このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


  沿線風景  八 瀬



  八瀬遊園駅舎

 叡山本線の終点,八瀬遊園駅舎。高野川が山に入っていこうとする山麓にあり,叡山ケーブルの接続駅。大正14年に八瀬駅として開業,のちに八瀬遊園と改称。この地は京都電灯が鉄道開通とあわせて観光地として開発した所で,八瀬遊園はこのとき開かれました。
 この駅は昔ながらの駅舎で,鉄骨と木で構成されたホームの上屋根は趣がありますが,寂れています。
2001-10

  八瀬遊園閉園の後

 駅前にあった八瀬遊園は,叡山ケーブル等同様京福グループに属し,近年は人力駆動マシンを揃えた運動型遊園地となっていましたが,経営不振のため2001年秋ついに廃園。

2002-6

  遊園跡地現況

 そして同じ場所の現況。遊具は勿論すっかり取払いになり,何一つない草原となっています。かつて何か存在したことさえ一見しただけでは分からないほどです。手前は旧バス乗場。

2003-11

  八瀬駅舎現況

 八瀬遊園閉園により,駅名は八瀬比叡山口と改称。続いて02年にはかまぶろ叡麓館も閉館,かつて叡電が観光を狙って開発したこのあたりはすっかり淋しくなってしまいました。

2003-11

  八瀬駅内部

 八瀬の駅は細めの櫛形ホーム3本で2線。アーチ状の鉄骨が美しい屋根で覆われていて,内部空間の雰囲気が非常に特徴的。鉄骨と木の構成は出町柳上屋にも似たものが見られますが,こちらはより鉄骨の曲線が強調されている感じ。
 増発時の721(左)と731(右)の並び。普段は並びを見る機会はラッシュくらいであまりありません。
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 ホームから見た改札方向。

こぢんまりとした上窓と,屋根の白色と鉄骨柱の緑色のとり合わせが落着いた味わいを漂わせます。

2003-11

 

 改札付近。

 普段は2線あるうち駅舎側のホームを常用。

 静かに時が流れるような,この駅の雰囲気がたまりません。

  駅前の木橋

 駅前には小川が流れていて,橋が2つ掛かっています。一つは少し老朽化したコンクリートの吊橋,もう一つがこの木の橋。
ここ一帯は(広義の)八瀬遊園内ということで,茶屋も何軒かあります。坂を登って,ケーブル駅まではすぐ。


 
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