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ホッパ車の仕分線
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ホキ650形 ホキ657

国鉄所有の25トン積みセメント専用ホッパ車です。 ホキ2800形の安価な増備手段として、石炭車セキ3000形を昭和46年に 改造したもので、丈を縮め、屋根を設けています。 たった9両で希少価値がありました。
種車は65km/h指定でしたが、台車TR41Dを含め苦心の改造で65km/h指定を回避しました。 美濃赤坂を拠点に活躍していました。

1981.07

ホキ2800形 ホキ2802

昭和40年代後半、生石灰の需要増に応えるため国鉄が開発した「物適貨車」のひとつ。寸法・構造はホキ8800形をベースとし、車体は耐候性高張力鋼板の全溶接。そして電動−油圧駆動による扉自動開閉装置により、10両まで同時開閉でき、荷役の大幅な省力化を図っています。台車はホキ2500形と同じTR213。昭和45年日車で20両製造され、氷川〜浜川崎、美濃赤坂〜新湊間で運用されました。
1981.07 美濃大久保
ホキ3500形 ホキ3555

セメント専用ホッパ車です。この形式のルーツは、初のセメントバラ積み輸送用 タキ2200形(昭和27年日車支店製:「日車の車輌史:写真集下」参照)で、これは28年に 車種「ホッパ車」の新設によりホキ1形に改称されて、各社製として増備が続き、昭和38年ホッパ車の大改番 により、ホキ3500形となりました。写真のホキ3555は昭和29年川車製の第13ロットで 当初ホキ55、電源開発向けに製造された車でした。
ホッパ車黎明期の形式だけに、 多様な形態を持ち、ホッパ車としては趣味的に最も面白い形式の一つです。通常、国鉄私有貨車形式図は 1形式当り図面1枚が普通ですが、実に4枚も占めています。しかし これを認識したのはここ数年のことで、現役時代にもっと撮り集めるべきだった と、悔んでも、後の祭り・・・
1981.03 浜小倉

ホキ4200形 ホキ14211

石灰石専用のホッパ車です。昭和34年に登場、セキの上面を低くした車体で、 ホキ2500などの原形になったとも言えます。30t積みで、積荷の設計比重は 1.45と大きいため、ホキとしては全体に小振りです。 東は奥多摩、西は九州の船尾で活躍、これは船尾までわざわざ撮りに行った 時のものです。
背景のプラントの威容にもご注目あれ!

1981.03

ホキ5400形 ホキ5403

35トン積みホッパ車です。ドロマイト専用で、当時セメント貨車の一つであった ホキ3500に構造が類似しています。13両製造。写真は西八幡駅での撮影ですが、 ★上白石(東武鉄道) から、ドロマイトを時折輸送していたとのことで、 用途は高炉(新日鐵八幡)の修理用だそうです。★
(荷主様のご指摘により2003.5.1訂正)

1981.03

ホキ5700形 ホキ55712

日車が開発したセメント専用ホッパー車の代表的形式で、逆5角形の箱形車体を 持ち、荷下ろしにはエアースライド機構を用いています。写真の車は日本セメント 高麗川で使用されていた車で、屋上に手摺が付いているのが特徴。高麗川は輸送を廃止、2003年には遂に東藤原(太平洋セメント)のホキ5700も終焉を迎え、 現在残るは、秩父のホキ5700のみなりました

2000.01

ホキ5900形 ホキ5901

昭和50年代末に流行ったタキ1500の改造車の内で珍しい34t積カーバイト 専用ホッパ車。 本車はタキ15400を川重で改造したもので車籍編入S570331。 平形台枠の上に水分を嫌うカーバイトに適した構造の箱形容器を載せており、 30t積ホキ6000形の拡大版、35t積ホキ5600形の後継などと称したい所ですが カーバイト輸送は縮小後だけに、何故?増備?。そして短命に終りました。
写真は大垣駅ホームの影が入り、悲惨な写真ですが福田孝行様のサイトに 美しい写真と詳細の解説がありますので、是非ご参照下さい。
1987.10

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