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東京見聞録  
2007年10月21日()  <江ノ島(生しらす丼、江島神社、岩屋)、鎌倉(大仏、鶴岡八幡宮)>


実は行ったことがなかった江ノ島・鎌倉  まずは江ノ島>

 前日はマルコフと飲み、酔いに任せて「明日は朝7時に起きて紅葉を見に日光まで行くか!」と豪語していましたが、起きたら9時過ぎでした。前の日に酒飲んで、カラオケ行って3時まで歌ってたら7時に起きられるわけないっての。起きた後もうだうだした結果、これから日光に出かけたら着くのが1時過ぎ、紅葉がきれいな龍頭の滝に着くのが2時過ぎになってしまうということで、日光行きは残念ながら断念しました。

 ただ今日はかなりいい天気。日光はだめになったけど、せっかくだからどこか近場でもいいから出かけようといろいろ調べてみた結果、江ノ島・鎌倉が距離的にも値段的にもぴったり。僕は旅行好きとは言っているものの、東京に住んでいる旅行好き人間が最初にクリアしておかなければならない江ノ島・鎌倉にはまだ行ったことがありませんでした。この辺に関して勝手に若干の負い目を感じていたので、今日の機会に乗じてその負い目を振り払おうと思います。

 マルコフと二人、11時に駒場の家を出て、井の頭線で下北沢行き、下北沢で小田急・江ノ電の「江の島・鎌倉フリーパス」を購入。江ノ島までの小田急往復+江ノ電1日乗り放題のお得な切符で、お値段1360円です。江ノ島や鎌倉は行くのにもっと金のかかるところだと思っていたのでかなりのお得感があります。やっぱり移動は安いに限る。

 11時36分の快速急行に乗って一路江ノ島へ。小田急の快速急行は駅を飛ばしまくってくれるので速くて早いです。窓から差し込む日曜お昼の太陽の暖かな光にうとうとしつつ、いつの間にやら藤沢に到着。藤沢で普通電車に乗り換えて12時32分、終点の片瀬江ノ島駅に到着。下北沢から1時間かからなかった。

 さて、今日は行楽日和だけど江ノ島や鎌倉はまだまだ紅葉の季節でもないし、人出はそう多くないだろうと思っていましたが、片瀬江ノ島駅で降りた瞬間からその予想が完全なる的外れなものであることに気が付きました。人多過ぎ。片瀬江ノ島駅の前からは江ノ島が見えますが、江ノ島に渡る江ノ島大橋は車で大渋滞しています。でも初めて来た江ノ島。人が多くても満喫しないと。


<竜宮城みたいな片瀬江ノ島駅>

<江ノ島に向かいます>

 歩行者は江ノ島大橋と平行した「江ノ島弁天橋」を渡って江ノ島へと向かいますが、この弁天橋の方も混雑しています。でも道端にはさざえを焼いている屋台があったり、海の匂いを感じたり、湘南らしくヨットが見えたりと、なかなか風情はあります。そんな風情を感じつつ、10分くらい歩いて江ノ島に到着。しかし江ノ島は余計に人が多い。


<江ノ島に着いたが人多い>

<人大杉>

 江ノ島に着いた時点でもう1時前だったので、何はともあれ腹が減りました。観光の前に腹ごしらえということで、適当に飲食店を見てみるも、どの店も人多すぎです。でも店を決めないといつまで経っても昼食にありつけそうにないので、人は多いけどなかなか流行ってそうな店を見つけて、そこで予約の名前を書き込みました。でも待っている人の人数を見てみると、どうやらあと1時間くらいかかりそうです。でも仕方がない。海を眺めつつ、1時間ほど時間を潰しました。湘南の海は気持ちがいいねぇ。


