このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

☆横須賀線の電光掲示板変化

2018.01.11  トップに戻る
超マニアックなページです。ここ最近変化の激しかった横須賀線各駅の電光掲示板の変化について追ってみました。
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★東京〜大船間ATOS導入以前(2000年以前)
設置されていたのは東京、新橋、品川、横浜、戸塚、大船、鎌倉、逗子、横須賀、久里浜といった主要駅だけで、各駅とも角ばった筐体(きょうたい)の初期のLEDが使用されていました。
品川のホームと鎌倉は、意識して見るようになった頃にはすでにATOS標準タイプの筐体でしたので、角ばったものを使用していたかどうかは分かりません。
東京駅地下ホームの電光掲示板。(ATOS導入後の表示です)

新橋駅改札口の電光掲示板。(ATOS導入後の表示です)

品川駅乗り換え通路の電光掲示板。(ATOS導入後の表示です)

鎌倉駅改札口の電光掲示板。(3段タイプ、ATOS導入直前の頃の表示です)

逗子駅ホームの電光掲示板。

横須賀駅ホームの電光掲示板。


★東京〜大船間ATOS導入前夜(2000年夏頃)
2000年に入り、東京〜大船間ATOS導入に伴い、東京〜大船間のその他の各駅に新たに電光掲示板が設置されるようになりました。但し、ATOS導入まではそのほとんどが準備中でした。
東戸塚駅に設置され準備中の電光掲示板。

戸塚駅ではコンコースに設置されていた従来の電光掲示板が交換され、ATOSタイプの特製電光掲示板が設置されました。従来は3段×2列で上から東海道、横須賀、案内用1段ずつ×上り下り各1列でしたが、それをほとんどそのまま引き継いだようなレイアウトです。(案内用のみ1つに集約)
それをATOS導入前に先行して使用開始しました。
戸塚駅に設置された新しい電光掲示板。


★東京〜大船間ATOS導入(2000年9月以降)
2000年9月にATOSが導入、LED表示や放送は少しずつATOS仕様のものに変更されていきました。戸塚以外にも一部の駅ではATOS標準タイプの筐体のものに交換されました。
東戸塚駅で使用開始された電光掲示板。

横浜駅ではホームの電光掲示板が新型に交換されました。

大船駅では1箇所につき大型1つから中型2つに交換。

そして驚いたことに、東戸塚駅のコンコースには中古品が取り付けられました。大船駅ホームに設置されていたのを転用したものと思われます。今でこそ中古品の転用は当たり前ですが、この頃は考えもしませんでした。もしかしたら東戸塚は転用の最初かもしれません。
東戸塚駅コンコースの電光掲示板。


★湘南新宿ライン運行開始(2001年12月)
横須賀線の運転系統に大きな変化が出ます。それが2001年12月の湘南新宿ライン運行開始です。従来東京千葉方面しか直通先がなかった横須賀線ですが、このときから宇都宮線との直通を開始。同時に新宿以遠から東海道線に直通する列車が西大井〜戸塚間で横須賀線の線路を使用することにもなりました。
それに先立ち、筐体上部の方面表示や、「新宿経由」表示のためのLED表示レイアウトが変更されました。
まず方面表示の張り替えから(西大井駅)

そして表示レイアウトを変更(東戸塚駅)

下り線は変化無しです(新川崎駅)


★新宿ライン増発、山手貨物線ATOS導入、各駅への電光掲示板の整備(2002年〜2009年頃)
その後は、湘南新宿ラインの増発(2002年12月)などを行い、それをアピールするかのごとく横浜、戸塚、大船駅には湘南新宿ライン専用の電光掲示板を設置しました。横浜駅ではみなとみらい線開業に伴う地下通路の開設で、コンコースの電光掲示板を新しいものに一新。特に中央改札口は新宿ぐらいでしか採用のなかったフルカラーのタイプに交換されました。
横浜駅中央北改札に設置された湘南新宿ライン専用電光掲示板。

のちに横浜駅中央南と中央北の電光掲示板はフルカラー化。

新宿は2004年10月改正を前に大型フルカラー電光掲示板を導入。

2002年12月改正を控えた渋谷駅の電光掲示板。

ATOS導入時に上下ホームとも1段式を設置した西大井〜東戸塚の小駅4駅では、上り線が多系統化に伴い2段式に交換(西大井は下りも交換)されました。
その一方で、ATOSが導入されていない大船〜久里浜間の未設置駅にも電光掲示板が設置されるようになり、従来から設置されている駅でも古い電光掲示板を交換するようになりました。なお、このときは新品と思われるもののほか、他駅で使用していた発生品と思われるものも多数採用されました。
また、2005年7月の山手貨物線ATOS導入に先立ち、2004年10月改正を前に同区間内の各駅では最新版のATOS型放送に切り替わり、LED表示もATOSの標準的なものに切り替わりました。
2004年10月改正前から新宿駅は表示が変化。(画像は改正当日)

