━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第6号(2003.04.12) Q&A特集 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ● お知らせ(来週は休刊します)(再掲) ● お知らせ(「まぐまぐ」より) ■ Q&A特集 ● 全く分からないのは ● 打ち間違い ● 全角文字の入力 ● メールソフトの設定 ● Windows関係 ☆ レジストリチェッカー(scanregw) ☆ システムファイルチェッカー(sfc) ☆ その他 ● 相対パスのメリット ● なぜDOSを使うのか ● MS−DOSファイル名 ● ウインドウ名の違い ■ メールお待ちしています ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ こんにちは、速星です。今号もよろしくお願いします。 今号は、Q&A特集です。 質問募集のアナウンスが急だったにも関わらず、多くの質問をお寄せいただきあ りがとうございました。できるだけ回答いたします。また、文中でお勧めサイト をいくつか紹介しますので、説明不足の点や時間の都合で回答できなかった質問 については、そちらもご参照下さい。 ------------------------------------------------------------------------ ● お知らせ(来週は休刊します)(再掲) 来週の土曜日(4月19日)は、情報処理技術者試験の前日にあたります。 筆者も受験を予定しているため、準備の都合上、来週は本メルマガの発行を休ま せていただきます。 私事で申し訳ありませんが、ご理解願います。 なお、今後の発行予定については下記URLをご参照下さい。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ ------------------------------------------------------------------------ ● お知らせ(「まぐまぐ」より) 当メルマガが発行に利用している「まぐまぐ」より、以下のように連絡がありま した。 > まぐまぐでは5月1日より、無料メールマガジンについて、全メルマガ内のヘッ > ダ及びフッタスペースに、お知らせスペースを導入させていただくこととなり > ました。 > このスペースは、運営方法の変更や、システムの障害情報、新サービス開始の > 告知などに活用の予定です。従って、まぐまぐ以外からの広告などをこのスペ > ースに挿入することはございません。 ということで、第8号より、メルマガのヘッダ及びフッタに、「まぐまぐ」から のお知らせが数行分挿入されることになるかと思われます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Q&A特集 ------------------------------------------------------------------------ ● 全く分からないのは > 毎号購読しておりますが、私のような初心者には全然理解する > ことができません。 全く分からない、という方は、おそらくディレクトリ(フォルダ)の入れ子構造 (階層構造)を理解していらっしゃらないのではないかと思います。 これに関してはWindowsの入門書に詳しい解説がありますから、書店やインター ネット上で探してみて下さい。 なお、個別のテーマについて分からない点がありましたら、気軽に各号のメール に返信して下さい。できるだけメルマガ上で回答していきます。 ------------------------------------------------------------------------ ● 打ち間違い > 読みながら何度も入力の復習をやっていますが命令コマンドを何気なく間違っ > て入力してしまったら[コマンドまたはファイル名が違います]と表示案内が > でます。一行二行の短いプログラムなら最初から入力しても労苦ではないで > しょうが、何十行もある命令を入力してEnterキーを押して[コマンドまたは > ファイル名が違います]ではガッカリです。そこで先生に質問させていただい > て宜しいでしょうか。今入力した命令の間違っている所を探すために元に戻し > 修正するには良い方法があるでしょうか? もちろんあります。とはいっても、ここでは紹介しません。第13号あたりで説 明することにします。 それまでは、間違ったら、練習だと思ってその都度打ち直すようにして下さい。 面倒かもしれませんが、MS−DOSの融通の利かないインタフェースに慣れる ことも大切です。 あと、DOSで何十行もの命令を入力することはないですから、ご安心を。 ------------------------------------------------------------------------ ● 全角文字の入力 > IMEをオンにするとき”半角全角キー”が使えないのですが、 > キー操作で出来ないものでしょうか。 日本語入力をオン/オフする方法については、第2号で 「Alt」+「全角/半角」 と書きましたが、これはPC/AT互換機(いわゆるDOS/Vマシン)の場合です。 