このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

香北町青年団国内研修レポート


平成14年8月9日(金)〜11日(日)
香北町青年団OB   ■■■■


 青年団の国内研修は、平成11年のしまなみ海道開通のときに広島へ行って以来3年ぶりとなる。今回は、すでに青年団は引退しているが、OBとして参加させていただいた。
 

1日目(8月9日)
 午後9時50分。早朝の集合時間の時とは違い、時間に遅れるものはいなかった。しかし、近日の悪天候は回復することはなく、あいにく雨の中の出発となった。この日は、目指す九州までの移動だ。これからの道程は、約500キロと気の遠くなるほど遠い。高知道、高松道、瀬戸中央道、山陽道、中国道を経由して、夜通しのドライブとなる。


2日目(8月10日)
 瀬戸大橋を渡り、本州路へ入ったころには、既に日付が変わっていた。途中、福山や宮島などのサービスエリアでの休憩を挟みながら、旅は順調に進んだ。

 関門海峡付近へは午前5時ごろ到着。関門橋を渡る手前の壇ノ浦パーキングエリアで、本州での最後の休憩時間を取った。海峡の向こう側には、既に九州本島が目前に迫っていた。この関門海峡は、鳴門、来島に次いで国内で3番目に潮の流れの速い海峡であるといわれている。本州と九州とはわずかこの800mほどの海峡に隔てられており、航路はもちろん、鉄道や国道、歩道がある海底トンネルや、関門橋を通って渡ることができる。今回は、高速道路を通るため、関門橋を渡る。この橋は、昭和48年に完成した、全長1,068m、橋塔間の長さ(支間長)は712mで、完成当時は東洋一といわれていたとか。

 さて、壇ノ浦パーキングエリアでは、若干の仮眠をとり、朝食を済ませ、午前8時に再出発した。ところが、関門橋を渡ってすぐに大渋滞に遭遇した。当初は単なるお盆休みの帰省ラッシュにはまったのかと思っていたが、しばらくした後、救急車やパトカー、レスキュー車など数十台の緊急車両が出動する騒ぎになっていた。通りかかった警察官によると、前方のトンネル内で事故が発生しており、通行止めになっているとのことで、まったく身動きの取れないまま約一時間半も足止めを食らった。

 しかし、たまたま門司港インターチェンジを200mほどすぎたところであったため、シビレを切らした人々がインターチェンジの出口方面へ順次バックし始めたので、我々もその200mをバックして脱出を試みた。料金所もかなり混雑していて、結局料金所を出たころには予定をかなりオーバーしていた。気を取り直し、最初の目的地である北九州市にある「スペースワールド」を目指す。

 スペースワールドに到着したころには午前10時を回っていた。スペースワールドは、その名のとおり宇宙をテーマとしたテーマパークであり、数々のアトラクションや乗り物、絶叫マシーンなどがある。中でも地上60mから最高時速115kmで60度の傾斜を一気に急降下するジェットコースター「タイタン」は、かなりのスリルがある。高所恐怖症の私は、前回これに乗って懲りていたので、今回はパスした。長旅の疲れもあったので、乗り物へは乗らずに映画などを転々と見て楽しんだ。

 ここでの滞在時間は、午前12時50分までだったので、昼食を済ませた後、スペースワールドを後にし、今度は福岡市を目指した。ここでまた大雨になる。メンバー内に誰か雨男がいるようだ。再び九州自動車道へあがったが、今度は帰省ラッシュによる渋滞が続いていた。この渋滞や雨の影響で、福岡市内のホテルに到着したのは、午後3時を回っていた。長距離にわたるバスの旅にみんな疲れていたので、早々にチェックインし、夕食まで各々の時間を過ごした。

 夕食は、福岡名物である「モツ鍋」を食べることにし、ガイドブックで見つけた「楽天地」というモツ鍋専門店で本場の味を堪能した。モツにたくさんのキャベツやニラをテンコ盛りにした鍋は、煮ていくうちにカサが減り、モツと野菜とスープが融合し、絶妙な味を出していた。

 本場のモツ鍋を食べた後は、各々自由行動をとった。自分たちは、「一風堂」というラーメン店へ寄った。「一風堂」は、九州はもちろん、全国的にも有名なラーメン店である。それだけあって、店の前には行列ができていた。味のほうはといえば、よく味のついたチャーシューにスープは九州ならではのとんこつベース、麺はそうめんのような細麺で、見た目よりはあっさりとしていておいしかった。モツ鍋で、ある程度腹は張っていたものの、ラーメン用の胃袋にすべて格納された。

 ラーメンを食べた後は、ホテルへ帰り、長旅の疲れを癒した。


3日目(8月11日)
 朝は、午前8時30分出発となった。バスの駐車場がホテルから離れていたので、全員で駐車場まで散歩がてら20分ほど歩いた。この日は、別府で温泉に浸かって、四国へフェリーで渡る計画だった。しかし、またも雨になり、予定が押し気味であった。大分自動車道はそれほど混雑していなかったものの、朝の雨の影響で、別府のフェリー乗り場へ到着したのは出航の約一時間前だったので、温泉に入る時間がかなり制限された。

 別府市には、約2,800の泉源があり、「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉群に大別されている。市内へ入ると、至る所から白い蒸気がモクモクと噴出していて、温泉地の情緒を醸し出していた。また今度ゆっくり訪れ、温泉をハシゴしてみたいと思った。

 間もなくフェリーは定刻どおり午後2時に別府港を出航した。船内では、ゲームをしたり、弁当を食べたりと各自思い思いの時間を過ごした。

 フェリーは約2時間40分で愛媛県の八幡浜港に到着。もう夕方の5時ごろになっていた。大洲から松山自動車道を走り、石鎚で最後の夕食をとった。そして役場前に午後9時ごろ無事帰着した。

 今回の研修旅行は、天気があまりよくなかったので、なかなか予定通りに到着できなかった点、九州までの道程が遠く、移動時間が主になってしまった点が残念ではあったけれど、みんなそれぞれにバスの中の時間を有意義に過ごし、楽しい研修旅行にすることができたと思う。また、お互いに新たな仲間意識が築かれたのではないかと思う。こういった旅行を通じて連帯感を深め、これからも楽しい青年団活動を続けていっていただきたい。
 


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