<江ノ島大橋と弁天橋を眺める>

<ボートが行く>

<気持ちよさそう>

<湘南ですねぇ>

 やっと呼ばれて、やっと料理が出来たときには既に2時前でした。店の名前は 「たこ島」 。二人して「朝獲れ生しらす丼」と、単品で「たこの吸盤湯引きポン酢」を注文。あとビール。江ノ島では生しらすが有名らしく、朝に生しらすが取れた日だけ提供されるそうです。今日は朝獲れたらしく、運よくありつくことが出来ました。最初は正直観光地のレストランなんで味もたかが知れてるだろうと思ってましたが、食べてみていい意味で期待を裏切られました。生しらすうまい!今まで釜揚げしらすしか食べたことなかったから分からなかったけど、生しらすは何もつけてないのにものすごく甘みがあります。卵の黄身にちょっとポン酢を垂らして、それを生しらす丼にかけて食べるとこれまたうまい。思わずがっつきたくなるうまさでした。青海苔の味噌汁もおいしかった。予想外にいいものに出会ってよかった。

 食後はその店の店頭で売っていた「しらすパン」を買っておやつに。中にチーズとしらすが入っていて、これもおいしかった。


<朝獲れ生しらす丼とたこの吸盤(奥)>

<しらすパン>

 腹ごしらえも済んだところで、ようやく江ノ島散策開始。とりあえず江島神社へ。江島神社は江ノ島全体に広がっているみたいで、階段や山を上り下りして結構いい運動になりました。エスカーなるエスカレーターがあったけど、お金取られるのでパス。まだ若いんだから歩かないといけません。

 まずは最初の辺津宮。どうやらここは恋結びの神様で有名みたいで、絵馬も恋結び・縁結びのピンク一色です。こういうのって見ちゃいけないと思いながらついつい見てしまうのが悲しい性。でもみんなが真面目に恋愛成就のお願い事を書いているのに、一人だけ見当違いのことを書いている子がいました。右下の写真ね。せめて亀梨か赤西のどちらかにして欲しい。


<江島神社>

<神社の境内を登っていく>

<辺津宮>

<それはちょっと違う>

 辺津宮から二つ目の中津宮に向かう途中、なかなか見晴らしがいい場所がありました。海にはいくつものヨットが。湘南の海はいいですねぇ。


<湘南の海>

<江ノ島大橋と弁天橋>

 ようやく二つ目の中津宮に到着。この近くで見かけた寝ている猫、人間が近付いても写真を取っても全く動じません。写真を撮ったらちょっとだけ目を開けてこっちを見たけど、何事もなかったかのように再び目を閉じて眠り始めました。何て肝の据わった猫なんだろうか。江ノ島にはこういう人を全く恐がらない猫が多いです。


<中津宮>

<全く動じない猫>

 さらにてくてく歩いて、ようやく三つ目の奥津宮。さらに奥にある岩屋へ。岩屋までの海沿いの道は岩がごつごつとしていて、水遊びをする子供から魚釣りをする大人までたくさんいます。


<奥津宮>

<岩屋へ>

 江ノ島の最深部に位置する岩屋。江ノ島の岩屋は波の浸食によってできた自然の洞窟で、信仰の対象として古くから崇められてきた場所だそうです。今は見学できますが、波の高い日は危険なので見学できないこともあるらしいです。今日は波も穏やかだったので無事に見学することができました。入場料は500円。

 しかし洞窟の中は結構観光地化されていて、極めつけに第二岩屋の奥には作り物の龍がいます。龍は岩屋の神様として伝説かなにかあるみたいですが、何だこのちゃちなアミューズメント感は。しかも龍の目が光って、ガオーと龍の泣く音もするし。何か急に興ざめしてしまいました。これで500円ねぇ・・・。岩屋だけでなく、江ノ島が総じて観光地化されすぎなように思います。


<岩屋内部から海を>

<龍のオブジェ>

 岩屋を見た後は再び歩いてスタート地点に戻るのはもはや面倒この上なかったので、岩屋の近くから出ている船に乗って一気に片瀬江ノ島駅付近まで戻りました。歩いてここまでくるのに1時間近くかかったのに、船は速くてあっという間。海風が気持ちいい。


