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東葉快速デビュー(その2)
アーカイブズシリーズ・その4
東葉快速の下り(東行き)に試乗したのは登場翌日の1999年12月7日。こちらも2本あるうちの2便目の試乗となりましたが、これは退社後間に合うのはこれしかないこと、そして上下4本の東葉快速で唯一営団車が充当されるからです。
朝の列車がスピードが乗らなかったのはある意味織り込み済みですが、夕方の場合はどうでしょう。葛西、原木中山(後に妙典)、八千代緑が丘の3箇所で普通を追い抜くというのも気持ちの良いダイヤですし。
初日の6日は急な残業で東行き「東葉快速」を試せず、昨日7日に乗ってきました。
高田馬場18:46の「東葉快速」東葉勝田台行きですが、すでに各所で指弾されているように駅の発車案内器は「快速 東葉勝田台」と通常の快速と同じです。
駅貼りの時刻表も妙典開業まではコピーの暫定版であり、そこの記載も欄外に「...は東葉線内快速運転」というものです。
先発の各停がでた後、ホームに絶え間無く駅員の放送が響き出しました。
「今度の電車は東葉高速「電車」内快速運転を致します」
「停車駅は、北習志野、八千代緑が丘...」
入線時の自動放送も切ってまでの繰り返しですが、社名(線名)は違うは、駅名はつっかえるはと、3年半も前に直通開始した東葉線に対してそれは無いんでは、という感じです。
05-011F編成の表示は「快速 東葉勝田台」。駅の自動放送も車内自動放送も、相も変わらず「浦安停車の快速...」で、唯一車内のLEDのみ「浦安停車」が無くなっていました。
高田馬場駅の自動放送が聞けなかったので、停車駅案内がどう変化しているかが不明ですが、茅場町で聞こえてきたのは「...まで停まりません」でしたから(駅間が短いので放送の最後の頃はもう入線している)、「東陽町をでますと浦安まで停まりません」という従来通りの物のようです。
東葉線内通過運転と停車駅のお知らせこそあれ、「東葉快速」の「と」の字も言わなかった放送ですが、南砂町を出て地上に出た瞬間、「東葉快速 東葉勝田台行きです」と放送が入りました。
通過駅への接続が駅によって浦安、西船橋、八千代緑が丘と異なるので、東葉線内の停車駅と合わせて丁寧な案内でした。
ところで浦安到着前にも「東葉快速」と言っていたのが、浦安を出た後は「快速」に戻りました。
駅の表示といい、車両といい、放送といい、「東葉快速」を意図的に使わない風潮を感じるのは私だけでしょうか。改正告知の掲示を除くと、「東葉快速」の文字は見事なまでにありません。
車内はかなりの混雑で、前日朝の「東葉快速」の北習志野−西船橋間なみです。
葛西に続いて原木でも各停を追い抜いて西船橋に着きました。
***
西船橋に着くと、JR線からの乗り換えか、ホームには多くの人が待っていました。
降車客の方が多く、車内の見通しがかなり利きましたが、それでも吊革は一杯という感じで、まずまずの入りです。
交替した乗務員が早速「東葉快速」と案内し、車内LEDも、
「東葉快速東葉勝田台行き」
と固定表示ながら正式名称を出しました。
従来「この電車は東葉高速線直通 東葉勝田台行き」を延々とスクロールさせて東海神のドア扱いで替わっていたのが、さすがに北習志野まで流せないのか停車中に替えています。
ただ、字幕の方は発車後に回っているのが車内の確認窓から見えており、「東快」字幕はおあずけです。
結局西船橋駅の発車案内も「東葉快速」は無し、というか、「快速」すらない有り様で、営団規格の案内に「東葉快速」の文字はないようです。
原木で抜いた勝田台行き各停が入ってきた瞬間にドアが閉まり発車しました。
快速運転はやはり珍しいのか、通過駅で首を曲げて外を見る人が結構いました。
最初の停車駅、北習志野では一部空席が出来るほどの降車。
「北習志野、北習志野です」
「3番線の電車は、東葉快速東葉勝田台行きです」
とはじめて自動放送で案内されました。
地上に躍り出る船橋日大前はかなりのスピードで加速して通過して、八千代緑が丘に着きました。
先頭の「東快」字幕を見に行くと、ちょうど乗務員交替で「指導」の腕章を付けた職員が乗務員扉から出てきました。
西船橋で見掛けた車掌もそうですが、習熟のためか2人乗務になっているようです。
退避の各停はガラガラで、ホームには「東葉快速」を待つ人が多数。おそらく同列車でここまで先行したのでしょう。特に勝田台で便利な先頭車の列が長く、発車後は線内一番の混雑ぶりでした。
2両目以降は北習志野発車時とあまり変わらず、乗り込みを考えると降車客の数は思ったより少なかったようです。
(各停への乗り換え数は見落とした)
最終コース、かなりの高速運転ですが、八千代中央はやや減速しており、駅を出ると再加速。
駅のLEDの「通過」と「通過電車にご注意ください」の点滅に見送られて村上を通過するとそのままさらに減速し、東葉勝田台に着きました。
緑が丘接続の東西線内先発列車と2本分とはいえ、降車客の数は北習志野に匹敵かやや上回る数でした。
降りて車側を見ると既に字幕は「快速 中野」であり、西船以遠から勝田台まで乗車の利用者にとって、「東快」表示は幻だったようです。
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