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東京見聞録  
2007年11月10日()〜11日()   <多摩湖散策、秩父(合宿、秩父32番札所法性寺)>


 サークルの合宿で秩父へ。ひょんなことから合宿の幹事になってしまったので、参加しないわけにはいかなくなりました。当初は8月に2泊3日で開催する予定でしたが、いろいろあって11月に1泊2日で開催することで落ち着きました。全くD1にもなったというのに、いつまで企画側にいるんだろうか。そろそろご招待される立場になってもいいはずなのに。

 前日は夜更かししてしまい夜4時に寝ようとしたものの、鼻炎が出てしまって寝られなくなり、鼻炎の薬を飲んで鼻炎が治まると同時に副作用の眠気が襲ってきた時点で朝6時。集合時間は所沢駅に9時半なので、ここで寝たら確実に集合時間に間に合いません。寝ようとしたときに寝られず、めちゃくちゃ眠いときに寝られないという最悪のパターン。鼻炎薬の副作用である病的な眠気は半端ないですが、幹事が遅刻するというのは有り得ない話なので、今回だけはぐっと堪えなければ。

 ということで、このまま家にいると寝てしまいそうだったので、6時と早いけどもう出かけることにしました。眠いのなら動いてしまえ、集合時間までどこかぶらぶらすればいいやと。何という素晴らしい逆転の発想でしょうか(そうでもないか。。)集合場所の所沢近辺の地図を見てみると、西武ドームや多摩湖(村山貯水池)があったので、とりあえずそこでも行って、紅葉が見られるなら見てみようかなぁと思いました。多摩湖には一度行ってみたいと思っていたので。雨が降っているのが心配ですが。

 家を出て井の頭線・中央線と乗り継いで国分寺へ。ここから西武線に乗り換えて西武ドームを目指しましたが、あの辺りは無数の西武○○線が複雑に入り組んでいて、どれにどう乗ったらいいのか分かりません。結構迷った挙句に所沢に到着し、そこから西武狭山線に乗って終点の西武球場前駅に到着。7時20分という早い時間に到着してしまいました。

 西武球場前駅は文字通り西武ドーム(今はグッドウィルドームって言うんだっけ?)の目の前で、そのために作られた駅なのかと思いましたが、調べてみると駅や路線の元祖は1929年開業と、西武球場よりも歴史は古いそうです。しかし、さすがというか西武球場駅はライオンズ一色に染まっています。西武ドームで試合がある日は相当な混雑になるのでしょう。

 駅を出たらすぐ目の前に西武ドームがありました。おぉこれが西武ドームか、と月並みな感想しか出てきませんでしたが、やはりドーム球場だけあって大きいです。味気ない感想ですみません。


<西武球場前駅>

<西武ドーム>

 西武ドームの前の木々は少し色付いていてきれいでした。これだったら近くにある多摩湖の紅葉もきれいなんじゃないかと思い、歩いて多摩湖方面へ。地図で確認したところ、西武球場は多摩湖のほとりに立っていたので多摩湖までは歩いていけるだろうと思っていました。結構な大雨が降っているのが大変でしたが、とりあえず多摩湖目指して散歩をスタート。

 西武ドームから10分くらい歩いたところで、「多摩湖サイクリングロード」を発見しました。多摩湖サイクリングロードと言っているくらいなんだから、ここを歩いていけば多摩湖が見られること間違いなしだろうと思い、サイクリングロードを歩き出しました。歩道はないですが、土曜の早朝のしかも大雨の中でサイクリングをする人はいないだろうから、歩いても問題はないでしょう。実際ランニングしている人もいたし。

 ところが「サイクリングロードを行けば多摩湖が見られる」と思ったのは僕の勘違いだったようで、行けども行けども湖なんて見えやしません。もう少し歩けば多摩湖が見られるかも・・・と何度か粘りましたが、20分くらい歩いたところで勇気ある撤退の決断を下しました。というかここら辺で戻らないと集合時間に間に合わなくなります。後で分かったことですが、左下の写真の右側に写っている木の向こう側が多摩湖みたいでした。サイクリングロードがそのまま湖畔を走るわけじゃないみたいです。まあ、ちょっとだけ紅葉を見ることができたからいいか。


<多摩湖サイクリングロードを歩く

<ちょっと紅葉>

 サイクリングロードのスタート地点に戻ってきて、多摩湖を見るにはどうも道を間違っていたらしいことに初めて気がつきました。サイクリングロードなんかに入らずに、もう少しだけ道を進んでいたら多摩湖を見ることが出来たんじゃ・・・?と思い、少しだけ進んでみることに。そしたら何のことはない、2分ほど歩いたところで多摩湖全景が見える場所に辿りつきました。サイクリングロードを歩いたのは一体何だったのか。。

