このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

等間隔で平行にスジ彫りをする方法

 
1<本稿の目的>  2<プラ板と三角定規>
    
 
3<スジ彫り用カッター> 4<スジを引く>
 
5<位置決め説明の断面図>

 

 プラ板工作において等間隔で平行の筋彫りを何本も引くことがあります。エバーグリーンなどのそういう加工済みのプラ板を用意するのが最も簡単ですが、直ぐに手に入らない、高いという人は自分で工作しようとしますなぁ。
 プラ板に定規で測った間隔にペンで線を引き、それをPカッターやスクライパーでなぞる・・・。しかしこれだとなかなか等間隔にならんです。
 
 そこで自分はこんなやり方をしております。まず写真1のようなスジ彫りをしたいとします。必要なのは素材となるプラ板と三角定規2枚<写真2>。それと特製スジ彫りカッター!!<写真3>。
 これはPカッターの替刃を複数枚横に接着したものです。写真3の一番手前はそのまま接着した5枚刃(スジのピッチは0.58mm)。その奥が刃の間にスペーサーとして0.5mmのプラバンを挟んだ5枚刃(スジのピッチは1.22mm)。一番奥が1.2mmのプラバンを挟んだ3枚刃(スジのピッチは1.9mm)。
 さてこのカッターを使ってのスジ彫りですが、基本は三角定規を使った右から左へ一本ずつ平行に線を引くパターンでやります。この時プラ板は両面テープでカッティングマットに固定しとくとやり易いでしょう。
 まず1回スジ彫りカッターで引きます。スジが浅い場合もう一度引きます。これで5枚刃の場合、いっぺんに5本のスジが引けました。で次がポイント!今引いた5本スジの一番左のスジに、スジ彫りカッターの一番右の刃をあてます(はめます)。<5図の1>。この時刃は微妙に右に傾けることになりますが、これを水平に戻します<5図の2>。すかさず左右移動させる三角定規をカッターにピッタリ当てます。これで次のスジを引く位置決め完了。そしてカッターを引きます。後はこの繰り返し。
 
 さてこの一連の動作、百聞は一見にしかず、 動画 もチェックしてみてください。

 最後にまとめですが、わりと手軽にやれるこの方法ですが以下のような欠点があります。
  ・そこそこやれるまで多少慣れが必要
  ・よくよ〜く見るとスジの幅や深さにムラが出る(が自分としては許容範囲)
  ・スジのピッチが1mmとか1.5mmとか、キリのいい数字で行えない

 これらが問題になる場合は、あっさりと市販品を買いましょう。  
 
<2012/9/9>

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