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2017年7月17日(月)   瑞雲 その2

富士急ハイランドに展示されていた「瑞雲」のレポート<その2>です。。
<その2>は各部のクローズアップです。

※載せた写真は一部加工しています。
※脚立を使用して撮った写真が含まれています。
アンテナ線 尾翼側。
「針金クリクリ」ではなく、ちゃんとワイヤーが
リングに引っ掛けられていました。
機体銘板。
まぁ〜・・・それっぽく書いてありました。

あとこの写真で注目なのは、右側のパネル。
ここには「マイナスネジ」が使われていました。
できれば「マイナス」で統一して欲しかったですね・・・
前席の射撃照準器。
reviかな?
これも今回 造ったものなんでしょうか?
レプリカ品を購入or借用?
いずれにせよ「こだわり」が感じ取れました。

ちらりと計器盤も見えましたが・・・
コックピット内は どれだけ造り込まれてるんでしょうね?
フロート(浮き)付きの大戦機の実物大を見たのは、初めてでした。
「遊園地」という場にあったものの、造りはかなり本格的で「ガチ」なものでした。


●デキ
 「企画モノで造られた機体 & 遊園地に展示」ということで、あまり期待は
 してませんでしたが・・・
 お見それいたしました m(_ _)m

 全体的なバランスもいぃし、複雑な曲線もキレイでしたし、
 細部にもこだわって造られていました。
 ただの1枚板を塗っただけではなく、随所が ちゃんと別パーツで組み立てられて
 おり、ホントに可動しそうな雰囲気がありました。

 見に行った価値は充分にあった、素晴らしいデキでした (^_^.)



●塗装・仕上げ
 塗装のハガレ表現がちょっとやり過ぎで、ウルサい気もしました。
 構成パネルの境目を意識したハガレ表現がされていましたが、もうちょっと
 メリハリがあっても良かったかも。
 エンジンカウルや主翼前縁、コックピットの右側、水に浸かるフロートなどには、
 もう少しハガレ表現・汚れ表現があっても良かったかな。

 あと上面色の緑色や日の丸などの赤色が、あざやか過ぎますかね。
 塗装のハガレがこれだけ多いと、塗装の退色表現もあったほうが良かったかも。
 まぁ〜 このまま野ざらしにすれば、いやでもそうなっちゃいそうですが・・・



●騒
 レポートに使用した写真には ほとんど人がいませんし、静かに たたずんで
 いるように見えますが・・・実際はかなりの騒音下にありました。
 そりゃまぁ〜休日の遊園地なんで「ゴーゴー! ギャーギャー♪」ですわな。
 静かに鑑賞し愛でる環境では なかったのは残念でした。



●今後
 今後の予定をスタッフさんに聞いたところ「未定」とのこと。
 このまま捨てちゃうのは もったいなすぎます。
 簡易でもいぃので屋根付けて常設展示にするとか、どこかの博物館に
 引き取ってもらうとか・・・
 撮影に使用しても全く問題無いレベルの機体なので、そういう方向性とか
 ないのでしょうか・・・

 富士五湖の湖畔に置かせてもらって富士山と一緒に見ることができれば、
 すごく画になると思います。

 なんにせよ残す方向で検討してほしいです。
 スクラップなんて もったいなすぎます。。。



この機体の製作や展示は、とある企画によるものでした。
が、そこには あえて触れません。
あまり好きではない・・・というか むしろキライな部類のものなので・・・
ただ これだけ本気な機体を製作して、展示してくれたことには感謝します。
<総括>
入園して約2時間ほど この瑞雲に張り付いて撮影してましたが・・・
 入園者の9割ほどは「無関心」。
 0.6割ほどが「これもアトラクション?」「かっこいぃねぇ」的な記念撮影。
 0.4割ほどが どういうものか知っていて「瑞雲いぇ〜いっ♪」
でした。。。
まぁ〜 そのおかげでクリアな写真が、わりと撮りやすくて良かったです。

10時半ごろ、一通り撮り終え 次の目的地へ移動しました。
フロート(浮き)。
この機のキモとなるフロートも、この仕上がり(^_^.)
複雑な曲線も みごとに再現されていました。
以上 <゛‾^‾)

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退園後に振り向いて、名残惜しみの1枚。
ありがとうございました ノシ
アンテナ支柱。

ピンッと張られたアンテナ線が いぃですね。
尾翼の一番後端の部分。

ラダーが大きいですね、胴体後端の上から下まで
すべて動翼になってました。

上面の緑色と下面の明灰色の境界部は、
細いグラデーションになっていました。
尾翼部。
機体番号は「634−02」でした。

「第634海軍航空隊」の「02号機」ということらしいです。
第634海軍航空隊は実在しており、実際に瑞雲を使用していた
部隊だったようです。
フロート後端の舵。
フロート後端部の複雑で なめらかな曲線や、舵の造り込みが
わかるアングルかと。
フロート支柱にある穴の開いた板は、エアブレーキ。
急降下時にスピードが上がりすぎないように この板を開いて、
減速するためのものです。
ピトー管も ただの筒ではなく、ご覧の通り。
翼内の20mm機関砲。
偵察機にしては機銃 撃ちすぎじゃない? というくらい
汚れてました (^_^.)
スス汚れというより、ガンオイルが流れた的な汚れかな?

パネルに「プラスネジ」が使われていたのが残念・・・
主翼下面。
2重のフラップ「ダブル スロテッド フラップ」も
再現されていました。
このフラップもホントに可動しそうなデキですね (^_^.)
汚れがちょっと目立ちすぎる気もしますけど・・・
主翼付け根です。
スス汚れや塗装ハガレの様子が良くわかります。
塗装ハガレは、銀色でそれっぽく塗ってあるみたい。

フラップの「ノルナ」もありました。
また、写真右端の搭乗用ステップも ちゃんと別パーツで
再現されていました。
後席のハテナ装備。これで機下を偵察してたのかなぁ と?
なんにせよ これまた良くできたものでした。
これも購入or借用品かな?

あとアンテナ支柱から ちゃんとコードが伸びてるのにも注目。
コックピット内の円形のものは「ループアンテナ」。
その右側のは・・・? 偵察用のペリスコープ?
風防前面。
角張った前面が印象的でした。
風防ガラスの透明度は、あまり良くありませんでしたが・・・
意図的に?
排気管 周り。
カウルフラップや排気管の溶接の跡なども、
見事に再現されていました。

排気管とか もうホントに中から延びてるみたいだし、
ゆるやかな曲線もキレイだし、焼鉄色も美しい・・・
いやぁ うつくしい・・・
配線・配管などもあり、ちゃんと立体的に造り込んでありました。
エンジンは三菱の「金星」。
外から見える部分は少ないですが、ここもしっかり
造られていました。
機体前部。
ここだけ見ると戦闘機みたい (^_^.)
主翼付け根のフィレットが大きいですね。
後ろから見ても、美しい なめらかな曲線美・・・

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