西大井駅では上下とも大型2段に交換。(改札口にも増設)

新川崎、保土ヶ谷、東戸塚駅では上り線用を2段化。

逗子駅では西口にも電光掲示板を設置、ホームは交換。

北鎌倉、東逗子、田浦駅は改札口に設置。

衣笠駅は改札口のほかホームにも設置。

横須賀、久里浜駅では電光掲示板を交換。

非ATOS区間の状況(2006年頃)
駅 名改札口下りホーム上りホーム
北鎌倉下り1段(筐体高さは2段分)、上り2段 ※臨時口は無し設置なし設置なし
鎌 倉東口=上下別に3段西口=上下別に3段両面2段×2箇所両面2段×2箇所
逗 子東口=上下別に両面2段西口=上下別に1段両面2段×1箇所各番線両面2段×2箇所
東逗子下り両面1段、上り2段設置なし設置なし
田 浦下り1段、上り2段設置なし設置なし
横須賀両面2段旧型を上り下りで1段ずつ使用両面2段旧型を上り下りで1段ずつ使用
衣 笠下り1段、上り2段旧型両面1段×2箇所両面2段旧型×2箇所
久里浜両面2段旧型1、2番線共用で両面2段旧型
旧型はひと昔前の角ばったタイプ、それ以外はATOSの標準的なタイプで、いずれも1段あたり縦16ドットです。
両面とあるもの以外は片面だけLED表示をします。

★大船〜久里浜のATOS導入(2009年11月)
大船〜久里浜間についても2009年度のATOS導入が決まり、実際に2009年11月1日よりATOSが導入されました。大船〜久里浜間の一部の駅では電光掲示板の交換などが見られました。
逗子駅東口改札前の上り用。

逗子駅西口改札前の上り用。

横須賀駅改札前の上り用。

横須賀駅改札前の下り用。

横須賀駅2番線(折り返し始発ホーム)用。

横須賀駅3番線(上下直通列車ホーム)用。


★武蔵小杉駅開業〜現在(2010年3月〜)
2010年3月ダイヤ改正にて西大井〜新川崎間に武蔵小杉駅が開業、横須賀線と湘南新宿ラインが停車するようになりました。
2015年3月ダイヤ改正では「上野東京ライン」が開業し、並行する東海道線は東京駅〜上野駅を介して宇都宮線、高崎線との直通運転を開始、常磐線も乗り入れるようになりました。
これらの動きと前後するように、電光掲示板未整備だった場所への整備や、1段タイプの2段化、表示フォントの変更などが進みました。
東京駅では2017年夏頃に表示内容の変更が行われ、方面等を表示するようになりました。

新橋駅ホームのもの。現在でもATOS導入時に設置された1段タイプが使用されています。

品川駅15番線のもの。15番線は2008年3月ダイヤ改正にて新設されたホームです。接近情報を文字で表示します。

武蔵小杉駅南武線〜横須賀線連絡通路設置のもの。湘南新宿ラインも別途設置されています。

武蔵小杉駅ホーム設置のもの。特急も停車するため桁数の多いものが設置されています。

横浜駅では2010年4月に横須賀線ホームの拡張が行われましたが、電光掲示板は横方向への移動もなく従来のものを引き続き使用しています。

保土ヶ谷駅では筐体ラインカラーへの路線記号の追加、2017年10月頃に1段のまま残っていた下り線が2段化、上り線では路線名の表示も行われるようになりました。

東戸塚駅では2017年1月頃に1段のまま残っていた下り線が2段化、2017年12月頃に路線名を表示するようになりました。なお、新川崎駅も2017年12月頃に1段のまま残っていた下り線が2段化されました。

戸塚駅改札のもの。上野東京ライン開業と前後してフルカラー化されました。湘南新宿ライン専用はそのままです。

戸塚駅下りホームのもの。上野東京ライン開業と前後して表示フォントが変更されました。

北鎌倉駅改札のもの。大船〜久里浜のATOS導入より前に設置されたものです。

北鎌倉駅ホームのもの。大船〜久里浜のATOS導入以降に、南武線などで見られる小型のタイプが設置されました。

逗子駅では分割や併合があるため、他の駅ではなかなか見られない特殊な両数案内をするようになりました。

東逗子駅改札のもの。大船〜久里浜のATOS導入より前に設置されました。

東逗子駅ホームのもの。大船〜久里浜のATOS導入後しばらくして、ホームにも設置されるようになりました。

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