このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2017年6月24日(土)   飛燕(分解展示) その1

機銃発射口は機体形状に合わせて、
細長くカットされていました。
長いエンジンを収めるため、細長いノーズです。

なんだかF1カーや新幹線に通ずるものが
ある気がします。。。
胴体前面です。ここにプロペラが付くのですが・・・
・・・かわいく見えちゃうのは・・・気のせい? (^_^.)

こんな あどけない笑顔を見ることができるのも、
分解されて展示されてた この時だけかも。。。
岐阜基地の南にある「かかみがはら航空宇宙科学博物館(仮)」に
行ってきました。
コックピット。
風防のアクリル板も傷だらけだったので、作り直したそうです。
エンジンです。

この飛燕という機体の 大きな特徴のひとつ「液冷エンジン」です。
当時の日本軍機の主流は、空気でエンジンを冷やす「空冷」でした。

それに対しこれは液体でエンジンを冷やすタイプです。
エンジンの前に空気取り込み口を設ける必要が無いので、
機体前方の形状を細くすることができました。

が・・・複雑な機構ゆえ 開発や製造がむずかしく、運用時も
エンジントラブルなど問題が多々あったそうです。。。
この時 本館は、リニューアルオープンに向けて建設中・・・

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その2 へつづく。。。

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後ろから見ると魚っぽく見えました。
鮎・・・?
ちなみに こちらは、石塚氏が購入された零式戦(ゼロ戦) 二二型の同部。

見比べると、肉抜き穴の違いが一目瞭然ですね。
水平尾翼の動翼 取り付け部です。
ケタが多めで、肉厚な印象を受けました。
こうして見ると新・旧パーツがよくわかりますね。
輝いて見えるパーツが新造パーツです。

左翼端や動翼部が新造のようです。
尾翼部です。

垂直尾翼のラダーも付いてない状態でした。
なので・・・この状態だと、丸みを帯びた「陸軍機らしさ」は
感じられませんでしたね。
胴体下部 主翼付け根部に、少しだけ塗装が残っていました。
これは知覧で展示の時に塗られていた塗装の名残です。

知覧では白地に緑の斑点模様で塗られていました。
ただ・・・あまり丁寧ではなく、ノッペリで妙に明るめで・・・
デキの悪い実物大模型のような印象でした (ーー;)

補修するにあたり塗装を剥がしたのは、正解だったと思います。
(組み立てると隠れてしまう部分です)
機体の手前 左側の黒い箱は「水・滑油冷却器」・・・
いわゆるラジエータです。

その右の四角いパーツは冷却器のカバーです。
実際はコックピットの下に、逆向きで取り付けられます。

機首部は空冷エンジンより細くできますが、このラジエータ部分が
出っぱっちゃうんですよね・・・
製造当時の写真が使われており、エンジン部分がわかりやすい
写真でした。
壁際にあった「飛燕パネル」です。
エンジン部を真横から。
「これぞ液冷」という特徴的なカーブでした。
下部の横1列にならんだ排気管も特徴的。

エンジン部のメンテパネルは「パッチン」(?)で
固定されてました。

零式戦のカウルはネジ止めしてありました。
不具合が多かった液冷エンジンのメンテナンス性を考慮して
開けやすくしたんですかね。
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スピナー。

プロペラの中央部、機の先端のパーツです。

シャープな機首に合わせて、とんがったシャープな形状になってます。
スピナーの形状は非常に重要な箇所です。
一番先端の部分なので空力的に重要ですし、スタイルや見栄えにも
すごく影響するパーツなんです。
これが組み付けられた時、どのような感じになるのかワクドキしますね (^_^.)
プロペラ。

まぁ プロペラは陸軍・海軍関係なく、
どの機種も似たような感じですね。。。
このような分解された状態での展示は・・・
「博物館の建物ができあがって リニューアル準備に入るまでの間」
とのこと。

本チャンでは すべて組み上がった完成形で展示されるようです。
逆に言うと「分解された状態で見ることができるのは、リニューアル準備に
入るまでの間だけ」ということ。

それはそれで貴重な姿を見ることができました。
(本チャンでも塗装はせず、このまま組み立てた状態で展示 とのこと)
一番の目的はコレです。
旧 日本陸軍の戦闘機「飛燕」です。

この機体はオリジナルに 新造パーツを追加して復元されたものです。

元は鹿児島県の知覧特攻平和会館に展示されていました。
このたびオリジナルに近い形になるよう修復・復元され、この博物館に
展示されることになりました。
で・・・隣の収蔵庫で「特別展示」として展示品の一部を
公開してました。

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