このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

【不定期】貨車のある風景
心の和む”貨車のある風景”。スナップや列車写真など、 不定期に公開していきます。 「ウヤ」の日もあります。(運転日にご注意下さい)

第10回/石灰山とホキ 2005.3 美祢線重安駅
3月には珍しい雪。その雪がより 石灰山の寒々しさを醸し出してくれました。
美祢線重安駅の朝。DD51牽引の5990レ:ホキ列車

駅の西側にあるヤマ(下の写真。山の名前は調査中)から石灰石が掘出され、ベルトコンベアーで、側線に設けられたホッパー(写真右)へと運ばれます。朝、9時過ぎにDD51が、前日から留置されている16両のホキ9500を迎えに来ます。DD51はホキを4車単位で順次移動させながら、ホッパーから石灰石をホキに積込み、積込みが済むと列車として組成され、 ホームに待機、9:55の発車を待ちます。
セキ6000亡き後、美祢線の貨物を飾るのは、タキ1100形による炭カル・フライアッシュ複合輸送と、 このホキ9500形からなる石灰石列車です。行先は宇部岬。
ホキ9500トップナンバーと石灰山

ホキ9500は新東京国際空港 (成田)建設用に日車・汽車・日立・川重・三菱で一挙に193両が製造された、砕石専用の側開きホッパ車。 構造は国鉄ホキ2500形の私有貨車版です。
登場時の所有は「新東京国際空港公団」で、常備駅は成田。空港建設終了後は、日本石油輸送、日本セメントに 移り、石灰石専用に変更されました。このホキ9500トップナンバーは日車名古屋製で昭和45年4月25日車籍編入、昭和52年10月25日 付で日本石油輸送:南港常備と異動、昭和53年1月28付で石灰石専用に種別変更、その後は小野田セメント(現太平洋セメント)所有となりました。
本当はトップナンバーの形式写真を撮りたかったのですが、折からの雪で、積荷の石灰石を掘出している ヤマを入れましたが、何とも言えない雰囲気の写真となりました。


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