このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

6000系(旧西武101系)

三代目急行「秩父路」。3000系が運用出来ない事情が発生した為に、代替として西武101系を購入して改造。
平成18年3月より第一編成が運用開始。今後一年毎に変更していく模様。
個人的にはあまり好きではない車両です。通勤車を急行用車両に改造するのなら、最初から急行用車両を買いなさい!と言いたい。
秩父線車両初のLED表示のヘッドマーク・行き先表示幕と最新の要素が取り入れられ、
車内には車椅子用スペースが用意され、バリアフリーにも力を入れている。

ただし、車内放送では「ホームとの段差にご注意ください」との事・・・あれ?
熊谷方より 6001 6101 6201 の車体番号が付いている。
性能
(秩父鉄道ホームページより)
構 成 3両固定編成
構 体 Tc1 M1 Mc2 全金属車両
定 員先頭車82名、中間車86名、車椅子スペース付先頭車80名
最高速度 85㎞/h
車体寸法 長さ20m×幅2.88m×高さ4.06m
主幹制御器 ツーハンドル
制御装置 総括制御自動加減速多段式電動機操作カム軸式電空併用ブレーキ式抑速ブレーキ付
ブレーキ装置 電空併用応荷重装置付電磁直通ブレーキ保安ブレーキ付(HSC−D)
冷房装置 Cu72B集中方式42000kcal/h
戸閉装置 戸ジメ機械Tk−4D形

実車と同様
実車同様にGMの西武101系から改造します。
主な改造ポイント
車体中央の乗降用扉と戸袋窓の閉鎖と大型窓の新設。
運転席下にスカート新設。
正面顔の改造と、LED表示のヘッドマーク部と前照灯と尾灯の新設。

乗降用扉と戸袋窓の閉鎖はプラ板とパテを使用します。大型窓は乗降用扉の窓が丁度良いサイズなので、
扉の窓を基準にして大型窓を開けます。乗降用扉と戸袋窓の閉鎖は、パテ盛り後のヤスリがけが重要です。
車体塗色が白なので、丁寧に仕上げないと最終的な塗装後に仕上げの甘さが出てしまいます。
ヤスリがけが苦手なオイラとしては、注意のしどころなのですが、仕上がり具合はいまいちです。
運転席下のスカートは、最初完全自作する予定でしたが、キットから必要なパーツを切り出した後に余剰パーツを見たら、
101系の旧顔のパーツが余っており、それを見た途端、オイラの頭に模型の神様が舞い降りました。
要は旧顔パーツを削ってスカートにしました・・・が、実車の写真を良く見ると、
スカートは車体より車体幅方向に狭くなっており、急遽作り直しました。
正面の前照灯とヘッドマークは、プラ板積層とパテ盛りからの削り出しです。写真を参考にイメージ優先で削ったので寸法は適当です。
塗装は白をGMの白2号を使用。青の部分は、実物を遠めから見た際に薄い青に見えたので、
手元にあったガンプラカラーのGC54・ブルー12(Ver.ka用)を基本にして白などを混合して作りました。
そしたら後日に別のアングルから見たら、思っていたより濃い色だったので、ちょっと困ったのですが、
実車を使い続けていればこんな色になるだろ・・・と勝手に解釈しました。
車体下部の青いラインは、車体前方方向で細かい模様になっていくので、
今回はマスキングで模様を表現しましたが、いまいち綺麗に仕上がりませんでした。
床下機器は、模型に付属している部品だけでは正確に再現出来ないようですが、
オイラは良く解らないので、ジャンクパーツから似ているパーツを選んで使用します。

成否が掛かる
今回の6000系製作に当たり、最も困った問題は、側面のCTKマークとLED表示の再現でした。
普通の方向幕であれば、クロポの1000系用ステッカーから転用出来るのだろうけど、LED表示のステッカーなんて有るわけないし、
これまた青色のCTKデカールなんて有る訳無いし、どうしたものだろうと思い、
ネット検索をかけた所、美少女フィギュアに使用する為のアイデカール(つまりは目をデカールで表現するって事)を製作する為に
エレコム製のタトゥーシールキット を使用しているサイトを発見!記事の内容を読んでみて、これなら使えると思い、
早速ネット通販をして購入しました。もし、普通に店舗で購入する場合は、
大型量販店のプリント用紙コーナーやファンシーグッズコーナーなどを探すのをお勧めします。
模型を作る為の材料だからと言って模型店のみを探すのはナンセンスです。
色々調べると他業界には模型作りに応用出来るアイテムがきっとありますよ。
タトゥーシールは印刷用シートと、接着用シートの二枚を使用します。
作業手順
① プリントしたい画像を左右反転させて、印刷用シートに印刷する。
② 接着用シートの裏紙を剥がして、印刷用シートの表面に貼り付ける。
③ 貼り付けた接着用シートの表面の透明フィルムを剥がす。剥がした側に接着剤が現れます。
④ 目的の位置に貼り付けて、裏側から軽くこすっておく。
⑤ 印刷用シートを軽く湿らせて、10秒ほど放置する。
⑥ 印刷用シートを剥がすと、画像が目的の個所に残ります。以上で貼り付け完了です。。

このタトゥーシールは、デカールより強力に張り付き、インレタより簡単に張り付きます。
ただし、②の工程の時点で、印刷された画像が見えない状態になり、上下左右の方向が解らない状態になってしまうので、
位置決めが困難になってしまいます。オイラは台紙に上下左右の基準になる切れ目を入れて、方向の確認をしました。
クリアーデカール上に一旦貼ってから、デカールとして模型に貼るのも良いかもしれません。
いずれにせよ、インクジェットプリンタが使用出来るクリアデカールがあれば最良です。
良く解らないけれど、行き先表示は三峰口にしました。印刷する前のデータの状態ではハッキリ解ります・・・それじゃダメです。
 
エレコム社のタトゥーシール 葉書サイズです。右が接着シート。左が印刷シート
仕上がり具合は下の写真参照。近くでジッと見るといまいちですが、走ってしまえば全く問題ありません。
もちろん仕上げのクリアー吹きは基本ですが。


 完成後のコメントとしては、実車よりも模型栄えする車両であるという気がします。
これで300系・3000系・6000系の「急行・秩父路」夢の三並びが可能になり、とても気持ちが良いです。

  プロジェクトCTKに戻る  

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください