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東京見聞録  
2008年1月5日() 二日目   <佐世保バーガーを食べる、三浦町教会、九十九島遊覧船>


佐世保へ行く>

 前日は「朝7時に出発しよう!」と息巻いていましたが、案の定そんな時間に起きられるわけもなく、起きたら9時半でした。しかし今日はここからが早かった。みんなでササッと準備をしてDKさん宅を出たのが9時40分。DKさんはお疲れで今日は不参加ということで、年末からいろいろお世話になりました。

 博多駅に着いたのが10時過ぎ。佐世保行き高速バスは博多駅バスターミナルから10時20分発なので、これに乗れそうです。起きてから1時間もしないうちに高速バスに乗れるというのは素晴らしいこと。腹ごしらえにマクドナルドで朝マックのセットを購入して、バスに乗るまでに食べてしまいました。しかし、よく考えたら佐世保は「佐世保バーガー」が有名なところ。行く前からハンバーガー食べなくてもなぁと食べた後でちょっと後悔。バスは空いていて、二席を占領して横になって過ごさせてもらいました。眠っているといつの間にか佐世保に入っていて、12時30分佐世保駅前到着。博多からはちょうど2時間です。

 やってきました初の佐世保。まずは佐世保駅に行って、観光案内所でパンフレットをもらって何処へ行くかを決めることにしました。今回の旅行に関しては全く準備をしてないので、ほぼyneさんに任せっきりになってます。yneさんありがとう。でも自分で計画を立てて行動しないというのは何と楽なことだろうか。

 佐世保駅構内には巨大佐世保バーガーのオブジェがあり、他にも何故か桃太郎電鉄の貧乏神の石像があり、写真には撮ってないけど佐世保独楽の巨大オブジェがありと、ウロウロするだけでもなかなか楽しいです。観光案内所で地図と佐世保バーガーマップを手にいれて、まずは腹ごしらえで佐世保バーガーを食べようということに。佐世保バーガーについてはウィキペディアの情報なんか見てもらえると良く分かりますが、昭和25年からある日本で一番古いハンバーガーで、マクドナルドが銀座に進出する前から佐世保では日常的にハンバーガーが食べられていたそうです。市内にはオリジナル佐世保バーガーを出す店がたくさんあって、共通マスコットの「バーガーバー」はアンパンマンのやなせたかしがデザインしたものです。右下の写真ね。


<佐世保駅>

<ようこそ佐世保へ>

<桃太郎電鉄の貧乏神の石像>

<巨大佐世保バーガー>

 佐世保駅からメインストリートを5分くらい歩くと、佐世保四ヶ町アーケード。直線距離では日本最長の距離を誇るアーケードだそうで、20万人都市の中では「日本一元気な商店街」と呼ばれるほど活気があるらしいです。確かに、正月休みだということを差し引いても、この人口25万の地方都市佐世保のどこにこんなに人がいるんだろうか、というくらい人がいます。逆に言えばそれほど大きな百貨店が存在してないということなのだろうけど。


<四ヶ町商店街入り口>

<アーケード街>

 商店街の途中の一角を裏道に入ると、最初の目当ての店「ビッグマン」を発見。「ベーコンエッグバーガーを生み出した佐世保バーガーの先駆け的な店」だそうです。既に店の周りには行列みたいな人だかりが出来ており、これは並んでいるのか並んでいないのか分からないのでとりあえず外で待ってみることに。

 ただどうやら外で待ってても一向に埒があかないようだったので、店の中に入ってみると注文だけ先に受け付けて、席が空いたらお呼びする、というシステムでした。店の中には9席しかないけど、ハンバーガーだから回転率はよさそうです。というかほとんどのお客さんが持ち帰りにしてたから、佐世保バーガーは店で食べるというよりも外で食べるものなのかもしれません。

 10分くらい待って呼ばれて無事に着席。注文したのは元祖と呼ばれるベーコンエッグバーガー(440円)です。横9cm、高さ11cmみたいです。マク○ナル○なんかの潰れたハンバーガーと比べると、高さがきちんとあります。あと当たり前だけど出来たてなので温かい。たまご・レタス・トマト・お肉と自家製ベーコンを挟んでトマトケチャップ、マヨネーズで食べるという感じですが、カリッと焼かれたベーコンは肉汁したたっておいしかった。僕は僕世保バーガーを表現する際に「カラフルな味」がするという表現をしたりしますが、これをいうと周りの人の「は?」と言われます。カラフルな味というのは、マヨネーズとケチャップが混合されて甘酸っぱい香りが口の中に広がる様を表しているんじゃないかと自分では思ってますが、自分でもよく分かりません。でも今回もカラフルな味がしておいしかった。さすが老舗。


<ビッグマン>

<ベーコンエッグバーガー>

 九十九島に行くバスまで少し時間があったので、駅近くにある三浦町教会へ。佐世保のシンボルと呼ばれているカトリックの教会です。戦時中は空襲を避けるためにコールタールで真っ黒に塗られ、そのお陰で空襲を免れたらしい。僕はクリスチャンじゃないのでよく分かりませんが、教会の中に入ると神聖な気分になるような気がしないでもないです。