NECのPC98シリーズには「全角/半角」キーがありません。ご質問のケー スはこれに該当するかと思われます。この場合は、 「CTRL」+「XFER」 でオン/オフが可能です。 Windows上でのIMEのオン/オフと同じ操作ですね。 ------------------------------------------------------------------------ ● メールソフトの設定 > MS−DOSとは全く関係ないことなのですが、等幅フォントとは何でしょう > か? メルマガ中の図表を見るときの設定のことですね。 「メールソフト設定方法」というWebページ(下記URL)で、KAZ池田氏が 詳しく解説されています。私が説明するより、そちらをご参照いただいた方がい いかと思います。 http://www2.osk.3web.ne.jp/~kazikeda/mua/ ------------------------------------------------------------------------ ● Windows関係 > 「スタート」→「ファイル名を指定して実行」で「scanregw」や「sfc」を入 > 力して試してみました。うまく出来ません。 > ファイル’XXX’(またはその構成ファイル)が見つかりません。パス及び > ファイル名が正しいか、必要なライブラリーか、利用可能かどうか、確認して > ください。 > と云うメッセージが出ました。 > どうすればよいか教えてください。 第4号で紹介したWindows上での復旧作業について、Windowsのバージョンによる 違いの説明が抜けていました。ごめんなさい。 再度、簡単にまとめておきます。 ☆ レジストリチェッカー(scanregw) Windows95 …… 存在しません。 Windows98,Me …… 「ファイル名を指定して実行」で「scanregw」と入力 Windows2000,XP …… どうやら存在しないようです。 ☆ システムファイルチェッカー(sfc) Windows95 …… 存在しません。 Windows98 …… 「ファイル名を指定して実行」で「sfc」と入力 WindowsMe …… 存在しません。「システムの復元」を活用して下さい。 Windows2000,XP …… 「ファイル名を指定して実行」で「sfc /scannow」と入力 ただし、Windows2000,XPでは、事前にWindows CD-ROMをCD-ROMドライブに セットしておく必要があります。 また、WindowsMe,XPでは、「システムの復元」によってもシステムファイ ルの復元が可能です。 ☆ その他 レジストリチェッカーやシステムファイルチェッカーの他にも、Windowsのバー ジョンによる機能の違いは多くあります。 関連した質問もいくつかいただいておりますが、私は最近のWindows(特にXP) にあまり詳しくないので、Windows関連の質問に頑張って回答しても、ボロを出 すだけになるかと思います。 ということで、回答の代わりに、私がWindowsの「いざというとき」に情報源と して利用している素晴らしいサイト、「Windows.FAQ」をご紹介します。ご活用 下さい。(下記URL) http://www.winfaq.jp/ ------------------------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------------------------ ここから先の4つの質問・回答は、パソコンを使い始めたばかりの方には分かり にくいかと思いますが、いずれもずっと先の号で詳細に説明する内容を含んでい ますので、分からなくて当然です。気にすることはありません。分かる部分だけ 読んでおいて下さい。全く分からなければ、読み飛ばしてもOKです。 ------------------------------------------------------------------------ ● 相対パスのメリット > 初心者には絶対パスの方が理解しやすいのですが > 相対パスでないとプログラミング出来ない時が有るんでしょうか。 プログラムは普通、相対パスでファイルにアクセスするように作られています。 それは、そのプログラムがどのディレクトリにインストールされても動くように するためです。 絶対パスを利用してプログラムを書いた場合、そのプログラムからアクセスされ るディレクトリは完全に固定されてしまうため、特定のディレクトリにしかその プログラムをインストールできなくなってしまいます。 ------------------------------------------------------------------------ ● なぜDOSを使うのか > 私は最近、javaを独学で勉強してます。 > それで、コンパイルさせたり、jarファイルを作成するときに、MS−DO > Sプロンプトをつかいますが、いまいち”理屈”がわかりません。理由は、パ > スを通すとかして、その入力したデータが記憶されない、それまでマウスの操 > 作でだいたい事足りていたものが、なぜわざわざ古典的ともいえる方法をとら > なければならないのか、疑問だらけです。 古典的だからこそいいのです。 便利な機能は、往々にして古いOSではサポートされていません。