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知床調査 6  
2009年8月8日()  <知床峠、羅臼道の駅、フレペの滝、オシンコシンの滝、帰京>


取りこぼし観光地 羅臼・フレペの滝・オシンコシンの滝へ> 

 長かった調査もついに最終日。朝からいい天気です。6時半に起き、最後の温泉で体を温めました。よく考えたら、6日連続で温泉に入れるなんて、贅沢なことこの上ありません。飽き飽きしてしまった朝食はパスし、8時に荷物をまとめてチェックアウト。6日間お世話になりました。


<朝からいい天気>
 
<6日間乗り続けたバス>

 最終日は午後の飛行機で帰るまで少し時間があります。ということで、見ていなかったスポットを回ろうということになり、まずは再び羅臼に行くことになりました。前日のNC総研のIさんの「羅臼の海鮮市場には寄れないんですね・・・」というのが耳に残っていたので、Iさんの願いをかなえて差し上げられるだけでも僕は満足。羅臼行くために朝早く出発になってしまったため、羅臼行きは希望者で、ということになり、数名はホテルに残りました。

 昨日も通った知床横断道路を進み、知床峠で少し休憩。ようやく明るい知床峠でゆっくり景色を堪能することができました。知床峠から眺める羅臼山は迫力があります。今日は羅臼方面が曇っていたようで、国後島は高い山の頭がちょっと出ている程度。でも雲海は雲海で素敵です。


<知床峠から眺める羅臼岳>
 
<羅臼の街は雲海の下>

 知床峠を羅臼側に下って行くと、途中に廃墟のような建物があります。見るとどうやらホテルの残骸のようで、こんなもの早く取り壊せばいいのに・・・と思いました。しかし運転手さんから驚きの一言。「左手に見えるホテル、廃墟みたいでしょ。でも実はあれで営業してるんですよ。私も泊まったことありますけどね、凄いですよー。」何と、廃墟ではなくて実際に営業中のホテルなのでした。すごいよ、このホテル。ホテルの名前は「知床観光ホテル」。帰ってからグーグルで検索すると、他のキーワードとして「知床観光ホテル 廃墟」「知床観光ホテル 幽霊」なんてのが出てきます。みんなそう思ってるんだね。


<知床峠のヘアピンカーブ>
 
<廃墟のようだけど何と営業中のホテル>

 8時50分に羅臼に到着。峠から見た通り、羅臼の空はどんよりとした雲で覆われています。道の駅にある海鮮工房は9時開店ということで、それまでの10分で羅臼の名所である「マッカウス洞窟」へと行ってみました。ヒカリゴケが見られる洞窟だそうで、羅臼のトップ観光地のようです。しかし知床の北と南で、観光にこんなに差があるとは。

 ヒカリゴケとはどんなものか、見たことがなかったので分かりませんでしたが、実際に見てもやっぱり良く分かりませんでした。なぜなら光ってないから。ヒカリゴケなら光ってくれよ。ということで、不完全燃焼のまま道の駅へ。


<ヒカリゴケが見られるマッカウス洞窟>

<でもどれがヒカリゴケかよく分からん>

 道の駅羅臼にある海鮮工房は、羅臼漁協直営の物産店です。Iさんが行きたいとおっしゃっていただけあって、品ぞろえが豊富です。ウトロ側の道の駅に比べると、海産物が本当にすごい。羅臼の昆布が有名なのはご存じの通りですが、昆布にもランクがあるのは知りませんでした。最高ランクの特級は、ひと箱で4000円もするらしい。いやすごい。


<羅臼道の駅と海鮮工房>

<昆布にもランクがある>

<新鮮な魚介類>

<新鮮な魚介類その2>

 今日はホテルの飽き飽きしたバイキング朝食をパスしたので、道の駅で何か食べようと思っていました。食堂に入る時間はなさそなので、弁当形式のはもいなりを。あとは、昆布ソフトが売っていたので、もちろん買いました。300円です。昆布ソフトは普通のバニラソフトの上に昆布パウダーが振りかけられていて、スプーン代わりに昆布が付いているというもの。昆布パウダーのしょっぱさが甘みを引きたてます。海の香りがする不思議な味で、悪くありません。ただ昆布パウダーなので、思いっきり食べるとむせること間違いなし。注意しましょう。


