このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

(2)講座番号4
「元防衛大臣が語る2018年の展望と日本の課題」
講師:森本敬さん(拓殖大学総長、元防衛大臣)


講師さんがホワイトボードに地図を書いて、図解していくタイプの講座



●ヨーロッパ情勢
 ・2014年 ロシアが西方進出
 ・ウクライナ、クリミア半島の情勢
 ・ロシアはジョージアにも軍事力で進出
 ・ロシアは国連 常任理事国なので、やりたい放題


●中東情勢
 ・IS イスラム国家、テロ組織
  ただし国家としての条件「主権、領土、国民」満たしてない

 ・シリア
  「アサド勢力」vs「クルド人、反政府勢力」
   アサド勢力:ロシアやイランが支援
   クルド人 勢力:アメリカが支援
  ただしロシアとアメリカは直接交戦しないように情報交換している。

 ・サウジアラビア
  サウジ派(スンニ派)vsイラン(シーア派)
  戦場はイエメン

 ・中東難民
  最終的にはドイツへ。ドイツは難民を受け入れてるが反発もあり。


●東南アジア情勢
 ・ミャンマー
  仏教vsイスラム
  ロヒンギャ:ミャンマーのイスラム勢力の俗称。
   男は戦い、女子供はバングラへ

 東アジア首脳会議 2018年の議長国はシンガポール
 どうなるか注目


●北朝鮮
 ・半島が2つに分かれた経緯。
 ・何を考えているのか「2つの説」
 (1)核開発をして能力を示しアメリカを牽制
    → 独裁を維持して → 半島統一
 (2)韓国は38度線を越えて武力でもって半島統一 と考えている

 ・北朝鮮は天然ウランを持っている。韓国には無い。
  2006年から核実験を繰り返し。
 ・核開発の状況
  弾頭内に複数の弾頭が入っている多弾頭式なのではないか。
  そのため弾頭の小型化中?
  弾頭の外枠=シュラウド:軽量・耐熱素材が必要だが まだ未完成?

 ・対 北朝鮮対策
  北へ攻撃すると38度線付近の火力がソウルへ向けて一斉攻撃。
  → ソウルの被害甚大。攻撃できない。そこで・・・
  (1)ミサイル防衛:撃ってきたミサイルを迎撃する。
  (2)経済制裁:終わりが見えない。


●質疑応答
 ・タカ派うんぬん。専門的知識=タカ派ではない。
 ・沖縄
  講師の考えでは「アメリカ軍は必ずしも沖縄に駐留する必要はない」。
  九州南西部でも充分抑止力になり、有事対応ができる という考え。
 ・北方領土
  ロシアにとっては戦時中 血を流して取った領土。簡単には返せない。
  返還の仕方やタイミングを粘り強く交渉中。


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<感想>

表題には「日本の安全保障」「日本の課題」とありましたが、日本に関することは
ほとんど語られませんでした。
北方領土や沖縄については、終わり際に時間を気にしながらバタバタと。

まず始めに「あらかじめ用意はしない。頭の引き出しから出しながら話していく」と
言ってましたが・・・内容方針くらいは打ち合わせて決めて欲しかったですね。

講演というより、現代世界史の授業といった感じでした。
前半の世界情勢は20〜30分くらいでザックリでよかったのに、ペース配分が
悪かったです。

始まる前に質問事項を記入する用紙が配られ、講座中に回収、最後に聞く という
ことでしたが、結局 そんな時間も無くムダに終わりました。

正直 得られたモノは少ない・・・ですかね。なんかイマイチでした。
出し惜しみせず まず最初に「日本周辺の情勢」について話して欲しかったです。





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