 多摩湖—正式名称村山貯水池は、東京都水道局の水源の一つです。東京都民としてはお世話になっている水瓶だし、卒論のテーマで東京都の水道行政を扱った身としては一度は訪れて感謝の念を示しておきたいところでした。大雨のために霞んでしまい、あまりきれいに見ることはできなかったけど、ようやくここに来ることができました。今度は天気のいい日に来て、サイクリングなんかしてみたいものです。


<雨が降って霞む多摩湖(村山貯水池)>

 多摩湖に満足して西武球場駅に戻り、再び電車に乗って所沢へ。ここでレンタカー組が集合し、酒や必要物を買出しして秩父へと向かうことになっていました。急遽運転手をお願いした先輩の@さん、2年生の合宿担当Mさんと合流して、駅前にある西友で買出しをしました。今回の合宿はせめて酒だけはいいものを飲みたいとの思いから、ビールは最低でも一番搾り・スーパードライクラスで、ほとんどをエビスやプレミアムモルツレベルで固めました。第3のビールや発泡酒お断り。幹事は面倒だけど、こういうところを自由にできるのはいいものです。

 買出しが終わったところで今回の黒幕であるおうじ君が到着し、10時にレンタカーを借りて出発。秩父の宿までは約3時間。外は雨が降っていて、果たして午後に予定していたサッカーはできるのか、できなければ何をしようかで頭が一杯でした。雨が降るという可能性を考えてなかったのは危機管理能力ゼロですが。。

 秩父へと向かう道は基本的に山道で、この先に秩父という街があるのかと思いましたが、山を抜けると結構大きな秩父の街が広がりました。何か桃源郷みたいです。

 秩父市街に入ったところでちょうど12時。腹が減ったのでレンタカー組は昼食をとることにしました。秩父は蕎麦が有名らしく、その中でも評判の高かった「こいけ」へ。外観・内装とも、なかなか年季の入っている店でした。こういう店はおいしそうなオーラを醸し出しています。そんな老舗で、4人でそばがきやせいろ、本日の変わりそばである芥子そばなどなどを注文しました。ちなみに僕が秩父地ビールを頼んだのは秘密です。合宿が始まる前にビール飲んだなんて、他の参加者には決して言えない。

 僕が頼んだのはせいろですが、そばは腰があっておいしいです。ただつゆが醤油ががつんと効いている辛目のもので、これは僕の好みではありませんでした。醤油の味が強いとそばがつゆに負けてしまうような気がします。このそばをいつも食べているようなつゆで食べたらもっとおいしいだろうなぁと思いました。

 芥子そばを味見させてもらうと、確かに芥子の香りが口の中に広がります。あんぱんの芥子の部分を食べている感じです。香りがいいですね。そばがきもサービスでもらったそばがきの天ぷらもおいしかった。


<そばがき>

<そばがきの天ぷら>

<芥子そば>

<普通のそば(せいろ)>

 そばを食べ終わって12時40分。現地集合組は12時半に西武秩父駅集合で、そこで宿のマイクロバスに乗るようにと言ってありましたが、参加者の一人に電話して確認したところ、マイクロバスに乗っているのは何と5人・・・!30人近く合宿に参加するはずなのに。。途中参加の連絡はいくつか受けていましたが、それにしても何て自由なサークルなんだろうかと思わずにはいられません。

 秩父市街から来るまで30分、レンタカー組も無事に宿に到着。でもまだ9人しかいません。最初に集まっているのが参加者の3分の1・・・。何て自由なサークルなんだろうかと再び思わずにはいられません。雨は上がったみたいですが、グランドは使えるかどうか分からないし、第一この人数では何もしようがないので、とりあえず休憩にしました。スタートした瞬間に休憩というのも凄い話ですが。


<今回の宿>

<色付いています>

 休憩の間にサッカーコートを見に行った後輩の話によると、コートは濡れているけど使えないことはない、ということでした。ということで、幸い雨もあがったことだしみんなでサッカーすることにしました。雨が上がってくれて本当によかった。雨が降っていたら本当にやることがないままだったので。

 そういうわけで、2時から5時までサッカーをやってきました。徐々に人数が増え、ぬかるみに足を取られながらも頑張ってきました。久しぶりにサッカーしたなぁ。お陰で次の日ものすごい筋肉痛になってしまいましたが。あと@さんが上手いのに驚きました。普通の男なんかよりずっと上手い。

