抜本的イメージチェンジが図られた最新鋭形式で「きらら」の愛称を持つ車両。昔からの叡山への登山道「雲母(きらら)坂」からのネーミングです。2扉,2両固定で,窓を大幅に広げたパノラマ構造となり,側面は左右非対称,紅葉を模った塗装と相俟って鮮烈な印象です。
車内は2人+1人掛クロスシートを採用し,2人掛中間部の4列は窓側に向きに固定。内装板は白色で,モケットは紫色系。手摺は赤。2人掛側は連続固定窓で,上方向は網棚部で折れて天井直下まで伸びた特大なもの。反対側は下降式2連窓で屋根下に電動カーテン付きの小窓がつきます。側扉には下方にもガラスがつき,側面方向幕は進行時後方車両の側窓の中に設けられ,連結面はパノラミックウィンドウ(この部分の車内は小テーブルのついたスペース)になるなどなかなか洒落たデザイン。 かつての車両にあった楕円形番号銘盤に似た,楕円に紅葉ときららロゴを描いたデザインの銘盤が付きました。正面もガラス部分が多く,黒顔・スケルトン構造の折妻となり,前灯は霧灯とのセットで,尾灯はスカート部分にあります。
機構的にはM-M'のユニットで,鞍馬方に空気・電源機器,出町方に集電(シングルアームパンタ×2)・制御機器を搭載。モーターは京阪石山坂本線600型の複巻電動機を改造し流用(台車は新造)。第1編成は赤,第2編成は橙色の塗装。叡電の看板車両で,平日1時間に1本の運用を確保しています。 |