━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いざというときに役立つMS−DOS 執筆:速星 千里 第37号(2003.12.20) 98とDOS/V 5787部配信 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <目次> ■ はじめに ● 年末年始の発行予定(修正版) ● ウイルス注意 ■ 98とDOS/V ● パソコンで日本語を扱う ● 98 ● DOS/V(第15号も参照) ● OSの違い ● DOSの違い ● アプリケーションの違い ----☆PR☆-------------------------------------------------------------- 大阪市立大学 大学院創造都市研究科 都市情報学専攻の入試説明会 =平日1日、土曜日と+αの授業 通常2年(最短1年)で修士号取得可= 日時:12月22日(月)18:30-20:30。願書締切 '04年01月09日 場所:大阪駅前第2ビル6階 大阪市立大学 梅田サテライト 申込等不要 詳細は http://www.gscc-ss.com/ui/03121912.html ---------------------------------------------------------------☆PR☆--- ─ PR ──────────────────────────────── ★彡ラブチャンネル★彡 http://love-ch.jp/?link=1143 恋って好きになったほうが・・・負け(T_T) 出会いがあって好きになって別れがあって恋をして(^o^; また出会いがあって好きになって別れがあって恋をして(>_<) ─ PR ──────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ はじめに ------------------------------------------------------------------------ 皆さん、こんにちは。速星です。 今回は、DOS用アプリケーションの機種依存性について説明します。 ------------------------------------------------------------------------ ● 年末年始の発行予定(修正版) 年末年始の発行予定が変更になりました。 12月27日に復習号を発行します。 12月13日:第36号(バッチプログラミング(3)) 12月20日:第37号(98とDOS/V) 12月27日:増刊号(復習:MS−DOSの基本操作)  1月 3日:休刊  1月10日:第38号(FATファイルシステム) (以降は通常通り発行) 詳細は、当メルマガのホームページでご確認下さい。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/4963/column/dos/ ------------------------------------------------------------------------ ● ウイルス注意 年末年始は、様々な挨拶メールが飛び交い、コンピュータウイルスへの感染も増 加する時期です。 情報処理振興事業協会(IPA)からも「年末年始警報」が発令されています。 ご注意下さい。 http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert151219.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 98とDOS/V ------------------------------------------------------------------------ DOSが動作するコンピュータには、大きく分けて、98とDOS/Vの2系列 があります。これらの違いについてまとめてみました。 ------------------------------------------------------------------------ ● パソコンで日本語を扱う コンピュータは元々、欧米で開発されたものです。 このため、パソコンは本来、アルファベット・数字および数十種類の記号など (半角文字)の入力を前提に設計されており、日本語のように文字種の多い言語 の入力については考慮されていません。 従って、パソコンで日本語を扱うためには、 (1)パソコンそのもの(ハードウェア)の設計を変える (2)既設計のパソコンで日本語が扱えるようにソフトウェアを工夫する のいずれかが必要となります。 このうち(1)の手法を用いたのが98、(2)を用いたのがDOS/Vです。 ------------------------------------------------------------------------ ● 98 NECが1980〜90年代に販売していたPC-9801シリーズおよびPC-9821シリーズのパ ソコンを、まとめてPC-9800シリーズといいます。PC-98、あるいは単に「98」 と呼ぶこともしばしばあります。 また、場合によっては、EPSONが販売していたEPSON-PCシリーズというPC-98互換 仕様のパソコンも含めて「98」と呼ぶこともあります。 e-Words「PC-9800シリーズ」 http://e-words.jp/w/PC-9800E382B7E383AAE383BCE382BA.html 98は、日本語表示に対応するために、様々な漢字の字体とJISコード(※)を 記録した漢字ROM(※)を搭載するなど、ハードウェア側で日本語を扱えるよう に独自の工夫がなされていました。 NECはPC-98を発売した際、ハードウェアの詳細な仕様を公開せず、市場の独占を 図りました。この戦略は見事成功し、一時期は圧倒的な国内シェアを持っていま したが、低価格のDOS/Vパソコンの台頭により、98の生産は1997年に打ち 切られています。 (※) JISコード:個々の漢字やひらがななどに割り当てられた固有の数字のこと。 ROM:Read Only Memoryの略。読み取り専用の記憶装置のこと。 ------------------------------------------------------------------------ ● DOS/V(第15号も参照) ハードウェアで日本語に対応させた98に対し、ハードウェアは欧米の仕様のま まで、ソフトウェアの工夫によって日本語に対応しているのがDOS/Vパソコ ンです。 DOS/Vというのは、本来は、パソコン本体を指す言葉ではありません。 正確には、PC/AT互換機と呼びます。 「PC/AT」というのは、1984年にIBMが発売したパソコンの機種名です。 