 夜に近付くにつれて人数も増えていきましたが、最寄のバス停まで来てくれれば車で迎えにいくというシステムをとっていたため、送迎は結構大変でした。最寄のバス停までは車で10分程度ですが、みんな少しずつバスをずらしてくるため、まさにピストン輸送状態になってしまいました。運転手の@さんとおうじ君は大変だったろうと思います。僕も半分くらいは助手席に乗っていたのでその大変さは良く分かりました。本当にありがとうございます。

 7時からの1時間肉食べ放題のバーベキュー。食べ放題ですが僕はあまり食べられませんでした。昨日から寝てないのと鼻炎薬の眠気を我慢したのとサッカーで動いたので疲労はピーク。もう眠い。その後のコンパにも頑張って参加しましたが、ビールを飲んだら気が遠のくように頭がくらくらして、これはもう危険信号だと悟りました。結果酒は普段よりかなり少なめにして2時過ぎに就寝。でも寝ようとしたら部屋は暑いわサッカーのせいで足がジンジンと痛いわで寝られない!!勘弁してほしい。結局寝たか寝てないか分からない状態で朝を迎えてしまいました。

 2日目。ほとんど食べられなかった朝食後、午前のワークショップまで少し時間があったので宿の周辺を散歩してみました。木々が色付いていてきれいです。至る所に柿がなっていておいしそう。

 9時からはこの合宿の一番の目的である少し真面目なワークショップっぽいものを。面倒なので詳細は省きます。でもこれをやらなかったら単なるお遊び合宿になっていた可能性があるので、まあとりあえずやっておいてよかったかと思います。2年前の全体合宿と比べると、真面目度合いは天と地の差ほどありますが。まあやっぱり合宿って計画者の性格が出てしまうような気がします。僕がこういう計画を立てると「何とかなる」の信念のもと、結構グダグダになってしまうので。その点3年前のNちゃんや2年前のすのさんは凄かったわ。ちゃんと芯が通ってたもの。

 ワークショップは11時で終わりにして、帰るまでの1時間半は自由行動。僕は数人で散歩に出かけました。宿の近くに秩父三十四箇所の32番目、般若山法性寺があるというので、そこへ行ってみることに。宿の人は「歩いて5分」と言ってましたが、実際には15分くらいかかりました。。まあ周りの風景がよかったので問題はありませんが。紅葉もそこそこきれいで、右下の写真なんかにある茅葺き屋根の家屋があったりして風情満点です。

 秩父32番札所般若山法性寺。なかなか由緒のある寺のようです。山全体が寺域になっているみたいで、本格的に1時間程度のハイキングができるみたいですが、今回は時間がないので本堂とその奥にある観音堂だけお参りしてきました。高い場所にあるので眺めも抜群です。一度秩父34箇所巡りをしてみたいなぁ。

 これで合宿の全日程は終了し、あとは帰るだけ。皆様お疲れさまでした。帰りのレンタカー組は2年のMさんに替わって先輩のかつをさん。長くアメリカに留学されていたのでお会いするのはかなり久しぶりでしたが、車でいろいろとお話することができました。

 昼は秩父市街にある「道の駅ちちぶ」のレストランで。名物っぽいものを食べようと、メニューの中で唯一それっぽかった「秩父コロッケ定食」を注文。コロッケ自体は大きくてホクホクとしていましたが、何か普通のコロッケのような気もしました。どこが違うんだろうか。

 あと道の駅には「ちちぶの水」なる汲み放題の施設があって、おばさんがペットボトルを満タンにしていましたが、説明版をよく読んでみると何と「ただの水道水」ででした。厳密に言うと一般的な急速濾過法ではなくて緩速濾過法で濾過しているので、水はおいしいですよ、ということらしいですが、水道水は水道水。何かしっくりきません。説明版には「バカ」って書かれてるし。


<秩父コロッケ定食>

<ちちぶの水=水道水>

 昼食を食べたら後は帰るだけ。途中入間市のかつをさんの家に寄らせていただき、お茶をいただきました。ありがとうございます。先輩の実家に行くというのは初めてのことだったので、なかなかいい体験をさせていただきました。そして4時に所沢でレンタカーを返却して、全てが無事終了。無事故でよかった。運転手のお二人、お疲れ様でした&ありがとうございます。

 ということで全体合宿は何とか無事に終わりました。来年は誰か宜しくお願いします。


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