新機能に頼る と、最新のOSでしか実行できないプログラムになってしまいます。だからと いって、OSの種類ごとにプログラムを作り替えるのは大変面倒です。 プログラム作成の手間を減らしつつ、古いOSにも配慮した結果が、「古典的」 ともいえる、DOS窓を使用するプログラムなのです。 また、キーボードでの入力には、マウスよりも速い作業や詳細な設定ができると いう利点もあります。 ほら、JavaのソースファイルをコンパイルするときやJAR書庫を作成するとき、 たくさんのオプションが設定できますよね? あれと同様の作業をマウスで行お うとすると、かえって手間で、時間もかかってしまうのです。 ------------------------------------------------------------------------ ● MS−DOSファイル名 > 何かの調子にプログラム名が書き換えられ「名前の後ろに〜1」が付いた。 詳しくは第11号あたりで取り扱う予定ですが、それはMS−DOSファイル名 というものが原因です。 MS−DOS(DOS窓ではなく、16bitのDOS)ではWindowsと異なり、ファ イル名に使える文字数の制限があります。このため、制限字数を越える名前を持 つファイルには、制限字数に収まるようなDOS用の別名が設定されています。 これがMS−DOSファイル名です。 長いファイル名を扱えないプログラムを使用したとき(案外、知らず知らず使っ ています)には、Windows用のファイル名がMS−DOSファイル名で上書きさ れてしまうことがよくあります。 ------------------------------------------------------------------------ ● ウインドウ名の違い > OSはWindows XP Proです。 > 1,「すべてのプログラム→「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」だと >   画面の上(青いカーソルで摘めるところ)がコマンド プロンプトに >   なっているのに > 2,「ファイル名を指定して実行」→「cmd」だとC:\WINDOWS\System32\cmd.exe >   になるのはなぜなんですか。 > 「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」のプロパティをみるとリンク先は > 「%SystemRoot%\system32\cmd.exe」となっており同じだと思うんですが、 > ちょっと不思議です。 よく見つけましたね。その通り、起動しているプログラムは、どちらの場合でも 同一の「C:\WINDOWS\System32\cmd.exe」です。 スタートメニューから起動した場合(ケース1)、ウインドウ上部に表示される 名称は、ショートカットのプロパティで設定されています。 「アクセサリ」→「コマンド プロンプト」のプロパティの「プログラム」タブ を見て下さい。様々な入力項目が並んでいますが、一番上に、「コマンド プロ ンプト」と入力された項目があるはずです。これが、ウインドウ上部に表示され る名称になります。この名称は自由に変更できますので、分かりやすい名前に変 えてもいいでしょう。 ショートカットを使わずに直接「cmd.exe」を呼び出した場合(ケース2)は、 プログラム本体のファイル名、つまり「C:\WINDOWS\System32\cmd.exe」が名称 の代わりとして使用されます。 ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! 次号の予定は、「システムトラブルからの復旧法(2)」です。 第4号で起動ディスクについて説明しました。次号では、そのディスクを使って MS−DOSからWindowsを復旧する方法を説明します。 なお、冒頭に書きましたように、4月19日は臨時休刊いたします。 次号は4月26日の発行となりますのでお間違えなく。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ メールお待ちしています ------------------------------------------------------------------------ 皆さんからの感想・質問・要望をお待ちしています。 「こんなテーマを扱ってほしい」 「こんなことはできるの?」 「このへんが分かりにくかった」 「1回の分量を増やしてほしい/減らしてほしい」 など、下記アドレスまで気軽にお願いします。 tetrahedrane@yahoo.co.jp なお、いただいたメールは、本マガジン上で引用する場合があります。 (メールアドレスやお名前は一切公開いたしません) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 感想・質問宛先 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 登録・解除・バックナンバー http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/m/0000106066.htm (c) 2003 Chisato Hayahoshi