<三浦町教会>

<教会の内部>

<九十九島を巡る>

 三浦町教会近くからバスに乗って、九十九島観光の拠点である「西海パールシーリゾート」へ。バスは途中佐世保の小高い峠を越えますが、そのときに見える景色がよかった。造船所と海と街と山という、「これぞ佐世保の街」という風景が見られます。写真撮り忘れたな。

 佐世保駅から25分で終点のパールシーリゾートに到着。遊覧船に乗って九十九島を見る前に、本日二件目の佐世保バーガーを食べることに。思いのほか一軒目のハンバーガーが多かったので結構腹一杯ですが、佐世保に来たからには食べておかないと。ということで「ラッキーズ鹿子前店」へ。店の前でお出迎えしてくれた人形のおっさん、後ろから見ると突き出したお尻が何とも言えません。


<ラッキーズ鹿子前店>

<後ろ姿が素敵>

 僕とののはベーコンエッグバーガー、yneさんは名物の平戸牛を使ったステーキバーガー。腹はかなり膨れたけど、ここのハンバーガーもカラフルな味がしておいしかったです。手作り感があります。yneさんの頼んでいたステーキバーガーもおいしそうだったなぁ。ベーコンエッグバーガー連発はさすがに飽きてしまうので、ステーキバーガーの方がよかったかも。


<ベーコンエッグバーガー>

<ステーキバーガー>

 ハンバーガー後は九十九島遊覧船に乗船。複雑な地形の南九十九島を50分かけてクルーズするというもので、1200円です。船が新しくて乗り心地は快適でした。海風を受けながら見る九十九島はなかなか乙です。海面にきらきらと反射する太陽が眩しい!!九十九島は実際には208の島があるそうです。島の密度が高くて、個人的には松島よりも面白かったように思います。特に松浦島という深い入江をたくさん持った島の深部まで入り込んでいくのは面白いです。


<遊覧船パールクィーン>

<黄昏るののさん>

 まあただ松島のときも思ったけど、海から眺めるのもいいけど、できれば高いところから俯瞰して見てみたいなぁと思います。僕はそれぞれの構成要素を見るよりも、俯瞰して全体を見たい。

 遊覧船のあとは船の博物館と水族館へ。水族館なんて本当に久しぶりだったけど、結構楽しめました。もともと僕は人間以外の植物・動物にあまり興味がないので、植物園とか水族館とかは敬遠していたんだけど、魚類もじっくり見てみると結構かわいい顔をしてますね。魚は食べる対象だけじゃないことがよくわかりました。


<ネズミゴチ>

<ウミガメ>

 5時近くになって日も暮れてきたので、再びバスに乗って佐世保駅前へ。駅近くに「とんねる横丁」という面白げな商店街があるので行ってみました。ここは戦中の防空壕をそのまま店にしているので「とんねる」と名前が付いているそうで、確かに見てみると店が防空壕の形をしていて面白いです。ただ時間的にもうほとんどの店が店じまい。もうちょっと早く来ておけば。

 あと、佐世保駅に向かう途中に「だんの浦」というレストランを発見しました。佐世保なのに壇ノ浦とはこれいかに?山口出身の人がやっているのかと思ってメニューを見たら、さぬきうどんの店みたいだし。よくわからん。


<とんねる横丁>

<なぜか壇ノ浦>

 さて、これで佐世保の観光は終了。本当は弓張岳展望台に行って佐世保の街を上から見下ろしたかったところですが、車がないとなかなか移動できません。佐世保の眺望は次のお楽しみに取っておくとして、5時40分のバスに乗って帰ろうかとバスセンターへ。ところが、佐世保から博多へ向かうバスは次の6時のバスまで満席!すっかり帰省ラッシュということを忘れていました。仕方なくその次の6時半のバスを予約して、余った1時間はお土産を買ったり海に出て暮れ行く街並みを眺めたりして過ごしました。


<佐世保の夕暮れ>

<佐世保の夕暮れ2>

 そして6時半。長崎に戻るののと別れ、yneさんと二人で高速バスに乗車。バスの中では発泡酒を飲みつつ、九十九島の高島特産のちくわを食べつつ、夜の車窓をぼんやり見つつ8時20分に天神バスターミナルに到着。


<気合入ってる字>

<高島ちくわ>

 下関行きの高速バスまで1時間あったので、福岡で夕食となりました。せっかく福岡に来ているのだから、〆はラーメンだろうと、以前DKさんに連れてってもらったのに休みだった「将丸」へ。今日はやってた!

 オーソドックスなラーメンを注文。「ドトンコツ」という触れ込みで、久留米系統の濃い豚骨ラーメンだと聞いていましたが、食べてみると結構繊細でかすかに魚介の味も感じられました。おいしいです。でも油はすごい。ちょっと新しい感じの博多ラーメンなのかな。昼のハンバーガー2個がまだ胃にもたれていたので、ちょっと食欲が欠けていたのは残念ですが、腹へってたらもっとおいしく食べられただろうと思います。やっぱりうラーメンは腹を減らして食べないとだめですね。


<ラーメン500円>

<見よ、この油!>

 ラーメンを食べてyneさんと別れ、9時20分のバスに乗って下関へ。疲れからバスの中ではぐっすりと眠り、家に着いたのは11時前でした。初めて佐世保に行くことができてよかった。今度はちょっと足を延ばして平戸にも行ってみたいです。


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