このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ハンプ押上げ線

新規の写真はしばらくここに留置し、次の更新の際に、
各車種の仕分け線へ、転線させます。

ケ10形 ケ15

 貨物駅には貨車の重量を計量する検重台(貨車スケール)が備えられていました。 私が最初に見たのは白鳥貨物駅で、昭和町等には現在でも設備を見ることが出来ます。 その計量器の検定用分銅、分銅用台車を運ぶ事業用貨車が「検重車」です。 昭和4年製造のケ1形(←旧コ1形)の老朽代替後継車として、昭和51〜52年に国鉄長野工場にて6両製造されたものです。当時余剰となっていたコキ5500の改造名義ですが 台車(TR63F)、連結器等一部の部品流用程度でほとんど新製です。 ケ1はリベット車体で、分銅の出し入れも片妻からしかできませんでしたが、ケ10 では溶接構造車体で両妻とも観音開き扉があって分銅が どちらからでも出し入れが可能となりました。社内には積み卸し用ホイストも 備えています。制限速度もケ1形の65km/hから75km/hへ向上しました。
JRへも引き継がれていますが写真のケはJR九州所属車で平成3年に早くも 廃車されました。
1981.03 小倉工場
ヤ550形 ヤ561

 除草剤散布用の貨車です。ミム1形改造のヤ500形が1段リンクの2軸車で 65km/h制限でタンクも小形で使いにくいことから、この置換え 増備用として製造されたボギー車版除草剤散布車です。
トキ25000形の改造で台枠以下を流用し、新製タンクを搭載、小型発電機や 前照灯も設け作業性の改善も図られています。昭和52年に7両が大宮工場 改造で登場し、その後も増備され最大両数は18両。写真は沼津常備車で、笹島へは 名古屋工場へ入場のため来たものと思われます。
昭和61年に一挙に除籍され、JRにもわずかに九州に1両が引き継がれ、 現在鹿児島に火山灰除去用のヤ562が在籍するのみです。
1980.09 笹島
ソ80形 ソ93

 最大吊り荷重65tの「操重車」ソ80形の中期形です。 前回紹介した前期形がディーゼル電気式で、くの字形ブームに主巻・補巻を2種備えていたのに 対し、この中期形(ソ84〜97)ではディーゼル油圧式となり、延長された真直ブームに主巻きのみとなり、 ブーム先端には補助フックも設けられました。自走モーターも電気から油圧に、アウトリガも 手動から油圧駆動に改良されて、作業性も向上しています。初期車は浜松工場製でしたが、この中期以降は日立製作所製になっております。
 写真は門司配属車を小倉工場入場時、キャッチしたものです。
1981.03 小倉工場


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