このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



川崎みなと公園

中央の常夜燈が金毘羅常夜燈
右奥の方が金毘羅大権現常夜燈
反対側に灯台のモニュメントがある

玉島港の東側に沿って川崎みなと公園がある。ここに江戸中期から後期に設置されたという
常夜燈が2基復元されている。また、柏島の八幡山にその雄姿を見せていた玉島灯台の上の
部分のみがこの公園に保存されている。

【常夜燈2基】
《案内板銘文》
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『室は東に赤間は西に玉島港はまん中に』と歌にもうたわれた玉島港、江戸時代には備中
きっての商港として栄え、全盛期には43軒の問屋が軒を連ねていたという。
その賑わいぶりは、参勤交代の西国大名で栄えた兵庫県の室津港や、山口県の赤間関
(現下関)に勝るとも劣らなかったといわれている。
出入りする多くの船の安全祈願のため設けられていた常夜灯も時代の変遷によりその機能を
果たさなくなり、港を見下ろす場所(良寛荘)に移設されていたものを、当公園整備を機に旧位置
の近くに復元した。
この公園は市民の憩いの場としていただくためのものです。おたがいにみどりを大切に育てま
しょう。

昭和59年3月 岡山県倉敷市地方振興局 水島港都市開発事務所
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《復元された常夜灯の概要》
名称金毘羅大権現常夜燈
設置者柚木武啓
設置年月文化14年(1817)
設置場所矢出町の水門付近
名称金毘羅大権現永代常夜燈
設置者講中(世話人) 山平治
設置年月明和5年(1768)
設置場所当時 港町の新庄屋付近
移設 新港町橋付近





【玉島灯台】
《案内板銘文》
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このモニュメントは、玉島柏島の八幡山に設置されていた「玉島灯台」の上層部をそのまま
移設保存したものです。八幡山には、江戸時代に船用の灯明台がつくられ、明治16年に
最初の灯台として「八幡灯台」が設置され、そのあとを引き継いで昭和26年に「玉島灯台」
が建設されました。
依頼42年間にわたって、玉島港へ出入りする船はもとより、水島灘を航行する船の安全の
道しるべとして重要な役割を果たしてきました。
しかし、対岸の玉島E地区の埋立てが進み、灯台の役割が十分果たせなくなったため、平成
5年2月、約2.8Km沖合いに「水島港玉島防波堤灯台」が新たに建設され、「玉島灯台」は
そのつとめを終えました。
私たちは、海上交通の安全のため、灯台の果たす役割やそれを支える海上保安庁の任務の
大切さを再認識するとともに、通称「八幡灯台」として市民の皆さんに長い間親しまれてきた
「玉島灯台」を港町玉島のシンボルとして末永くここに保存するものです。
岡山県
倉敷市
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《玉島灯台の概要》
設置年月昭和26年6月
灯質閃白光 毎5秒1閃光
光源100ボルト 500ワット
光度25万カンテラ
光達距離16海里(約30Km)
地上からの高さ11.8m
平均海面からの高さ31m
廃止年月平成5年2月




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