2042Mまではない。 大鰐温泉に行こうかと思っていたが、これでは少々時間がかかりすぎる。 648M に乗車しなかったのはまあ正解とも言える。 それならばバスを下車せず弘前のバスターミナルまで行き、 弘南鉄道の大鰐線へと乗りついだ方がよかった筈だ。 時刻表の奥羽本線、下り方面を見ると.. 13:12 に下り、青森行き649Mがある。 おそらく、先程の上り648Mが弘前駅で折り返して来るのだろう。 帰路も夜行列車なので、どこかで温泉に寄ってゆこう..と思う。 以前、この平川付近にも「平川温泉」があったらしい、とガイドブックには載っていた。 しかし近所で聞いてみたところ、そのような温泉は無い、という。 電話帳にも載っていない。 485系特急「かもしか1号」が、タイフォンを鳴らして走り去る。奥羽本線沿線で、青森までの途中で..と考えてみたが、思い当たらず。 それならば、と青森まで直行し、青森からJRバスで十和田湖方面に向い、 八甲田山麓の温泉に行こう、と思い、649Mからの乗り継ぎを見てみると... 649M 13:12 ->13:52 撫牛子 青森 14:30---->15:34----->15:43------->15:53----->15:56----->16:14[みずうみ14号] 青森 城ケ倉温泉 酸ケ湯温泉 猿倉温泉 谷地温泉 蔦温泉 17:05<----16:08<-----16:05<-------15:43<-----15:38<-----15:28[みずうみ9号] 18:05<----17:08<-----17:05<-------16:43<-----16:38<-----16:28[みずうみ11号] 19:05<----18:08<-----18:05<-------17:43<-----17:38<-----17:28[みずうみ13号] と、温泉に入って折り返し、とするにも都合がよいから、どこかで途中下車しよう。 この路線は周遊ゾーンであるから、料金もかからないし。 そう思うと、じっくりこの駅で残り時間を楽しもう、と思う。 ザックから洗濯物を出し、人気のないのをいい事にホームに干した(笑)その脇で、先程のコンビニエントで買った氷を、コップに開けて飲む。 真夏の太陽の下、しかし、8月も半ばの青森の空は、 どこか、もう秋を感じる風が爽やかだ。 この、撫牛子駅から、青森方へ進むと、平川の橋がある。 よく、この橋のたもとから蒸気機関車の写真を撮ったっけ... などと、少年の頃を思い出していると、突然、気動車が駆け抜けて行った。惰行の気動車は音が静かで、ちょっと驚く。 時刻表を見ると、鯵ヶ沢ゆき828Dだ。 鯵ヶ沢、というと五能線。川辺から分岐して、ぐるりと日本海沿岸を通り、奥羽本線の秋田方、 東能代までの路線。 この路線も、時々蒸気機関車の写真を撮りにいった記憶があるが、まだ非電化のようだ。 旅行に出た時くらいしか気動車に乗れる機会のない僕にとっては そんな時、旅していると実感するものだが、今回は乗車の機会が無かったので その内、あの気動車にも乗車してみよう。 と、時刻表をみながらぼんやりしていると、弘前方面からレールの響き。 ........臨時列車? 時刻表をザックの上に置き、なんとなくカメラを持つ。と、三条の光が ヘッド・ライトより放たれて。 ...あれは...たぶん...。 見間違えるはずもない。 Nikon-FEのレンズ・キャップを外し、ズボンのポケットに入れる。 右手の親指でフィルムを巻き上げ、左手指先でピント・リングを送り 架空のポイントにフォーカス。 ファインダーに、ゆっくりと近づく列車のフロント。 露出計の針が、シャッター速度を表示する。 右手の指先で、露出計の指針よりやや シャッター・スピードを早くし、左手でレンズの絞りリングを移動させる。 その度、露出計の針は敏感に上下する。 文字にすると長いが、僅かな時間にこれを行う...のが、マニュアル・カメラの醍醐味。 ..真夏の昼下がり、被写体は明るい色、TTL露出計はグレイの反射だ、との計算値だから、 指針に合わせると、暗くなるはず、だから... などと、考えながらも列車がファインダーの中に拡がって。緊張。 ピントを送りながら、レリーズ!。 バネの反発でミラーが跳ねる。 583系団体臨時列車。 回送のようだった。 テールを見送り、もう一度シャッターを切る。 今度は陽射しが背中からなので、いくぶん露出を抑え気味に。....上手く撮れただろうか。 現像が楽しみだ。 偶然、があるので沿線写真撮影は楽しい。 その後も、鯵ヶ沢で折り返してきたさっきの気動車を50mmで流し撮り (これは、失敗。)長いレンズを持ってくれば良いのだが、荷物が重くなるのは嫌だし。 それに、50mmで撮れば写真の練習にもなる。 遊んでいると、すぐに時間は過ぎ、下り649Mは定刻、 13:12に到着した。 いざ、出発、となると、名残惜しい。 もう少し居たかった。などと思いつつ、がら空きのロング・シートに腰を下ろし 懐かしい平川橋梁を眺めながら、故郷を後にした。 景色にはちょっと似合わない感じのモーター制御の発振器の音とともに 701系は素晴らしい走りを見せた... -------|以下、次回に続きます..|------- -----[あとがき]------------------------------ ご意見、ご感想、ご指南等お待ちいたしております。 このマガジンに返信して下されば届きます。 山岡。 --[PR]------------------------------------------------------------- 姉妹誌のご紹介。 メールマガジン「淡彩画」 http://www.mag2.com/m/0000007590.htm 現在、連載小説[city](カーアクションもの)短文物が主体です。 音楽のページでは、古今の名曲のお話しなども。 メールマガジン「ヒト学のかたわら」 http://www.mag2.com/m/0000005981.htm 著者の20年来にわたる人類学研究の過程からの 情報、分析、書物の紹介などが主体。 真面目にヒトの生態を考える方向きの真面目なマガジン。 ---------------------------------------------------------------------- 汽車旅つれづれはなし 第11号  2001/11/3 関連サイト  http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5733/583k.htm 掲示板 http://www63.tcup.com/6325/shoo.html 電子メールあて先 d51-1@nzm.jrnet.ne.jp 583k@railfan.forum.ne.jp 発行人 山岡 鉄男 ------------------------------------------------------------------------

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