このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

'09.4.11(土)   護衛艦「ひゅうが」 一般公開

以上 <゛‾^‾)

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この3月、ふだんの1.5倍くらいお仕事をがんばったので、そのご褒美として
土日を含めた4連休をいただきました。
そんな4日間、東京に行って いろいろと初めてなものを見てきました。

春休み企画 第一弾は・・・
 海上自衛隊 護衛艦「ひゅうが」一般公開

横須賀で「ひゅうが」が初めて一般公開されたので、見に行ってきました。

ヘリコプターは 有事のときだけでなく、災害時や救難などでも
なにかと役に立つ航空機。でも燃料をものすごく食うので、
そんなに長くは飛んでられません。そんなヘリのために 海上に
拠点を作ろう、ということで できたのがこの「ひゅうが」です。
1枚板の甲板が、見た目 空母みたいなフネ。

そんなこんなで いろいろと話題の「ひゅうが」に乗艦してきました。
●外観
噂には聞いてましたが・・・大きい。
というかデカイっ!

見た目はホントに空母ですね。
ステルスを意識した、多面的な形状が印象的。

意図的にか たまたまか・・・艦首をこっち側に向けて接岸されてたので、
正面を見ることができました。
●多目的区画
有事の際 司令部になったり、災害時に対策本部となったりする多目的な部屋がありました。
大きなディスプレイが、
多数並んでました。
それほど だだっ広い部屋ではありませんでしたが、
フネの中の部屋としては、広いと思います。
パーテーションで区切ったり、テーブルを並べたり
いろいろな使い方ができる とのこと。
この部屋に1枚の絵が掛けられてました。
初代「日向」と並んだ絵。
初代「日向」は、太平洋戦争中「航空戦艦」として活躍した艦です。
まえ半分は戦艦、後ろ半分は航空機運用スペースを有してました。
で、この二代目の「ひゅうが」は航空機用の護衛艦・・・
確かに先代の意志を引き継ぐにふさわしい、ピッタリなお名前だと思います。
●医務室
災害時の拠点となりうるべく、大きめな医務室に見えました。
(室内は公開されてませんでした。)
●甲板
これが海上自衛隊の全通甲板
同時に4機のヘリを運用できます。
ただし、MCH-101やMH-53のような大型ヘリは、
一番広くて障害物の少ない後甲板だけでの運用となるそうです。

甲板は、表面に突起があるゴツゴツしたものでした。
耐熱甲板ではないので、(残念ながら?)ハリヤーは運用できないとのこと。
●艦橋構造物
こちらも平面を多用した、ステルスを意識した形状でした。
艦橋では、操舵および航空管制をするそうですが、残念ながら今回は非公開でした。
米軍みたいに、側面に艦番号は書いてませんでした。

装備するレーダー(白い四角いやつ)は、新型のFCS-3。
●兵装
兵装のメインは、艦の最後尾に配された垂直発射システム「VLS」
対空ミサイルや対艦ミサイルを
撃つことができます。
艦後方の中段 両舷には、3連装短魚雷発射管があります。
このように見えるように展示、しかもフタが開いてる状態での展示は、
なかなか珍しいもの。イキな計らいに感謝です。

なんか「カリブの海賊」に出てくる船の大砲みたい。。。
CIWS
 対 高速飛来物用のバルカン
 艦の前後に1機ずつ、計2機配備。
12.7mm機銃 数挺
対 小型船舶用の機銃
艦の最前の台には、実際に取り付けられてました。
このほか、随所に台が設置されてました。
●エレベータ
甲板とその下の格納庫をつなぐエレベータは、艦の前と後ろに1つずつあります。
前述のとおり艦後方で大型ヘリを運用するため、後部のエレベータのほうが
前よりも少し広いらしいです。

H-60シリーズは、ローターを広げたまま上げ下げができる大きさとのこと。

ヘリ用の大きなエレベータの隣には、兵装用の小さなエレベータがありました。
黄色いのは、魚雷の模擬弾。
●SH-60J
後部のエレベータには、SH-60が載ってました。
側面には「ひゅうが」のエンブレム。
「ひゅうが用のヘリも用意されてるんだぁ」と思いきや、よく見ると旧型の「J」。
隊員さんに聞いてみると、これは「甲板運用訓練のためのダミー機」とのこと。
この機を使って甲板上でのヘリの扱いや、エレベータの上げ下げの訓練を行なうんですね。
壊れてもいい用として、航空隊から お古をもらったらしいです。なるほど。
●本家
高っかい甲板は見晴らしが良く、米軍エリアにおわします米空母ジョージ君のお姿が
チラリと見えました。
あちらの甲板上にも、訓練用のF/A-18がいました。
主翼を折りたたんでますね。
●格納庫
甲板の下は格納庫。がらんどう。
ここには10機ほどのヘリが格納できるとのこと。
この真上に先ほどのヘリがいます。
1時間半かけて、見学 終了。
下艦すると、そこは人だらけでした。
そんな(出遅れた)人たちを出迎えるのは・・・
「60分待ち」の文字と 照りつける太陽と 人だらけの甲板。。。
左の艦は、護衛艦「いなずま」。
どれだけ大きいか わかってもらえます?
<総括>
●アピール
 '09年3月に自衛隊の艦となって、早々の今回の一般公開。
 攻撃的な空母ではないことや存在意義を、いち早くアピールしたかったんですかね。

●サイズ
 いやいや実際に見てみると、予想を上回る大きさでした。
 どっしり としてて、頼りがい あるんじゃないでしょうか。

●姉妹
 2番艦はただ今 横浜で造艦中。2012年ごろできあがるとか。
 気になるのは艦名。・・・やっぱり「伊勢」?

●ちなみに
 「空母」とは・・・
 空母=航空母艦=航空機の拠点となるフネ
 なので、この「ひゅうが」を、空母と呼んでも間違いではありません。
 でも自衛隊的には「護衛艦」と呼んでます。
 分類は「DDH」。ヘリを搭載・運用することができる護衛艦、という位置付けです。

●観艦式
 今年10月に予定されている「海自 観艦式」には参加するんでしょうか?

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