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東京見聞録 池袋サンシャインシティ編
2005年11月26日

 今日は朝から池袋へ。

 一番の目的は、サンシャインシティで行われている 「ニッポン全国むらおこし展」 なるものに行くことですが、せっかくサンシャインに行くので、ついでにビルに登ったり有名なラーメンを食べたりしてみようかと。池袋はほとんど行く機会がないですからね。調べてみると、この前池袋に行ったのは3月20日。8ヶ月もたってるわけだ。ということで、9時過ぎに家を出て途中渋谷の吉野家で朝食を取り、池袋駅に着いたのが10時半。そこから歩いてサンシャインシティへ。サンシャインシティは初上陸です。予想していたよりも凄くにぎやかなところでした。

 まずはむらおこし展へ。むらおこし展がどういうものかはリンク先を参照してもらうことにして、なぜ行くことになったのか。その理由というのは、「農業研修でお世話になった鹿児島の牧場がブースを出してて、私もお手伝いをするのでよかったら来てみて」というすのさんの一言です。働いている雄姿を見てあげようじゃないのと。

 会場に着いたら、11時前だというのにかなりの混雑。所狭しと47都道府県のブースが林立していました。基本的には「村おこし」だから、市の大きな店はほとんど出店していなくて、各都道府県の町村からやってきたの小さな店がしのぎを削っています。例えば東京都は奥多摩とか三宅島とか小笠原と。鹿児島の牧場もそのうちの一つ。すのさんが働いている姿を確認して後は、他の県のブースを見物。

 我が故郷山口県はどんなところが店を出しているのかな・・・?と見てみると、案の定全く知らない店ばかりでした。下関の店は一つも出てないし、県全体の名物であるはずのフグを扱っている店が一つもない。まぁ下関の店は規模が大きいけぇ出店できんのも仕方ないんかもしれん(←一応下関弁です)。

 お隣の福岡県を見てみると、ここは結構面白い。博多ラーメンの試食をやっていたので、ついつい食べてしまいました。あと太宰府天満宮の「学問水」とかいう、ゲルマニウム配合の天然水を売っていたり。買ってみようかと思ったけど、500mlペットボトルが何と500円。ただの天然水なのにこれは異様です。だから即諦めました。学問するんにゲルマニウムはいらんっち(←一応小倉弁です)。

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 むらおこし展を一通り見た後は、いよいよサンシャイン60へ。馬鹿と煙は高いところへ行くとか何とか言いますが、ご他聞に漏れず僕も高いところが好きです。僕は煙なので(ってこれ前にも言った気がするな・・・)。サンシャイン60と言えば、今はその地位を横浜のランドマークタワーに奪われていますが、かつては日本で一番高いビルでした。まだ小学生だった僕は、幼心に「日本一のビルにいつか登ってみたい」と思っていました。今は一番ではないけれど、それでも高いのに変わりはないし、ついに憧れの地へ足を踏み入れるのです。ここまでくるのに長い時間がかかったなぁ・・・。


<サンシャイン60>

 サンシャインの地下1階でエレベーターに乗り込むと、わずか1分足らずで60階の展望台へ。エレベータの加速が半端じゃないです。最大分速は200m。これに乗っているときに大地震が起こったら、と思うとぞっとしますが。今日は地震が起こることもなく無事に60階へ到着し、入場料620円を払って展望台へ。地上240mからの景色は、それはそれは。。さすがに元日本一の高さを誇ったビルからの眺めです。


<60階の展望台内部>

<人がゴミのようだ>

<池袋駅方面>

<清掃工場の煙突とさいたま副都心方面>

 一通り展望室からの景色を楽しんだ後は屋上へ。サンシャインの凄いところは屋上のスカイデッキに上がって、風を感じながら風景を見ることができる点です。


<屋上スカイデッキ>

<新宿副都心方面>

 スカイデッキからの眺めは、なかなか爽快です。安全の柵は仰々しいし、警備員が二人もいて物々しいですが、風を感じながら景色を楽しむことができるので解放感があります。ただ残念だったのが、景色に靄がかかっていたことか。天気はよかったのだけど、雲が多かったので新宿の高層ビル群もその形しか見えませんでした。天気がいいと右上の写真の右上辺りに(ややこしい表現ですみません。。)富士山が見えるらしいのだけど、今日は全く見えませんでした。残念だ。

