━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第15号(2003.06.21) MS−DOSの豆知識(2) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ● 【コメント募集】 コマンドリファレンスについて(再掲) ■ コマンドの再入力 ■ Windowsの終了、再起動 ● 終了(Windows98) ● 再起動(Windows98) ● 終了(Windows2000,XP) ● 再起動(Windows2000,XP) ■ DOS/Vとは ■ コメントをお待ちしています ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ こんにちは、速星です。今号もよろしくお願いします。 今週はコマンドリファレンス特集を予定していましたが、諸事情により、テーマ をTips集に変更しました。ご迷惑をお掛けします。 なお、これに伴い、コマンドリファレンスに関するコメントの受け付けも継続し ておりますので、気軽にメールして下さい。よろしくお願いします。 ------------------------------------------------------------------------ ● 【コメント募集】 コマンドリファレンスについて(再掲) コマンドリファレンスをこれから購入される方の参考になるよう、特集を組もう と思っています。 お使いのコマンドリファレンスがありましたら、書名や使い心地などを教えて下 さい。(下記アドレスまでメールでお願いします) tetrahedrane@yahoo.co.jp ちなみに、私が使っているのはコレです↓ 岡田 庄司『プチリファレンスWindows』(秀和システム、2002)\1,600 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798003697/msdos-22 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ コマンドの再入力 ------------------------------------------------------------------------ 第6号で、コマンドを打ち間違ったときに訂正する方法があると書きました。 これについて説明しておきます。 MS−DOSは、直前に入力したコマンドを記憶しています。 記憶されているコマンドは、F1〜F3の各キーを押すことで、必要に応じて再 入力することができます。 F1:1文字再入力(C1) F2:指定文字まで再入力(CS) F3:全て再入力(CA) 例として、「DIR C:\」と入力した後の状態を考えてみます。 F1を押せば、「D」「I」「R」…、というように、先頭から1文字ずつ復活さ せていくことができます。打ち間違いを探しながら再入力する際に有効です。 F3を押すと、一気に「DIR C:\」と再入力されます。最後の方で打ち間違いを した場合や、コマンドを再度実行したい場合に便利です。 F2に続いて1文字入力すると、入力した文字の直前まで再入力されます。 例えば、「F2」「:」と入力すれば、「DIR C」までが一気に再入力されます。 打ち間違いの箇所が分かっているときや、オプションを変えて同じコマンドを再 度試したいときに役立ちます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ Windowsの終了、再起動 ------------------------------------------------------------------------ DOS窓からも、Windowsアプリケーションを起動することができました。 例えば、「explorer」と入力すればWindowsのエクスプローラが起動しますし、 「calc」と入力すれば電卓が起動します。 つまりDOS窓は、一種のランチャ(ソフトを簡単に起動するために用いるユー ティリティ)としても使用できるわけです。 そして実は、Windowsそのものの終了や再起動も、DOS窓から行うことができ ます。その方法をご紹介します。 なお、以下の項目で、「Windows98」とあるものは、Windows95,Meについても、 おそらく、同様のコマンドが使用できます(未確認です)。 これらのコマンドは、バッチファイルに使用することもできます。 つまり、何らかの処理を行った後、自動的にWindowsを終了、あるいは再起動す るようなバッチファイルを作ることもできます。 ------------------------------------------------------------------------ ● 終了(Windows98) Windows関連の雑誌などで、Windows98をショートカットから終了する方法を目に したことがある方もあるかもしれません。 それと同じことを、DOS窓からも行うことができます。 rundll.exe user.exe,exitwindows と入力すれば、直ちにWindowsが終了します。 (確認のメッセージは表示されません) このコマンドは打ち間違いやすいので注意しましょう。「user.exe」の後ろはカ ンマ「,」です。また、カンマの前後にスペースはありません。 ------------------------------------------------------------------------ ● 再起動(Windows98) 同様の方法で、再起動も行うことができます。 rundll.exe user.exe,exitwindowsexec 「exitwindows」が「exitwindowsexec」に変わっただけですね。 ------------------------------------------------------------------------ ● 終了(Windows2000,XP) Windows2000,XPの場合は、shutdownコマンドという専用のコマンドが用意されて います。 shutdown -s -t 00 「-s」はシャットダウンの指示、「-t 00」はシャットダウンまでの待ち時間を 指定するオプションです。 shutdownコマンドのすごいところは、ネットワークに対応している点です。 詳しいことはヘルプ「/?」で確認していただければ分かりますが、「-m」オプ ションを使うことで、ネットワーク上の他のコンピュータを終了させることもで きます。 ------------------------------------------------------------------------ ● 再起動(Windows2000,XP) shutdown -r -t 00 Windows98の場合と同様に、一部を書き換えるだけで再起動にも利用できます。 「-r」が、再起動を指示するオプションです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ DOS/Vとは ------------------------------------------------------------------------ 現在市場に出回っているWindows搭載パソコンのほとんどは、「DOS/Vパソコン」 と呼ばれるタイプのものです。電気屋でフロアの案内図などに書かれていること も多いでしょう。 しかしこの「DOS/V」というのは、本来は、パソコン本体を指す言葉ではありま せん。 「DOS/V」の「DOS」は、MS-DOSを指します。「/V」は、由来はよく分かりません が、日本語対応であることを示しています。 つまり、「DOS/V」というのは、日本語対応のMS-DOSのことなのです。 いわゆる「DOS/Vパソコン」は、PC/AT互換機と呼ばれる世界標準規格のパソコン のことです。このパソコンを日本語環境で使うために、日本では、1990年代、基 本ソフトウェアとしてMS-DOS/Vが採用されていました。 このことから、PC/AT互換機のことを「DOS/Vパソコン」と呼ぶようになったので す。 ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! 次号こそは、コマンドリファレンス特集にしたいと思っています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ コメントをお待ちしています ------------------------------------------------------------------------ 皆さんからの感想・質問・要望をお待ちしています。 「こんなテーマを扱ってほしい」 「こんなことはできるの?」 「このへんが分かりにくかった」 「1回の分量を増やしてほしい/減らしてほしい」 など、掲示板(下記URL)まで気軽にお願いします。 http://bbs9.otd.co.jp/dos/bbs_thread (スレッド表示) http://bbs9.otd.co.jp/dos/bbs_tree (ツリー表示) メールでもコメントを受け付けておりますので、そちらもご利用下さい。 tetrahedrane@yahoo.co.jp なお、いただいたコメントは、本マガジン上で引用する場合があります。 (メールアドレスやお名前は一切公開いたしません) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 感想・質問宛先 tetrahedrane@yahoo.co.jp ● 登録・解除・バックナンバー http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/m/0000106066.htm (c) 2003 Chisato Hayahoshi