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  沿線風景    ■1■


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  出町柳駅現況

 叡電の起点,出町柳の駅舎。
 今出川通の一すじ北で,川端通に横を面して建っています。
 かつてはこの空間を持て余すようにぽつんと平屋の駅舎が建っていました。その頃の面影は,今でもホームから駅舎側を眺めると,寺院風の屋根などからうかがい偲ぶことができます。
 京阪が乗入れてきてからはこのように現代的に大きく変わり,左側に京都バスのターミナルもできて,同じ空間も狭苦しく思えるほど。
 左の塔屋の中は京阪地下駅へ降りる階段で,叡電改札は右側の灰色看板の下です。
2003-11
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  鴨の河原

 出町といえば賀茂川(写真手前)と高野川が”Y”字に合流する地点。
 広い河原は絶好の散歩スポットで,川遊びする子供達や散歩者が絶えません。
 ここはまた,その昔,若狭から魚を運んだ道という「鯖街道」の終点ともされています。
 写真左奥が出町柳駅舎で,背景の山は比叡山。
2003-11
元田中
  元田中

 1つ目の小さな駅です。
 かつて市電と平面交差していた,東大路通を渡る大きな踏切を挟む格好でホームのある駅。名前のとおり,昔の田中集落の中心地にあたります。
 この大踏切は今は自動化されましたが,かつては手動昇降式でした。
 横は大通りですが,ひっそりたたずむ赤茶けたホームと木のベンチが,古びたいい味を醸し出しています。
2002-12

  修学院車庫 2001年9月の様子。

 叡電唯一の車庫は修学院駅の南側にあります。ここには運輸指令関係の施設もあり,乗務員交替も行われます。
 近代化の波に取り残された600形(右)は,最晩年のデナ21形がそうだったように,普段はこうして車庫右の「窓際席」に休んでいることが多いのです。
724
 
 修学院車庫内

 工事などを行う敷地端の建物(上写真のさらに右側)。
 現在724を吊上げて検修中。
 右の台車は200形譲りのイコライザー台車と見えます。
 いよいよ今度は724が脱・釣掛改造中か?
 (後日談:やはりそうでした)

2003-11
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  宝ヶ池駅

 宝ヶ池は叡山線と鞍馬線がY字状に分岐するジャンクションで旧称は「山端(やまばな)」。
 東西に東山と松ヶ崎の山が迫る狭隘部にあたり,並行する道路は交通量の激しいところです。
 近くに貯水池「宝ヶ池」と国立京都国際会館があります。
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  宝ヶ池構内

 この駅は駅舎も無く無人ながらホーム3本の広い構内を持ち,南端には歩行者通路兼構内踏切があって,一部列車に限り列車接近放送も行われます。
 叡電では近年の改変が比較的少ない駅で,木造の屋根や古びた待合室の雰囲気が味わい深く,特に夕方は照明が白熱色ということもあって,何となく過ぎ去った京福時代の面影が感じられます。

2002-12
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  宝ヶ池駅旧市電用ホーム

 市電が乗入れ時に使用した背の低いホーム(左)
 かつては近くに競輪場があり,市電の臨時乗入れがあったとの事。
 鞍馬行ホームにその痕跡が残ります。

2002-6
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  宝ヶ池ホームの屋根。

 叡電のホーム屋根はいくつか型がありますが,古めかしい味わいのあるものが多いのです。これは片屋根式の例。
 開業時の設計図にもこの形式の屋根が描かれています。
 特に,屋根支え金具の装飾がよい趣です。

2002-6
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  山端変電所

 三宅八幡駅付近に存在する,叡山本線の給電を担当する山端変電所。
 山端(やまばな)はこのあたりの地名です。
 やや時代を感じさせるコンクリート造のどっしりした建物は,近年の叡電の急激な変化の中で,変わらぬ落ち着きを示していますが,広めの敷地にぽつんと建っていて,どことなく一抹の寂しさも漂う変電所です。

2002-6
八幡
  三宅八幡駅

 八幡宮への最寄駅。
 鞍馬線の八幡前駅も同じ性格の駅です。両駅とも鳥居カラーを意識してか,柱や施設が赤く塗られて居るのが特徴的。それが少し色あせて,白熱色の照明と相まってなつかしい雰囲気です。
 ふだんは利用客も少なく,大通りから少し奥に入っているので,静かな駅です。

八幡
  三宅八幡宮

 子供の守り神。鳩がシンボルとなっており,鳥居の左右に狛犬ではなく鳩がいます。

 叡山線・鞍馬線共にこの社への駅があります。
 叡山線三宅八幡駅は正面から,鞍馬線八幡前駅は横からアプローチ。


  八瀬遊園跡地

 平坦線の叡山本線でも,三宅八幡を出て八瀬の谷間に向かうこのあたりは少し山の雰囲気がしてくる場所。枕木も木製です。

 線路の向こうは2001年まで八瀬遊園があった場所で,この位置からは丁度プールや人力漕ぎ車マシンなどが見え,歓声も聞こえてきたものでした。

 今やすっかり更地となって跡形もありません。

2003-11
   

假 製  9-07.07修正
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