<船に乗る>

<海風を感じる男、マルコフ>

<鎌倉大仏と鶴岡八幡宮>

 船を降りた時点で時間は既に4時近く。残った時間は少ないですが、江ノ電に乗ってとりあえず大仏を見に行くことにしました。まずは江ノ電の江ノ島駅まで歩いて行き、そこから江ノ電に初乗車。おお、これが有名な江ノ電か。ローカルな風情を漂わせつつも、電車は観光客+地元民で満員。車窓に見える夕暮れの湘南の海がまたいいです。


<江ノ島電鉄江ノ島駅>

<江ノ電から眺める湘南の海>

 江ノ電はトコトコと進み、長谷寺や大仏の最寄駅である長谷駅に到着。まずは長谷寺へ向かってみましたが、拝観時間は4時半までということで、4時半をちょっと過ぎていたために残念ながら間に合いませんでした。長谷寺はまた次の機会にするとして、大仏は5時半まで営業(?)しているということなのでそっちの方へ。長谷寺から10分くらい歩いて大仏に到着しました。

 鎌倉大仏の正式名称は高徳院鎌倉大仏。言わずと知れた日本三大大仏の一つです。ちなみに三大大仏のうち、1位奈良の大仏、2位鎌倉の大仏は決定ですが、3つ目についてはいろいろと候補があるそうで、今では高岡の大仏が挙げられることが多いとか(詳しくはwikipediaの「日本三大大仏」を見てください。)去年の年末に高岡の大仏は見てきましたが、それと比べてどうなのだろうか、というのも楽しみなところではありました。

 拝観料200円を払って大仏とご対面。おおぉ、これが有名な鎌倉の大仏か。思ったよりも大きいです。そしてなかなかシュッとした顔をしていらっしゃる。与謝野晶子が「美男でおはす」と言ったのも分かります。鼻と上唇の間隔が短いのも特徴か。とりあえずいろんな角度から大仏様を撮ってみました。


<正面から>

<顔アップ>

<斜め横から>

<後ろから>

<何か首に赤いスカーフ巻いてる修学旅行生たちと一緒に>

 大仏様の背中が開いているのは、何だか見てはいけないものを見てしまったような気がしましたが、換気のためだそうです。もっと時間が早ければ大仏様の中に入ることができたみたいですが、今回は時間が遅かったので残念ながら胎内拝観はなし。中がどうなっているのかは気になるところです。

 大仏様の後は再び江ノ電に乗って終点の鎌倉駅まで。いよいよ暗くなってきたのでこれ以上の観光はできそうにありませんが、とりあえず鶴岡八幡宮だけは見ておこうということになりました。


<鎌倉駅に到着した江ノ電>

<鎌倉駅>

 駅から鶴岡八幡宮へと伸びる小町通りは、人通りも多くてかなり活気がありました。観光客向けにもいろいろと売っているようで、チョコレートコロッケとかいった変り種コロッケがあったのが非常に気になります。あととろろご飯の店とか。次に行くときのためにチェックしておかなければ。やがて鶴岡八幡宮に到着しましたが、暗くてよく分からなかったのでお参りだけしてきました。

 鶴岡八幡宮で拝んだあとは鎌倉駅に戻って再び江ノ電に乗車。江ノ電に乗る前に喉が渇いたので「江ノ電ウォーター」というミネラルウォーターを買ってみましたが、何と採水地が富山県とかでした。。ちょっと待てと。せっかく江ノ電が通ってるところになる湧水が何かかと思ってたのに。

 7時前に藤沢駅に到着して、後は小田急に乗って帰るのみ。マルコフとは途中の相模大野で別れ、下北沢まで戻ってきました。しかし快速急行は早い。さっきまで藤沢にいたと思ったのに、もう我が家です。

 晩御飯は藤沢駅で買った「うなむすび」。名物なのか名物にしようとしているのか分かりませんが、なかなかおいしいうなぎ入り焼きおにぎりでした。値段もそんなに高くないし、お手頃お手軽な一品じゃないかと思います。


<うなむすび>

<中身はうなぎ入りおにぎり二個>

 ということで初めての江ノ島・鎌倉の旅は終了。江ノ島はともかく鎌倉に関してはかなり消化不良に終わってしまったので、近いうちにまた行きたいと思います。


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