<昆布ソフト>

<羅臼名物のはもいなり>

 羅臼の海鮮工房に寄ることが出来て、Iさんにもご満足いただけたでしょうか。再び知床峠を通り、10時頃ウトロに戻ってきました。羅臼と違い、ウトロは相変わらず良い天気です。ウトロの道の駅で居残り組の皆さんをピックアップし、知床八景の一つ、フレペの滝を見に行くことに。運転手さんが是非見てもらいたいと言っていたので、行ってみようかと。この前訪れた知床自然センターの100平方メートル運動ハウスの隣が、フレペの滝の散策道入り口になっています。

 入り口からフレペの滝までは約1km。フレペの滝もよかったけど、周りの風景もものすごく綺麗で雄大でした。運転手さんがお薦めするだけのことはある。直射日光に当たると結構暑いですが、少し陰に入るとさわやかな風が吹いてきて体感温度は5度くらい下がります。北海道の夏は湿度が低くて過ごし易い。夏は北海道、冬は沖縄に住めないだろうか。


<フレペの滝周辺>

<フレペの滝>

<雄大な景色が広がる>

 最後はウトロと斜里市街を結ぶ道の途中にあるオシンコシンの滝へ。これも知床八景のうちの一つです。ウトロと斜里は何度も往復しましたが、いつも横目でオシンコシンを眺めつつ、ずっと素通りしていました。「近くて遠いオシンコシン」というのが僕らの共通認識になったほどです。最終日にしてやっとじっくり見物することができます。

 オシンコシンの滝の名前の由来は、「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オシュンク・ウシ」がなまったものだそうです。オシンとコシンみたいな漫才コンビっぽい意味じゃないわけね。ようやく会えたオシンコシンの滝は、横に広く迫力満点の滝でした。お預けが長かっただけに、まあこんなもんか、という感じも無きにしもあらずですが。


<ようやく来れたオシンコシン>

<迫力があります>

 昼食は斜里町市街まで出て、これまた運転手さんお薦めの 「しれとこ里味」 へ。蕎麦の名店だそうですが、それと同じくらい斜里産のつぶ貝のかき揚げが有名だということで、つぶ貝のかき揚げどん大盛りを注文しました(880円)。でぶやでも紹介されたというその丼は、タワーになったかき揚げが大きく二つ。ご飯は2杯分。おいしかったけど、大盛りは止めとくべきだった。もしくは蕎麦が有名なのだから、同じかき揚げが付いている蕎麦の方にすればよかった。


<つぶ貝のかき揚げ丼大盛り>

<しれとこ里味>

 これで全日程が終了し、後は女満別空港に戻って東京に帰るだけ。さようなら知床。知床八景はカムイワッカ湯の滝を除く七つを攻略できました。まあカムイワッカ湯の滝も横目で見たし、海からカムイワッカの滝の方を見たので、全部攻略したと言っても大丈夫でしょう。今回の調査を踏まえて、今度は冬に少人数でも訪れて詳しい聞き取りをしたいものです。冬は夏と違った顔が見られるはずなので、流氷を初めとして楽しみにしておきます。

 女満別空港までの道のりは、窓から差し込む太陽の光を浴びつつうつらうつら・・・。


<地平線が見える北海道の風景>

 2時15分、女満別空港に到着。6日間お世話になったバスとその運転手さんと別れ、すぐに搭乗手続き。お盆の帰省ラッシュが始まったのか、女満別空港も人多過ぎです。いや疲れる。まあぎりぎりでじゃがポックルを買えたので、疲れも少しは和らぎます。


<女満別空港に戻ってきた>
 
<東京に帰ります>

 3時15分、定刻に離陸し、羽田には5時5分に到着。久しぶりに東京に戻ると、まるで浦島太郎になったような気分です。何しろ人が多過ぎる!人があまりいない場所から戻ってくると、余計にそう感じます。そして何より、東京は暑い!知床が如何に涼しいところか、よく分かりました。吉祥寺行きバスには行かれてしまったので、仕方なく電車を乗り継いで7時前に帰宅。


<自分用のお土産各種>

<じゃがポックルを手に入れた!>

 知床はよいところでした。また近々、もう少し詳しく調べてから訪れたいと思います。


モドル

                                         

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