このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™ 観光ガイド


速星 千里



0.はじめに

 此花区民である速星千里が、スタジオ・プレビューに招待された経験を基に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを訪れる際のポイントと思われるものをいくつかご紹介する。 現地へ赴く際の参考にしていただければ幸いである。


1.行動計画の作成

 入場したらまずその日のアトラクションの運行予定をチェックして、行動計画を練ろう。

 ゲートをくぐる際に、「STUDIO GUIDE」(絵地図)とともに「SHOW SCHEDULE」というリーフレットをもらうはずである。 このリーフレットには各アトラクションの開始時刻や運行時間が書かれている。 とりあえずゲート近くのカフェに入って、リーフレットとにらめっこして作戦を立てるのがいい。

 運行回数の少ないアトラクションは優先的に回ろう。 特に重要なのがウォーター・ワールドの時間。 回数が少なく、また大変混む。 そして何より、このアトラクションは見逃せない。ショー開始予定時刻の30分前には並ぶようにした方がいい。
 行動計画を作る上での大原則。夕方になると空いてくる! 子連れの客を中心に、夕方頃から客が急に減り始める。 随時運行であり、また混雑するアトラクション(例えばジュラシック・パーク・ザ・ライド)は、夕方以降に回ろう。 ただし、運行終了時刻に注意。 閉園間近になると多くのアトラクションが運行を終わる。 運行終了の遅い屋内のアトラクションは日が暮れてからに取っておいてもいいだろう。 もちろん、閉園直前に行われるパレード的アトラクション、ハリウッド・マジックをゆっくり鑑賞するために、湖のよく見える場所を早めに確保するのも忘れずに。

 なお、アトラクション相互の移動に必要な時間は、案外短い。 時間的な距離をつかむために、早いうちに園内を1周しておくのもいいだろう。


2.アトラクション補足説明

 ガイドブックを見れば、様々なアトラクションの概要を知ることができる。 しかし中には、現地へ行った人にしか分からない情報もある。そんな情報のいくつかをご紹介する。


☆          ☆


 ジュラシック・パーク・ザ・ライドは、乗る場所によって明暗が左右される 。一番後ろと一番左の列には絶対に座らない方がいい。

 どういうことか説明しよう。
 まず、水がライド(ボート)にどのようにかかるかを考えてみよう。 前部が水を巻き上げる。 巻き上げられた水は、後部に落ちる。 すなわち、水面が直接見えている前部に座っている人には案外水はかからず、逆に後部に座っている人にはあらぬ方向から水に襲われることになるのである。
 次に、ライドが急流を落下するときのことを考える。 実はこの施設は、急流部が完全に屋根で覆われており、周囲が見えない状態で落下する。 このとき、後部に座っているとどうなるか。 ボートのコースが全く見えない、また周囲も全く見えないまま、最大斜度51度の急流を滑り落ちることになる。 当然、落ち始めるまで、落ちることにすら気付かない。 これは恐怖なんてものじゃない。 心臓に悪い。
 以上より、心臓の強さに自信があり、かつ水を目一杯かぶりたい人を除いて、ライドの一番後ろは避けた方がいい。
 また、一番左の列は、なぜか急流を落下するときに強い風が当たる。 何だ、それだけか、とお思いの方もあろうが、この強い風が悲劇を引き起こすのだ。 レインコートのフードが強い風にあおられて「すぽっ」と小気味よく頭から外れる。 急流を落下する最中であるから、かぶり直す暇などない。 そこに、水である。 下まで落下すれば、次は、ライドの巻き上げた水が山ほど頭上から降ってくる番である。 お気の毒様。
 と、そんな具合であるから、一番左の列にも乗ってはならない。

 ちなみに私は一番左の一番後ろに乗ってしまった。結果は……ここまでに書いた通り。


☆          ☆


 私の日常を知る者はおそらく意外に感じるだろうが、屋内のアトラクションの中で私が最も気に入ったものは、ロッキン・ミッドナイト・モンスターフェストである。 いかにも米国資本らしい派手な演出には顔をしかめずにはいられない(←これが私の日常)が、音楽そのものはなかなかいい。 また、たまには米国資本らしい演出に浸ってしまうのも1つの楽しみ方といえるのかもしれない。 いずれにせよ、音楽をたしなむ人なら存分に楽しめるだろう。
 ただし、1点注意。 大音量のロックンロールが聴覚の低下をもたらすおそれがあるため、耳栓を持参した方がいいだろう。


☆          ☆


 屋内のアトラクションでは、バックドラフトもいい。 内容は、火災シーンがどのような仕掛けで作られているか、というタネ明かし。 焼け落ちていく柱は、実は機械仕掛けによって、生焼けのうちに強制的に倒壊させられているのである。 よく考えれば、まともに焼け落ちるような所で撮影していたら危なくて仕方がないわけで、当然なのだが、妙に納得してしまった。
 アトラクション内の通路は入り口で3列に分かれているが、真ん中または左の通路を選ぶことをおすすめする。 右の通路だと舞台に近いのだが、炎に近過ぎて熱い。 それと、なんかガス臭く、恐怖感を覚えずにはいられないので、少し遠巻きに眺めた方が精神衛生上もよろしい(遠巻きでもにおい自体は避けられないが)。 逆に言えば、迫力を目一杯楽しみたい人は右の通路の方がいいだろう。

 それから、火災シーンの再現が終了しても、すぐには退出せず、しばらく「焼け跡」を眺めておくことを強くおすすめする。 強制的に倒壊させられていた生焼けの柱や配管がまたしても強制的に復活させられていくのが見え、大変面白い。


★          ★


参考資料:Universal Studios Japan ホームページ( http://www.usj.co.jp/

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」「Universal Studios Japan」ならびにこの文書に記載の関連アトラクションの名称は、米国ユニバーサル・スタジオ社およびその親会社、子会社、関連会社の商標である。



© 2001 Chisato Hayahoshi

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