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特急懐かしのはくたか号と能登の旅

2007(平成19)年9月17日(月・祝) -その3-
糸魚川〜越後湯沢
1013M (特急はくたか13号)
日本海が広がる
直江津駅にて

糸魚川駅を発車した特急「はくたか」13号は、浦本駅を通過するとすぐに、西頚城の山々を貫くトンネル区間へと差し掛かりました。
長いトンネルと、短い明かり区間にある駅を通過しながら進みます。
名立トンネルを抜けると、車窓には、再び日本海が広がりました。

湯殿トンネルを抜けた列車は、ゆっくりと直江津の街並みを見ながら、直江津駅に到着しました。

左:日本海が広がる
(有間川〜谷浜間にて)
右:直江津駅にて

信越本線と分岐
黄金色の頚城平野が広がる

直江津駅から先は、TAITOのゲーム「電車でGO!2 高速編」にも採用された区間で、自身も本当にやり込みました。
実際に列車に乗車した回数と、ゲームで通った回数は、ゲームで通ったほうが多いかもしれません。

犀潟駅を通過した列車は、中線へと移り、ほくほく線へと入りました。
高架を上がりながら、右にカーブし、北陸自動車道を越えると、一気に加速していきます。
程なくして、左右に黄金色の頚城平野が広がりました。

列車は、まさに水を得た魚といった感じで、持てる速さを余すところなく発揮して、ほくほく線を駆け抜けていきます。
トンネルとトンネルの間に現れるのどかな景色は、自身としては馴染みがある景色なのですが、「はくたか」に乗車していると、その景色の移り変わりが速く、また一味違った印象を受けます。

薬師峠トンネルを抜けると、トンネル内で冷やされた窓ガラスが、あっという間に結露してしまい、ぼやけた状態で信濃川を渡りました。

左上:信越本線と分岐
右上:黄金色の頚城平野が広がる
(犀潟〜くびき間にて)
左下:鍋立山トンネルを抜ける
(ほくほく大島〜まつだい間にて)
右下:薬師峠トンネルを抜ける
(まつだい〜十日町間にて)

鍋立山トンネルを抜ける
薬師峠トンネルを抜ける
十日町駅を通過
魚沼丘陵駅付近を通過

十日町トンネルへと入った列車は、左にカーブしながら進み、程なくして地上へと出ると、更に一気に高架へと上がり、十日町駅を通過しました。
車窓左手には、信濃川が作り出した河岸段丘が広がります。
しかし、その景色も束の間、右にカーブすると、程なくしてしんざ駅を通過、隣接する赤倉トンネルへと入りました。
程なくして、トンネル内に設置された美佐島駅を通過、そして、あっという間に赤倉信号場を通過、改めて、「はくたか」号の速さを実感します。

程なくしてトンネルを出た列車は、また窓が結露してしまい、霊峰八海山もぼやけてしまいました。
緩やかに右カーブし、列車は上越線と合流、六日町駅を通過しました。

再び、南魚沼の田園地帯に戻ってきました。
塩沢駅を通過し、少し高台を走る列車の車窓には、一面の黄金色の大地が広がりました。

石打駅を通過すると、開けていた景色が一転、狭隘な区間に差し掛かります。
程なくして、再び景色が開け、車窓に湯沢の街並みが広がると、特急「はくたか」13号の旅も残りわずかです。

左上:十日町駅を通過
右上:魚沼丘陵駅付近を通過
左下:上越線が左から接近する
(以上、魚沼丘陵〜六日町間にて)
右下:南魚沼は見渡す限りの黄金色
(大沢〜石打間にて)

上越線が左から接近する
南魚沼は見渡す限りの黄金色
はくたか13号(越後湯沢方)
0,1番線ホームにて

程なくして、越後湯沢駅到着の放送が流れると、乗客は一斉に下車の準備を始めました。
そして、列車はゆっくりと、越後湯沢駅1番線に到着しました。
ここから新幹線に乗り継ぐであろう乗客は、足早に新幹線ホームへと向かっていきます。
「乗り換え」というものは、せっかく座っていたのに、荷物を持って、歩いたり、階段を上がったりと、一言でいえば「面倒」であることは確かです。
ですが、だからこそ、通路の途中で売っているお弁当やお土産に目をやったり、その土地の空気に触れたりと、ただ過ぎてしまうだけではわからない何かを感じさせてくれるものでもあるような気がします。
今回の旅でも、北陸新幹線の工事が着々と進んでいることがよくわかり、越後湯沢駅が特急と新幹線の乗り換え駅である日も、残り数年であることを実感しました。
普段は単なる乗り換えでしか利用されていない方が、いつしか改札を出ることがあったらいいな、そんなことを思いました。

「はくたか」に始まり、「はくたか」で終わった今回の旅は、「地震復興」と「首都圏と北陸を結ぶ列車の過去、現在、そして、未来」を感じる旅となりました。

左上:はくたか13号(越後湯沢方)
右上:0,1番線ホームにて
(以上、越後湯沢駅にて)

左下:越後湯沢駅(東口)

越後湯沢駅(東口)



特急懐かしのはくたか号と能登の旅
2007(平成19)年9月17日 -その2-
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