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'07.9.29(土)   P−3C 体験搭乗 レポート

以上 <゛‾^‾)

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海自 下総基地の開設記念行事の一環として、「航空機の体験搭乗」が行なわれました。
事前応募に当選した人だけ、P-3C、YS-11、UH-60 に乗って、短時間ではあるものの
フライトを楽しむことができるイベントです。
なお、乗ることができる機種は 事前応募の際、希望した機種のみです。

「どうせ行くなら 乗ってみたい」ということで ダメもとで応募してみたところ、
不思議と当選しちゃいました。希望機種は「P−3C」。実戦でも活躍しているP−3Cの
内部には、かなり興味あります。

ということで、P−3Cに搭乗して 短い時間ではありましたが千葉県上空をグルリと
1周してきましたので、その様子をレポートします。
◆はじめに・・・
※写真撮影
 今年5月の「静浜基地 T−7体験タクシー」では カメラが手元になく、
 思うように写真が撮れませんでした。
 しかしながら、今回はそのようなこともなかったので できるだけ写真を
 撮ってきました。
※機内写真
 本レポートに載せたものも含め 機内で撮った写真はすべて、撮る前に
 撮影していいか隊員さんに確認を取ったものです。
 機内はほとんど撮影してもいいみたいですが、一部機材のみ撮影禁止の
 ものがありました。
 民間機では「離着陸時は計器に支障をきたすので電子機器の使用は禁止」とか
 言われちゃいますが、P−3Cの機内はデジカメなんかよりも もっと強力な
 電磁波が発生しそうな機材が山積みです。
 「電子機器の使用禁止」なんてヤボなことは言われませんでした。
※写真の掲載順
 本レポートに載せた写真は、撮影順ではありません。ストーリー性や
 読みやすさを優先させるため、適当に順番を入れ換えてます。悪しからず。
 なお・・・このレポートだけではなく、ほかのイベントレポートも同様に、
 適当にまとまるよう並び換えてます。悪しからず。。。
※体験搭乗者数
 UH-60:使用機数1機、1回に?人、フライト数?回、計24人
 YS-11:使用機数3機、1回に12人、フライト数4回、計144人
 P-3C :使用機数3機、1回に10人、フライト数4回、計120人
  (合計人数は、応募案内に記されていた人数)
◆受け付け
1450 2回目のフライトを撮影後、受付場所の第1格納庫へ。

受け付けの隊員にハガキを見せると、ハガキに4回目1番機をあらわす「4−1」と
書かれました。
また、搭乗者リストにも受け付け済みのチェックをされました。


ちょうど 3回目の人に向けての説明が行なわれている最中だったので、しばし待ち。


不要な荷物は預かってくれます。持ち込んではいけない物を聞いたところ、
「特にない」とのことでした。ですが、機内は結構 狭いので、できる限りここで
身軽になっておいた方がいいです。
機内の様子や乗機から降機までをシミュレートしてみて
「一眼デジカメ kissDNはいらない」
と判断して、預けました。結局撮ったのは、ほとんど機内の写真でしたので望遠レンズは
必要なく、パナFZ30とFX30で充分でした。


3回目の説明が終わるまで、格納庫内をウロウロ。
◆ブリーフィング(体験搭乗 説明会)

← これに乗ってきました。

1510 4回目のブリーフィングが始まりました。
今回乗るP−3Cの機体説明やフライトルート、注意事項などを受けました。
パソコン&プロジェクターを使用して説明。
離着陸時に着席する席の図です。
黄色が搭乗者の座れる座席となります。
今回のフライトコースです。
下総基地を北に向けて離陸(R/W01)。
すぐに右旋回して、南に向かって海へ。
海沿いを西へ飛んで、北へ右旋回。
流山付近で南へ旋回。
基地に着陸するため左旋回。
過去の体験搭乗を調べてみたところ、フライトコースはいくつかあるようですが、
どのコースも20分前後みたいです。
今回のこのコースも、飛んでる時間は20分ほどでした。

ブリーフィング後、当選ハガキが回収されました。
◆搭乗
このように隊員さんが先導するロープにつかまり、
2列になってP−3Cへ向かいます。
格納庫へ帰る時も同様です。
(この人たちは、他の回の人。)
自分一人立ち止まって 写真を撮る訳にはいかないので、
この間に撮るのは非常に困難です。

乗る直前。
隣の機は、右のプロペラだけ
回ってました。

左翼の後ろのタラップで搭乗。

ドアは少し内側に入って、
前方へスライドして開きます。
で、中から折りたたまれたタラップが、
展開しながら出てきます。
いよいよ搭乗。
10人中9番目の搭乗になってしまい、案内されたのは後ろの方の4人掛けのテーブル。
しかも通路側で 後ろ向き。もしかしたら ここが一番ハズレ席かも(ーー;)
まぁこういうのは運ですから・・・乗れるだけでも・・・とあきらめかけましたが、
動きだして気づきました。
「後ろ向きの離陸なんて、けっこうレアなのでは?」
◆離陸
前のめりになりつつ斜め後ろに進む・・・飛んで行く・・・
それほど未知の体験でもありませんでしたが、あんまり いぃものでもありません。
テーマパークのアトラクションみたい。