 しかし、高いところから東京全体を眺めると、東京が本当に恐ろしい街に思えてきます。こんなに多くの建造物を人間が作ったのか、と。いや、作ってしまったと言うべきか。自然をコントロールしようとした、人間の健気で間違った努力の跡に見えてしまいます。とにかくこの建物が密集している状態が延々と続いている風景は、やっぱり異様に感じます。よく自分はこんなところに住んでるなあと思いました。最近よく「サステイナブルシティ」とかいう言葉を耳にしますが、こんな状態でサステイナブルを唱えても、本末転倒というか楽観主義も甚だしいんじゃないでしょうか。地上にいると視野が狭くなってしまうね。学問にしても何にしても、高い視点から俯瞰してみるということは重要かもしれません。

 でも高いところはやっぱりいいですね。僕は単純なので、高いところから下界を見ると、自分が世界の統治者になった気分になります。僕のように単純で、世界の覇者になった気分を味わいたい人は、サンシャインお勧めです。

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 展望台を下りた後はサンシャインシティをぶらぶら。中古CDを買ったり、猿回しを見たり。サンシャインシティにはバラエティにとんだ店があるのでぶらぶらするだけでも飽きません。その後時間も12時半を過ぎたので、昼食をとりにサンシャインシティの外へ。池袋と言えばラーメンの街。今日はその中でも、あの大勝軒に行こうと、前もって調べていたのでした。

 おいしいかおいしくないかは別として、有名度で測ると東京のトップ3は新宿の麺屋武蔵、中野の青葉、そしてこの東池袋大勝軒でしょう(個人的偏見を十分含みます。。)前二つは既に行ったことはあるものの、大勝軒は初めて。大勝軒はその後の全てのラーメン屋に影響を与えた、いわば原点のような店らしいのです。上京5年目にして、そんな大勝軒初食。

 近代的なサンシャインシティを出て、2分も歩くと大勝軒。サンシャインからわずか2分の距離なのに、雰囲気は昭和です。お世辞にも綺麗とはいえない店。そして既に10人の行列。まぁ多分これは少ない方。15分くらい並んで、席につきました。


<大勝軒と行列>

<中華そば 630円>

 注文したのは定番の中華そば。程なくして中華そばが運ばれてきました。大勝軒の中華そばは量が半端なく多いです。隣に座った感じの良い老夫婦の奥さんが、僕のどんぶりを見て「わ〜、多いわね〜。大盛りかしら。私食べられるかしら・・・」。それを聞いてダンナさんは「そうだね、多分あれは大盛りだよ」と言うので、僕が「これ、普通ですよ」と言うと、ご両人は「ひぃ〜!」と驚いておられました。

 そしていよいよラーメンをば。いただきます。・・・ん?何だろうか。味が薄い。あと麺が若干伸びている。申し訳ないですが、期待したほどではなかった。あまり期待しすぎちゃいけませんね。麺の量が多いから、味がないと後半苦痛になってくるし。ちょっと残念だ・・・。暖簾わけの吉祥寺店の方が味がしっかりしておいしいく感じてしまいました。

 でも残念だとは思いますが、いい言い方をすれば、大勝軒は町の中華そば屋であるべきお店なのです(これは褒め言葉です)。でも、このラーメンが原点となって、今の工夫を凝らした様々なラーメンがあるとすると、その原点を食べたと言う意味では大きいかもしれない。決して悪いラーメンじゃないんですよね。まぁ目的を一つ達成したということで。。

 ということで今回の池袋探訪は終わり。この後は学校へと行きました。

モドル

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