IBMは、NECとは逆に、この機種の詳細な仕様を公開して他社にも同仕様のパソコ ンをつくってもらうことで、同社のパソコンの仕様を業界標準に育て上げる、と いう戦略をとりました。 その結果、様々なメーカーから互換性のある製品が発売され、メーカー間の競争 によってパソコンの低価格化および仕様の共通化が進みました。 現在では、PC/AT互換機は世界的な業界標準として普及しており、PC/AT互換機の ことを単に「互換機」ということすらあるほどです。 e-Words「PC/AT互換機」 http://e-words.jp/w/PC2FATE4BA92E68F9BE6A99F.html PC/AT互換機を日本語環境で使うために開発されたDOSが、MS−DOS/V というものでした。PC/AT互換機の「DOS/Vパソコン」という通称は、ここ から付けられたものです。 e-Words「DOS/V」 http://e-words.jp/w/DOS2FV.html なお、「/V」の由来についてはIBMの公式発表がないので定かではありません が、ディスプレイの表示規格「VGA」の「V」ではないかといわれています。 ディスプレイの解像度が上がって漢字を表示しても十分な表示行数が確保できる ようになり、日本語対応のDOSが誕生した、というのが有力説です。 ------------------------------------------------------------------------ ● OSの違い ハードウェアとOS、アプリケーションの関係は、下の図のようになっています。 OSは、ハードウェアを管理し、またアプリケーションからハードウェアを利用 する際の仲介をするなど、コンピュータの使用にあたって最低限必要な機能を提 供します。 OSはハードウェアを直接操作するものですから、ハードウェアの設計が異なれ ば、当然、OSも作り替える必要が生じます。 例えば、Windows2000のパッケージには、PC-98用とPC/AT互換機用の2枚のディ スクが入っています。機能や操作性には両者間であまり差がありませんが、プロ グラム本体は大きく異なっています。 このように、ハードウェアを直接操作する部分を機種に応じて作り替えることに よって、機種による差を埋め、アプリケーションの互換性や統一的な操作性を提 供するのもOSの役割です。 【註】 図は、等幅フォントでご覧下さい。 ┌────────┐ │アプリケーション│ ├────────┤ │   OS   │ ├────────┤ │ ハードウェア │ └────────┘ ------------------------------------------------------------------------ ● DOSの違い 他のOSと同様、DOSもPC-98用とPC/AT互換機では大きく異なります。 周辺機器やソフトウェアのカタログでは、PC-98用のDOSはMS−DOS、ま たPC/AT互換機用のDOSはMS−DOS/VあるいはPC−DOS/Vなどと 呼んで区別されていることがよくあります。 【註】 図は、等幅フォントでご覧下さい。 ┌──────────────┐ │MS−DOSアプリケーション│ ├──────────────┤ │    MS−DOS    │ ├──────────────┤ │    ハードウェア    │ └──────────────┘ ------------------------------------------------------------------------ ● アプリケーションの違い 「OSの違い」のところで書いたように、OSは機種による差を埋めて、アプリ ケーションの互換性や統一的な操作性を提供してくれます。 しかし、差を埋めるとはいっても限界があります。PC-98とPC/AT互換機ではハー ドウェア側の機能に大きな差がありますから、WindowsもDOSも、これらの差 を完全に埋めているわけではありません。 例えば、Windowsアプリケーションであっても、PC-98では実行できないようなも のも存在します。 このことはDOSにおいて顕著です。 DOSはWindowsに比べてずっと小さなOSです。このため、PC-98とPC/AT互換 機の機能差をあまり埋められていません。操作性こそ類似していますが、アプリ ケーションから見た場合、両機種用のDOSは大きく異なるものです。 従って、DOSアプリケーションには、機種を選ぶものが多数存在します。 異なる機種用のDOSアプリケーションを実行しようとすると、存在しない機能 を使おうとしてしまうわけですから、ほぼ間違いなくフリーズします。 DOS用のソフトを使用する際は、必ず動作機種の確認を行って下さい。 特に日本では、1980〜90年代にPC-98用のDOSが普及していたことから、現在 の主流であるPC/AT互換機上では動作しないものが大量に存在します。 例えば、DOS用のファイラ「FDclone」の場合も、PC-98用とPC/AT互換機用が 別々につくられています。 PC-98用: http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se057458.html PC/AT互換機用: http://www.vector.co.jp/soft/dos/util/se057459.html ------------------------------------------------------------------------ 今回はここまでです。 お疲れ様でした! 次号の予定は、「FATファイルシステム」です。ハードディスクやフロッピー ディスクへの記録の仕組みについて説明します。 来年1月10日の発行予定になります。 なお、来週(12月27日)に、増刊号「復習:MS−DOSの基本操作」を発 行いたします。途中から本メルマガを購読されている方や進度の合わない方など に、DOSの基本操作を確認していただきます。 ----☆PR☆-------------------------------------------------------------- ■━━【★…ノウハウ小冊子(ネット限定版)】 ━━━━━━━━━━━━━■    〓 “リスニング耳”になるための「5つの非常識な常識」 〓     私、英聴リスニング研究会の“英語耳コンサルタント”である高木雅邦が実践 してきた秘策をあるがままに告白した、門外不出の凄い!リスニング耳ノウハ ウを裏技集として、ご希望の方にだけにそっとお届けします。それはズバリ血 沸き、肉踊る。。聞いたそばから、実践したくなるリスニング耳、いやネイテ ィブ耳のノウハウであることをお約束しましょう。今まで失敗してきたあなた だって、●○リスニング耳の特権階級1%○●になれる!    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