初めてのプロペラ飛行機の離陸が、後ろ向きだったなんて・・・まぁ それもアリですかね?
離陸中。


妙な方向にGを受けつつ、
強引に窓の外を撮ってみたので
ブレブレです。
離陸してすぐに右旋回。

2〜3分後、ベルト着用サイン・・・なんてものは ありませんが、
「ベルトを外して自由に見て回って良い」との許可がでました。
◆P−3C 機内
★最後部
(前方を向いて)右側には、簡易ベットや なんかいろいろ。
その前方に休憩用(?)の4人掛けのテーブル。さらに前にトイレ。
左側には、物置(?)、2人掛けの小さなテーブル、お湯沸しポット(らしきもの)などなど。
左右の青いのが座席です。
一番後ろから撮影。(奥が前方)
最後部は居住区のようなスペースでした。
★翼後縁
左側には、乗降用のタラップが折りたたまれてます。
右側の床には、ソノブイ装填装置が生えてました。
※ソノブイ:ソナーブイ。音波探知機。
機体下面には いっぱい穴があるのに、
なぜここには4本しか生えてないんでしょうか?
ソノブイ装填装置の隣には、
ソノブイが収納してありました。
★翼後端から前方(1)
ソノブイ収納庫あたりから撮った写真です。
通路の幅は、人ひとり分しかありません。
機内は思ったよりも狭いです。
★翼後端から前方(2)
(1)から一歩左にずれて撮った写真です。
★翼
「翼後端から前方(2)」の写真で、右側の通路・・・赤十字袋の下あたりが
明るくなってますが、ここに窓があります。
その窓から見た外の様子です。
ちゃんとプロペラ、回ってます。
「翼後端から前方(1)」の写真の通路左側には オレンジのイスがちらりと見えますが、
そこには なにやらよくわからないコンソールがありました。
(撮ってもいいか隊員さんに確認したところ、動作してないのでOKとのことでした。)
左右に同じようなモニタやスイッチが並んでます。ソノブイをモニターするコンソール?
★翼とコックピットの間
「翼後端から前方(2)」の写真の奥の方に、にちらりと見えてますが・・・
通路右側には、中央に大きな丸いレーダー画面があるコンソール。
左側には、スイッチがいっぱいの ?なコンソール。
もちろん両方とも「撮影禁止!」
この、コックピットのすぐ後ろにある2つのコンソールが、P−3Cの心臓部のようです。
左側のコンソール席から見た、外の様子です。
このコンソールのイスは 後方にあった4人掛けのものより良いもので、ふかふかでした。
でも、それは長時間座ることもあるということを意味してるんですよね。
ご苦労様です。。。
★コックピット
かなり狭い空間でした。
隊員さんは3人。
操縦士・副操縦士と、真ん中には
いろいろスイッチを操作する人がいました。
(この写真で、右手をあげて 上の
スイッチを操作してる人)
下のスイッチ類
ここには飛行に関するスイッチや
メーターしかないので、撮っても大丈夫。
コックピット右斜め後ろ
オレンジのシャツを着た人は、
同乗者さんです。

黒色の大きなパネルに、
スイッチみたいなのが
たくさん ありました。
天井にはエマージェンシーEXIT
上のスイッチ類
◆着陸
離陸したとき機体後方にいた人は、着陸のときは前の方に案内されました。
で、コックピット内で上載の写真を撮ってたんですが・・・
特に着席するよう指示もなく、コックピットの後ろで立ったまま着陸となりました。
上載の写真で、オレンジのシャツを着た同乗者さんが立ってますが、まさにこの姿。
この人の隣に私が立って、そのまま着陸しました。

  「コックピットからの景色を見ながら着陸!」
  「立ったまま着陸!」
  「着陸の瞬間も写真撮影!」

こんなの民間機ではゼッタイにありえませんっ!
基地に向けて 最後の左旋回中。


これはシミュレータではありません。
本物のコックピットと、本物の千葉の街です。
基地が見えてきました。
徐々に近づく滑走路
まだ浮いてます。
このあたりで接地。

接地の衝撃と急ブレーキで、
カメラが傾いちゃいました
右に曲がるため、
滑走路左側へよってます。
格納庫前までのタキシング
この頃には、もう かなり放心状態。。。
誘導に従いながら指定の場所へ・・・
この景色は「最後の回のコックピット」ならではのものです。
1〜3回目までは、またすぐに離陸するため わざわざ格納庫の方に
向きを変えません。
◆降機
タラップ準備中
乗ったときと同じようにロープにつかまって
格納庫へ帰る途中、振り返って1枚。

ありがとうございましたm(_ _)m
◆次期哨戒機
今回乗せてもらった「対潜哨戒機P−3C」ですが、現在この機の後継機が「P−X」
という名で開発中です。
で、このP−X、体験搭乗の前日 2007年9月28日(金)に、岐阜基地にて初飛行に成功しました。
これを機に「XP1」という名をもらったみたいで、2008年中に防衛省に納入される
予定とのことです。

後継機が初めて羽ばたいた同時期に、この機に乗れて飛ぶことができたとは
感慨深いものがあります。。。
●搭乗してから30分、離陸してから着陸まで20分。ものすごく短かったです。
 もっと飛んでいたかったというよりも、もっと乗っていたかったです。
 見て回って、写真を撮るだけで精一杯でした。
 今から思うと やり残したこと、観察したかったもの、質問したかったことなど
 いっぱいあります。


●乗る前までは、機内はコンソールが整然と並び、モニターやらメーターやらが
 ずらずらと並んでるのかと思ってましたが、実際は 意外とコンソールの数は
 少なかったです。


●なんだかんだ言って、結果的には なかなかの好条件でした。
 ・4回目(最後):1〜3回目までの人の様子を見ながら、だいたいの流れがつかめる。
  心の準備ができる。
 ・後ろ向きの離陸:貴重な体験。
 ・コックピットの後ろで着陸:かなりかなり貴重な体験。


●ホントにありがとうございました m(_ _)m
 機会があれば、ゼヒまた乗ってみたいです。むつかしいでしょうけど。。。
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