このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
|
以上 <゛‾^‾)
埼玉県 所沢にある「航空発祥記念館」に行ってきました。
もっっっちろん!目的はただひとつ・・・
アメリカからきた唯一 飛行可能な「零式艦上戦闘機」、
『 生きている 』ゼロ戦です。
2012年12月に里帰りしてきて、期間限定で一般公開されていたのを
見てきました。
「海軍 零式艦上戦闘機 五二型」
1943年製造のものらしいです。
プレーンズ オブ フェーム航空博物館 が所有。
コックピット周辺
カウルフラップはオープン状態で展示されていました。
日の丸は白フチ無し。
展示機のわきに、計器板を再現したものがありました。
三菱製・中島製 それぞれの計器板が置いてあり、
違いを比較できるようになっていました。
計器類の配置とか、メーター表示とか微妙に違うんですね。
垂直尾翼に書かれた番号は「61−120」
右斜め後ろから。
このアングルで見ることができる所は(私が今まで行った所の中では)、
ほかでは無かったかと思います。
零式戦の流麗なフォルムがよくわかるアングルですね。
この1枚が撮れただけでも行った甲斐がありました。
離れた所から全景を見ると、まごうことなき「零式戦」。
全周を高低差をもって見ることができ、しかも明るくて、
非常にいぃ展示環境でした。
●ディテール
この機は「飛べる」ということがウリなので、オリジナルのパーツは
あまり残ってないようです。
必要に応じて外装板や内部骨格などを新品に交換したり、航空無線関連の
パーツを後付けしたりしてるそうです。
たとえばコレ。
スピナーは「プラスのナベネジ」(写真 右上)で取り付けてありました。
当時 日本は「プラスネジ」を使ってませんし、空気抵抗が増す
「ナベネジ」も使ってません。
ここ以外にも外装板など各所にプラスネジが使われていました。
カウリングのネジ(写真 左)はマイナスでした。
ちなみにこの機のエンジンはオリジナルの物。
延命させるために、フルでは回さないそうです。
今回の里帰りではフライトはありませんが、このエンジンを回して
音だけでも聞けるというイベントが行なわれました。
(この日は未実施で展示のみ。)
機体後部 左側面には「 ☆ ☆ ☆ 」
この機体が日本のものではないことを痛感しました(ーー;)
さらに各所に「NO PUSH」などの英語・・・(ーー;)
元は「オスナ」ですかね。
プロペラピッチを変えるパーツから油漏れするらしいです。
スピナー下部(黒い線)〜 カウル内 〜 空気取入口 〜 床
と つたって垂れるそうです。
飛行には影響ないようですが、各部 ダマシダマシという
状態のようですね。
主脚の油圧は、負荷軽減のため下げてありました。
着艦フックは付いてませんでした。
でもその様子が見やすいように、床にミラーが置いてありました。
みんなが床に はいつくばってのぞくので、わざわざ置いて
くれたそうです。
ありがたい配慮ですね。
着艦フック部の前には、後付けされたアンテナがありました。
コックピットから垂直尾翼端に付いていた、元からのアンテナは
ダミーかな?
係りの方と少しお話ししてきました。
話しの中でその方は「これに乗って戦地へ向かうと思うとゾッとする」という
感想を持たれていました。
確かにそうですが、私は・・・
「これに乗ることができることを誇らしくも思う」かも。
だれでも乗れたワケではないですし、日の丸を背負い命を預ける覚悟を・・・
うまく言えませんが、そう感じさせる「品」というか「美しさ」というか
「魔力」というか・・・
筆舌しがたい「なにか」を持っているような気がします。
その「なにか」に惹かれて見に来る人が、今でもこれだけいるということ
ですかね・・・
特に何があったわけではない 展示期間中の日曜日でしたが、
老若男女 多くの方が見に来られてました。
<総括>
●展示
今まで国内に保存展示されている零式戦をいろいろ見てきましたが、
ここの展示が一番見やすかったです。
全周見ることができて、数段のステップがあって、階段からも
見下ろすことができて、下部が見えるようにミラーが置いてあって、
そして なによりも屋内なのに明るい。
常設ではないのが非常に残念です。
●復元
これが「アメリカのモノ」というのが なさけないというか、
口惜しいというか・・・
敗戦し兵器として接収されてしまったとはいえ、これがアメリカのモノで、
係員でさえ許可がなければ触れることもできないとは・・・(ーー;)
零式戦を 東京駅のように「外観は当時のもの、中身は最新」で造って
ほしいです。兵器としてではなく「日本の航空技術の一部」として、
「日本の工業製品」として、見てくれないかなぁ・・・
飛んでいる姿を、栄発動機のうなりを、見聞きしてみたいです・・・
それにしても今回の里帰り、なんで所沢だけなんでしょうか?
せっかく来るなら2012年の「国際航空宇宙展」に参加したり、
飛ばさないなら全国行脚してくれても よさそうなのに・・・
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
|