━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第10号(2003.05.17) ファイル操作(2) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ● クリックアンケート(再掲) ● COPYコマンドの注意点 ● 1FDでの運用 ■ ファイル操作のコマンド(2) ● DELコマンド(ERASEコマンド) ● MOVEコマンド ● RENコマンド(RENAMEコマンド) ● 注意点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ こんにちは、速星です。今号もよろしくお願いします。 今回は前々回の続きで、ファイル操作のコマンドを3つ紹介します。 ------------------------------------------------------------------------ ● クリックアンケート(再掲) 今後のこのメルマガの方向性を決めるため、アンケートを行なっています。 DOSに関して、読者の皆さんがどういった内容に興味をお持ちなのかをお聞か せ下さい。第15号以降は、皆さんの関心の高いテーマを中心に据えて、話を展開 していくことにします。 回答は、各項目のすぐ下のリンクをクリックするだけです。 明日(5月18日)23時まで受け付けておりますので、まだ回答されていない方は ご協力をよろしくお願いいたします。 【質問】 MS−DOSの学習によって身につけたいスキルは何ですか? 以下の選択肢から1つ選んで下さい。 ◆トラブルへの対処 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918a01 > ◆作業の自動化・効率化 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918a72 > ◆古い周辺機器やソフトウェアなどの活用 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918ae3 > ◆コンピュータの仕組みへの理解 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918a54 > ◆プログラミングの基礎の確立 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918ac5 > ◆その他 ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918a36 > ■途中経過・最終結果を見る ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00014918a90 > ■コメントボード ┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/cb.cgi?q0001491833 > ☆締切:2003年05月18日23時00分 ★協力:メールマガジンをおもしろくする《クリックアンケート》 →→ [ http://clickanketo.com/ ] ------------------------------------------------------------------------ ● COPYコマンドの注意点 第8号で扱ったCOPYコマンドに関して、大事なことを書き忘れていました。 ここで補足しておきます。 他人が作成したプログラムやデータ、あるいはそれらの一部分をコピーすること は、著作権法やソフトウェア使用許諾契約などに触れる可能性があります。 コピーは、著作権者の了解を得てから行うようにして下さい。 ------------------------------------------------------------------------ ● 1FDでの運用 前号発行後に頂いたメールから一部引用させていただきます。 > フロッピー一枚で起動してソフトも入れて > 使えるその身軽さとかに凄く惹かれて > (1FD−Linuxとかもいいのだけど・・ > ちょい使いこなせないし・・) ありがとうございました。 確かに、フロッピー1枚で起動できる手軽さはDOSの大きな魅力です。 古いパソコンでもDOSなら軽快に動きますし、DOS用のフリーソフトもまだ たくさん公開されていますから、使わなくなったパソコンで、DOS専用の環境 を構築してみるのも面白いでしょう。 DOS用のソフトは、このメルマガでもときどき紹介していきたいと思っていま す。 「1FD-Linux」というのは、LinuxというOSのうち、フロッピーディスクだけで 起動できるようなコンパクトなものを指します。「フロッピーベースLinux」な どと呼ぶこともあります。DOSの起動ディスクみたいな感じですね。 「Linux Software Search」に、各種のフロッピーベースLinuxについての詳しい 情報が載っていました。(下記URL) http://lss.eternity.ne.jp/cgi-bin/link/lss_frame.cgi?class.cgi?163 中にはNTFS(Windows2000,XPのファイル記録形式)を読み取れるもの(DOSは NTFSを読み取れない)や、ネットワーク機能に特化したもの(DOSは標準では ネットワークを利用できない)もありますから、状況に応じて、DOSとの使い 分けを図るのがいいのではないかと思います。 といっても、私は、Linuxが使えないのですが……。