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2002年4月9日。 雑誌『旅』2001年4月号( JTB )の記事に触発されて、速星は香川県に向かった。 目的は、讃岐うどんを食べまくること。 きっかけは……「青春18きっぷ」が1回分あまったこと。(^_^;)
☆ ☆
午前7時半、大阪駅。 「青春18きっぷ」にしては遅い、旅のスタート(翌日が休みじゃないので疲れが残ると困る)。天候はあいにくの雨。幸先が悪い……。
快方に向かうとの天気予報を信じつつ、3番線に向かう。
早速、びわこライナー(大阪止)の出迎えを受ける。 ホームに入ってきた485系は原色のボンネット! それも、最近めっきり少なくなった、雨樋まで赤色の車輌!
これは幸先がいいかも。
新快速を待っていると、私のすぐ後ろにスーツ&旅行かばんの集団が。 どうも新人研修に向かうところのようだ。 同期なのに互いに敬語で話しているのが初々しい。
と、ふいに沸き起こる拍手。 振り返ると、ペコペコしながら走り寄るスーツ&旅行かばんが1人。 大遅刻……あと2分遅ければ乗り遅れるところ。 私も思わず苦笑。
さて、乗車してからは……ぐっすり。 起きたときには、いつの間にか雨が上がっていた。 ありがたや。
姫路で乗り換えて、岡山までまたぐっすり。でもさすがに岡山から先では、車窓から目が離せない。 そう、瀬戸大橋だ。 民営化問題で揺れる本四連絡橋公団のことをぼんやりと考えながら、景色を眺める。 今日の瀬戸内海は霧が濃い。 列車がやけに遅く感じるのは、海面からの高さがあるせいだろうか。
☆ ☆
そうこうしているうちに、11時39分、列車は定刻通り高松駅に到着。
早速、駅構内の立ち食いうどんにありつく。 かけうどん(300円)。 駅の立ち食いとは思えない、コシのある麺に感動。 あっという間に食べ終えて、改札口へ。 大きなターミナル駅なのに改札口が自動化されておらず、懐かしい雰囲気。
JR高松駅から徒歩150m程のところに、琴電の高松築港駅がある。 片原町駅までの切符を買い、最近めっきり少なくなった、鋏による文字通りの「入鋏」を受けて、ホームへ。 この駅は高松城の堀端にあるため、ホームから石垣を眺めることができる。
駅を出た後も、電車はしばらく堀に沿って走る。
☆ ☆
線路が堀を離れると、すぐに片原町駅へ到着する。
駅を出て300m程アーケードを歩くと、本日2軒目のうどん屋、川福本店がある。 名物のざるうどん(530円)を注文。 少々高いが、老舗だけあって味は確か。 つやのある麺は、非常に長く、コシもなかなかのもの。 甘めのだしをつけていただく。
再び、あっという間に平らげてしまった。
☆ ☆
次は、宮武製麺所。 片原町駅から5駅目にあたる仏生山(ぶっしょうざん)駅で下車、東へ約150m。
ここは、製麺所だけあって、麺が安い。 かけうどん(小)が140円。 そして、製麺所だけあって、セルフ式。 すなわち、うどん玉を客が自らゆがき、だしとネギ、天かすをかけて食べる形式。 速星は、この店がセルフ初体験。 ちょっと緊張。
さて、その麺はというと、川福本店とは対照的な、柔らかさが特徴のもの。 だしも、さっぱりとした上品な味。 最後の一滴までおいしくいただくことができた。
なお、仏生山駅には車庫と車両工場があり、琴電の車輌がゴロゴロしている。 余った時間で写真撮影。 一昔前の私鉄という感じの懐かしい雰囲気がグッド。
☆ ☆
続いて、赤坂製麺所。 場所は、陶(すえ)駅(仏生山駅の6駅先)から北へ100m程のところ。 川を渡ってすぐ右手、百十四銀行のほぼ向かいの建物の裏手だ。 なお、陶駅では右側通行で列車交換が行われるので、乗降の際には注意を要する。
ここではうどん(温、だし)を注文。 120円と、製麺所だけあってやはり安い。 ネギは、必要なだけキッチンばさみで切って自分で入れる方式。 麺はつやがあって柔らか、だしは醤油の利いた落ち着いた味。
またしても、あっという間に平らげる。
ところで、「百十四銀行」って、どうして「百十四」なのだろうか。 製麺所の向かいの、百十四銀行陶出張所の窓口を突撃取材!
速星「行名の由来は何なんですか?」
行員「明治時代にできた114番目の国立銀行だからです」
☆ ☆
駅名 | 着 | 発 | 備考(乗車列車等) |
---|---|---|---|
大阪 | − | 0747 | 新快速 |
姫路 | 0850 | 0902 | − |
岡山 | 1026 | 1041 | マリンライナー21号 |
高松/高松築港 | 1139 | 1200 | 両駅間:徒歩約150m |
片原町 | 1202 | 1232 | − |
仏生山 | 1247 | 1317 | − |
陶 | 1336 | 1406 | − |
琴電琴平/琴平 | 1430 | 1505 | 両駅間:徒歩約200m |
坂出 | 1532 | 1536 | マリンライナー40号 |
岡山 | 1620 | 1645 | − |
姫路 | 1805 | 1817 | 新快速 |
大阪 | 1914 | − | − |
帰路につくため、琴電琴平駅に移動。 お腹も程良く膨れてきて、車中は睡魔との戦い。
14時30分、琴電琴平駅到着。 この駅は、改札口がラチェット。 5年程前に和田岬駅で見て以来の、近年では珍しい代物に、しばし見とれる。 何せ、無人駅となってしまった和田岬駅と違い、こちらは現役なのだから。
さて、琴電琴平駅からJR琴平駅までは、ほんの200m。 乗り継ぎ時間は35分もあるため、道沿いのうどん屋へ。
あいめん屋のざるうどんは300円。 尋常でなく強いコシと醤油のしっかり利いただしという重たい組み合わせに、既に満腹状態の速星はギブアップ寸前。 それでも何とか食べきって、JR琴平駅へ。
☆ ☆
高松行きの列車を坂出で降り、隣のホームへ移る。 程なく、「瀬戸の花嫁」のオルゴールがマリンライナー40号の到着を告げる。
マリンライナーに乗れば、後はもう帰るだけ。 岡山と姫路で乗り換えて、19時14分、大阪に帰り着く。うどん食べまくりの旅、おしまい、おしまい。
© 2002 Chisato Hayahoshi
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