このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

デュッセルの日本人事情

 

ここデュッセルドルフはピーク時から比較して若干減ったと聞きますが、まだ6千人くらいの日本人が住んでいて、ドイツ国内というより、欧州における日本企業の中心拠点となっています。
うちの会社のデュッセルのオフィスにも、長期出張者を含め15名程度の日本人が常駐しています。

まず、買い物ですが、デュッセルの駅のちかく、Immermannstr.(インマーマン通り)近辺が中華街ならぬ日本街のような状況になっています。
日本食材店、日本料理店、日本書籍店、レンタルビデオ店、日本の銀行、日本総領事館、そしてデパートの「三越」まであります。(三越は土産もの中心ですが・・・)
そして、土曜日(日曜日はドイツ国内のお店は基本的にお休み)にImmermannstr.を歩くと、多くの日本人が居て、看板も日本語で、まるで日本のどこかの地方都市にでも来ているような錯覚さえしていまいます。

  

(Immermannstr.の風景/日本語の看板が並ぶ/日本食材店)

日本食材店では、若干値段は高めですが、味噌、醤油などの調味料をはじめ、様々な日本食材を購入する事ができます。そして地元のスーパーではなかなか手にする事のできない、魚、特に「さしみ」なども売っています。
このような日本食材店は、Immermannだけではなく、市内に数カ所あるようです。

日本料理店はImmermannstr.やその隣の通りのKloster Str.にいくつかある他、市内各所にあります。
それぞれ、日本人の評判は様々ですが、好評なお店などでは、日本のチェーン居酒屋よりもずっと良い料理を楽しむ事ができます。
お店には地元ドイツ人の人も結構来てて、日本食がドイツでも受け入れられているようです。

学校も、小学校、中学校の日本人学校があり、日本人駐在員の子女が通学しています。日本人幼稚園もいくつかあるようで、幼児教育も対応できる環境になっています。
朝の通勤時間帯には、日本人の小学生が一人で電車に乗り込み、学校に通う姿なども見かけます。

 

(日本人学校の表札/日本人幼稚園)

デュッセルには、「日本クラブ」という日本人コミュニティの団体があり、そこでは、本の貸し出しや情報交換の場の提供などをしているようですが、大イベントとして、春と秋にソフトボール大会、年1回の運動会などが行われます。
運動会は見ていませんが、ソフトボール大会に参加してきました。
今年の大会では、約60チームの参加があり、応援なども含めると1000名くらいが広い運動場に集まって激戦を繰り広げました。
我がチームは1勝1敗で惜しくも決勝には残れませんでしたが、他のチームでは甲子園経験者なども出てきて、白熱していました。
これだけの日本人を一度に見るのはこちらに来て初めてだったので、こんなに多くの日本人が異国の地でがんばっているのだな・・・、と感慨にふけてしまいました。

  

(ソフトボール大会/多くの日本人が集う/熱戦が繰り広げられ・・・)

このように、日本人社会にスポットをあてて「事情」を書くと、さも、ここデュッセルが日本と何ら変わらない地であるようですが、実際にはドイツ社会のほんの一部であり、生活する上では様々な苦労があると思います。
近くに日本人社会があるからこそ見る事ができる、日本人の良い面と悪い面、比較して見る事ができるドイツ人の良い面と悪い面。
自分が「日本人である事」をいろいろな意味で感じる事ができる街だと思います。

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