このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

特別編

紅葉真っ盛りの北八甲田を仰ぎ見ながら問屋町内の大星神社へ向かうは、清々しく穏やかな朝で気分爽快です。早目の御出座しかと思いきや、最早大勢の参加者が集まっている。
早目の作業ですが総勢17名は、佐藤会長の組分けで除伐の場所を決め、作業開始となる。久々の手鋸作業には気持ちが高まり力が入る。順調に進むや、会長からお呼びの声がありちょっとの間カメラマンになる。
その後作業は高枝の「伐人(きりっと)」となる。杉と違い「青森桧葉」の木枝は硬く少々手間取るが、予想以上に伐り終えるは、気持ちがいい。桧葉木の切り粉の臭いは癒しの薫りです。
柔らかな日差しが差し込む鬱蒼(うっそう)とした森林に軽やかなチェンソー音が聞こえる中に、大きな深呼吸をするもう一人の自分が居た。
贅沢な森林浴です。今日来て良かった。低木の除伐、間伐作業は無言のうちに進む。
佐藤会長の得意技によるメタセコイヤの高木の枝伐りの優勢な姿は、力強く素晴らしい。
それに杉大木を自信(みなぎ)る女性達の伐る姿には、敬服する(写真参照)。大和なでしこは強し!
縁の下の力持ちです。
どのグループのチェンソーの扱いもベテランに成長している姿には心強く頼もしく感じます。
ふと思うは、国土の3分の2を森林に覆われなが
ら中々活用できない日本の森林。環境への配慮と経済を両立させるには、どんな森づくりを目指せばいいか・・・。
豊かに生き延びるための森づくりには、利用しながら守ることが必要で、人が自然に手を入れながら調和を目指す「近自然」という欧州発の思想の研究家である山脇正俊氏の言葉を思い出す。
「近自然」は新しい時代の考え方の基になると・・・。「要は、気持ちのよくなる風景を目指すということ」と説明してくれた。
これからは、皆伐せず固有の種を育て、手入れしながら収益を得る持続林業に大きく転じるべきという。
「今は補助金が伐採量で決まるから、木を切りすぎて山を傷つける傾林は坊主にはしない。
成長できる広葉樹を残し、県木である「青森ひば」を育む取組をしている。
いつも未来に向け好風景づくりに邁進しましょう。大星神社は創設1200年になる。
日本の神社でも格式の高い神社で、全国から御参りに来るほどです、と総代の工藤氏。
立派な石づくりの大きな鳥居は、江戸時代に建設されたとも・・・。斎藤樹木医の診断で、10年くらいかけ老木「垂れ桜」らの治療のお手伝いも出来、見事復活させた地は、隠れた名所思わずにいられない。
更にますますの協力をと考えます。112日(金)の東奥日報16頁を必見!        
【記:阿部良明】

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