このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

北習志野駅中間改札の落とし穴



「問題の」中間改札(2007年8月撮影)



今夏、帰省していた際に西船橋駅の中間改札を使う機会がありました。

市川の花火大会見物のために新京成線の某駅から北習志野で東葉高速線経由での利用でしたが、同行の家人は私と違いSuicaは持っておらず、西船橋での中間改札での精算もさすがにこのような日だと混雑が予想されるために、まず某駅から北習志野まで買って、中間改札で西船橋経由市川までの乗車券を買うように指示しました。

家人は北習志野乗り換えは何度も経験していますが、西船橋の中間改札はまだ知らないため、わざわざ北習志野で精算などせずに、西船橋までのきっぷを買って市川で精算すれば良いと主張するので、西船橋に中間改札が出来た旨を説明しましたが、まあ西船橋駅の構造をなまじ知っているだけに、隣り合うホームの間に中間改札が出来たということが信じられない様子で、説得するのに時間がかかりました。

さて電車に乗り、北習志野に着くと乗り換え時間があまり無いようです。
身軽な私が精算することにして、中間改札手前の乗り継ぎ精算機にきっぷを入れ、JR線乗り換えの画面をタッチすると、「行先の金額をタッチしてください」と出ました。
これは不親切な話で、北習志野から西船橋乗り換えJR線の運賃を暗記している人はそうそういません。精算機の右横に小さな運賃表が貼ってありますが、これは東京メトロ線のみ。少し離れた有人窓口(今は使っていない)の上に運賃表が見えたので金額を確認しましたが、画面に表示された金額と合いません。

「えっ?なに?買えないの?」
かつて習志野台に住んでいて、東葉北習志野駅を利用していた時、駅の券売機では西船橋経由JR線のきっぷが買えたことは覚えていましたので、中間改札で「買えない」ということはまさに想定外です。
東葉線の発車時刻も迫っており、有人改札に行き「西船橋経由総武線市川までは買えないのか?」と質すと、窓口で発券して、何とか電車にも間に合いました。

一足早く買いに行ったはずが、家人もこのドタバタで追いついて待っており、「だから新京成〜東葉の連絡きっぷを買えば良かったのに」と目が訴えています。
もっとも、西船橋駅に着いて、例の中間改札が窮屈に並び、精算機に列が出来ている様子を見るとあまりの変貌に目を丸くしており、帰路は北習志野までの通しきっぷを買い求めていました。

ICカードの普及はさておき、西船橋駅の中間改札設置でここをスルーできる連絡きっぷの需要が高まっているにもかかわらず、通し切符が買えず、ここか西船橋のどちらかで区切って購入する必要がある駅で、その先の通しきっぷが買えないと言うのはどういうことでしょうか。
元々乗り換えを要する駅で、通しきっぷは買えない、改札は通れないでは、精算機での精算まで必要となります。うっかり新京成線内だけのきっぷで乗ってきたら二度の精算が必要になるわけで、これでは話になりません。

いくらなんでもそんな馬鹿な話があるかいな、と帰路に乗り換え時間を活かして観察すると、なんと2台ある精算機のうちの手前の1台しか西船橋乗り換えJR線に対応していないのです。
もちろん東京メトロ線は2台とも対応で、私が引っ掛かった精算機は中野接続のJRに対応しているようです。

流動に即せば東京メトロ線なんでしょうが、西船橋での中間改札対応と言う意味では、電車自体がほとんど直通する東京メトロ線は、大手町(丸の内線)や九段下、飯田橋といったラッチ外乗り換えを除けば、着駅精算で対応できますが、西船橋乗り換えのJR線の場合、着駅に至る前に西船橋での再度の精算を要します。
その意味では、西船橋乗り換えJR線の連絡きっぷのほうが効能が高いのです。

皮肉にも有人窓口の運賃表のそばには、西船橋駅に中間改札が出来たため、あらかじめJR線への通しきっぷを購入する事を勧める旨の掲示があるわけで、ならば2つに1つは購入できないなどと言う話はないですし、止むを得ないのならその旨を大書すべきでしょう。

ちなみにここの精算機ですが、東葉側から来て新京成に乗り継ぐ場合や、東葉線内着の精算をする場合は、地図式に駅名が並び、そこをタッチするようになっていますが、東京メトロ線やJR線の場合、金額表示が並んでいてそこをタッチする形になります。
一応精算機の右横に地図式の運賃表がありますが、小さくて見づらいうえに、作業手順自体が地図から自分の目的地を探して、金額を見て、画面の該当する金額をタッチ、という煩雑なものです。

今回はそこで目的地の金額が無かったわけですから余計に罪深いです。
通常は目的地の駅名、さらに会社名、路線名は記憶していても、運賃は覚えていません。乗り継ぎ先の会社名→路線名→駅名というようなステップ(確か東京メトロの乗り継ぎ精算機はこうだったはず)であって欲しいです。

何かと問題が多い西船橋駅の中間改札。乗り継ぎパターンによってはどこかしらで精算が必要になるわけで、それを西船橋駅ですることを回避するためには北習志野駅の中間改札を使うのがベストなんですが、肝心な使い勝手が悪いのでは話になりません。
どうせICカードならそのような行動は必要ない、と言われそうですが、旅行者や訪問者など、たまの利用も少なからずいるのです。







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