このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 叡 電 
 SOBCHAK'S  


21デナ21形 (全廃)

駆 動:釣掛駆動
制 動:発電/自動空気ブレーキ
製 造:1928,29年 日本車輌
車体長:14.5m
主電動機出力:最終時の値
   48.6kW(21-24)/60kW(120番台)
在籍した車両:21-24/121-126


 鞍馬線開通用に造られた車両で120番代が鞍馬鉄道,翌年増備の20番台が旧叡山電鉄所属車で,初めて電気ブレーキを装備し,また半鋼製車体を採用。長く叡電の主力で,京福からの分離後,後輩車両が次々消えた後も活躍を続けました。窓上部がカーブを描き,丸みをもった優美なデザインの車体で,車内も木材や真鍮,白熱電灯が印象的でした。事故廃車2両を除く8両が修繕を受けつつ活躍しましたが,1987年にまず2両が710形に更新され廃車,残りは1993年から800形に置換えられ,1994年秋に最後の21+22編成が廃車となり形式消滅。現在鞍馬駅前に21号正面部が切断され据えられています。

  RETROSPECTION
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 やはり叡電の顔といえばデナ21形でした。
夏は窓を全開して,木の匂いのする車中に山の風を吹き込ませながら走っていました。
10数年前まで当たり前だった光景ながら,今風の新車両が行き交う現在の様子からは隔世の感があります。
末期は写真にあるようにちゃんとATSも搭載していました。
1990-8
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 上部が丸みを帯びた窓の様子が見てとれます。

ドア左横の下に小さく当時の社紋,稲妻菱が描かれています。

横を向いた側面灯も現代の車には見られないものでした。
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 車内の様子。後期は2両編成を組んで貫通化が図られていました。
手は加えられていますが基本的にニス塗りの木製で,その対比で丸天井の白さが印象的です。ロングシートで窓は下降式,吊革は茶色,網棚は紐製。 写っていませんが,MGを持たず,電源は架線から直接引き込んでおり室内灯は白熱灯です。
  SOUND

加速音 : 21- 軽やかなマスコンノッチ刻みの音がポイント。
収 録:元田中発車  (MP3, 183KB) 1990-8

減速音 : 21
収 録:二軒茶屋到着  (MP3, 348KB) 1990-8




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