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ファイル操作のコマンド(2) ------------------------------------------------------------------------ ● DELコマンド(ERASEコマンド) ファイルを削除するには、DELコマンドを使います。 DELというのは、Delete(削除)の略です。このコマンドにはERASEという別名も ありますが、DELで覚えておけばいいでしょう。書式は次のようになります。 DEL [ドライブ:][パス]ファイル名 オプションには、削除したいファイルの名前を指定します。 例えば、 DEL GARBAGE.TXT と入力すれば、カレントディレクトリにある「GARBAGE.TXT」が削除されます。 ------------------------------------------------------------------------ ● MOVEコマンド ファイルをあるディレクトリから別のディレクトリに移動する場合には、MOVEコ マンドを使います。 MOVE 移動元ファイル名 移動先パス名 移動元ファイル名は、通常の [ドライブ:][パス]ファイル名 という書式で指定します。 移動先パス名は、 [ドライブ:]パス | ドライブ: の形式で表記することになります。ドライブ名のみを指定した場合は、指定した ドライブのカレントディレクトリが移動先のディレクトリになります。 使用例としては、 MOVE "C:\My Documents\IDOU.TXT" D: と入力すれば、「C:\My Documents」というディレクトリにある「IDOU.TXT」が Dドライブのカレントディレクトリ(※)に移動されます。 この場合、ディレクトリ名に半角スペースが含まれるので、パス名全体をダブル クォーテーションで囲う必要があります。 (※) DOSは、ドライブごとにカレントディレクトリをもっています。 通常は、カレントディレクトリといえばカレントドライブのカレントディレクト リを指しますが、異なるドライブのファイルを操作するときには、操作対象とな るドライブのカレントディレクトリも意識する必要があります。 あ、カタカナだらけの註釈になってしまいましたね。ごめんなさい。 ------------------------------------------------------------------------ ● RENコマンド(RENAMEコマンド) RENコマンドは、ファイル名を変更するコマンドです。 このコマンドの別名はRENAMEです。RENはその省略形ですね。これは、自分が覚 えやすい方を覚えておけばいいでしょう。 書式は以下のようになります。 REN [ドライブ:][パス]ファイル名 ファイル名 1つめのファイル名には現在のファイル名を、2つ目のファイル名には変更後の (新しい)ファイル名を入力します。 REN OLDNAME.TXT NEWNAME.TXT というように入力すれば、カレントディレクトリの「OLDNAME.TXT」というファ イルが「NEWNAME.TXT」というファイル名に変更されます。 ------------------------------------------------------------------------ ● 注意点 DOSには、Windowsのような「ごみ箱」がありません。 このため、DELコマンドでファイルを削除すると、「ごみ箱」を経由せず、直ち に削除されます。そのファイルを復元することはできません。 削除前に必ず、TYPEコマンドなどを利用してファイルの中身を確認するようにし ましょう。誤ってシステムファイルや重要なデータファイルを削除してしまった ら、取り返しがつきません。 また、MOVEコマンドやRENコマンドについても、間違ってシステムファイルの場 所や名前を変えてしまうとトラブルの原因となりますから、注意して実行するよ うにしましょう。 ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! 次号は「システムトラブルからの復旧法(3)」です。 Windowsが起動しないときは、第8号や今号で説明したファイル操作コマンドを 用いて、再インストール前に必要なデータファイルをバックアップしなければい けません。その方法について説明することにします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ メールお待ちしています ------------------------------------------------------------------------ 皆さんからの感想・質問・要望をお待ちしています。 「こんなテーマを扱ってほしい」 「こんなことはできるの?」 「このへんが分かりにくかった」 「1回の分量を増やしてほしい/減らしてほしい」 など、下記アドレスまで気軽にお願いします。 tetrahedrane@yahoo.co.jp なお、いただいたメールは、本マガジン上で引用する場合があります。 (メールアドレスやお名前は一切公開いたしません) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 感想・質問宛先 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 登録・解除・バックナンバー http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/m/0000106066.htm (c) 2003 Chisato Hayahoshi